Rap1247-改めて花粉症にスポットを!-2
Rap1247-タムラ先生夜間外来総合
Rap1247-改めて花粉症にスポットを!-2
花粉症とは、花粉の飛ぶ季節にだけ症状が現れるその季節のアレルギーで、
植物の花粉に反応して鼻水やくしゃみ・眼のかゆみ等を引き起こします。
ちなみに今年は昨年の5倍から10倍だとか・・・・
アレルギー反応を起こす原因となる物質(抗原)を
“アレルゲン”といいますが、
その花粉症の代表的なアレルゲンはスギ花粉です。
ほかにも1月から5月までの春先にヒノキも原因です。
ヒノキがある人は5月いっぱい迄症状があります。
そして、最近は中国からやって来る黄砂と杉、檜の複合による人が多いでしょう。
ブタクサ、ヨモギ、カモガヤなどは秋に・・・・、
およそ50種類の植物が、花粉症の原因として報告されています。
現在、日本人の5人に1人が花粉症だといわれ、その人口は毎年増加しています。
その、原因は?
花粉症患者が急激に増えた原因として、
最近になって2つのことが考えられていました。
まず1つとして、戦後の国の造林計画によってスギ花粉が増加した事、
そして、車の排気ガスや工業化による大気汚染の影響で、
鼻の粘膜が弱ったことです。
それともう1つ、最近になって腸の免疫システムの崩れが、
花粉症に関係している事も研究により確認されるようになりました。
特に小腸は、食べ物を消化・吸収する臓器であると同時に、
体全体の約60%の免疫細胞や抗体を持っています。
その免疫システムにおいて、重要な役割を持つ小腸の免疫細胞の数や、
質のバランスが崩れると、アレルギーが発症して病気になりやすくなる事が、
研究によって分かって来ました。
詳細についてはまだ完全に解明されていないため、
なお一層研究が続けられています。
で、どんな症状かって?
花粉と接触すると、数分~数時間で、くしゃみ、鼻水、
鼻づまりや、目のかゆみ、涙、充血などの症状が現れます。
その症状を繰り返すと、喘息発作を引き起こす事もあります。
そのほか皮膚の痒み、のどの痒み、痛みむずむず感等の症状があります。
また、胃や腸などがアレルギーを起こすと、消化不良や食欲不振、
便秘や下痢になったり、偏頭痛を伴うこともあります。
そして、全身倦怠感・全身湿疹発熱等も症状の酷い人はなります。
そして、その薬とは!
花粉症シーズンに重度の症状に悩まされる人にとってみれば、
その場ですぐに効果の出る治療薬はとても魅力的です。
しかし、それなりの副作用があるのも事実です。
薬の種類や使用法、注意点などを医師薬剤師に確認しておくのが良いです。
ステロイド剤(プレドニン・セレスタミン等)
炎症を抑える作用と、免疫の働きを弱めてアレルギー反応を抑える作用があり、
花粉症にもっとも強い効果があります。
鼻のムズムズ感や、目のかゆみ、くしゃみ等をすっきり取り去ってくれる薬で、
重症患者と、症状の酷い時に頓服的に使用します。
様々な副作用が報告されている為、服用期間は1~2週間にとどめる事が良いでしょう
医者もその様な使い方です。
そして、使用にあたっては、医師・薬剤師の指示を守ってください。
ただし、ステロイドの点鼻薬(ミリカレット・ナゾネックス・フルナーゼ等)は、
ステロイドによる副作用がほとんどなく鼻水、鼻づまりに効果的で、
長期間でも安心して使用出来ます。
抗アレルギー剤
アレルギー症状を引き起こす原因物質である、ヒスタミンなどの放出を抑える薬です。
即効性の高いものから、副作用の弱い長期的に服用できるタイプまで、
色々な種類があります。
第一世代抗ヒスタミン剤(ポララミン・アタラックスP等)
服用したその日から効果を実感できますが、眠気や倦怠感などの副作用が出やすいです。
車の運転や機械操作などをする場合には眠気の注意が必要です。
また、安定剤や鎮痛剤、アルコールと一緒に服用すると、副作用が強く出ることがあります。長期的な服用は避け、早めに副作用の弱い別の薬に変更するのがよいでしょう。
緑内障、前立腺肥大症、妊娠または妊娠の可能性のある人は使用できません。
緑内障・前立腺肥大症は状況によりDrと相談で使用可も・・・・
ケミカルメディエーター遊離抑制剤
この薬は効果が出るまで2~3週間と言われています。
効果はやや弱く、眠気や肝機能障害、膀胱炎のような症状が、
副作用として現れることがあります。
妊娠または、妊娠の可能性がある人は使用できません。
第二世代抗ヒスタミン剤(H1受容体拮抗剤)
(アレグラ・アレジオン・ジルテック・タリオン・クラリチン等)
効果が出るまで1~2週間と言われています。
シーズン中は継続して服用します。(これが重要です!)
眠気、口の渇きなどの副作用が、他のアレルギー剤に比べて、
比較的少ないのが特徴です。
副作用に心臓・腎臓・肝臓障害が起こることがあり、
エリスロマイシン・制酸剤との併用には注意が必要です。
ロイコトリエン阻害剤
効果が出るまで2~4週間と言われています。
鼻づまり、咳やタンにも効果がありますが、副作用はほとんどないと言われています。
まあ、以上が最近の治療薬のまとめです。
そして、タムラ先生看護師葵には、以下の処方が!
点眼薬・・・・パタノールもしくはリボスチン点眼 1日4点眼
点媚薬・・・・フルナーゼ点鼻 1日2回点鼻
内服薬・・・・クラリチンレディタブ もしくはアレジオン、ジルテック
1日1回内服
以上をシーズン前1週間 そう1月中旬から内服
そして、花粉情報で3日程前から点眼、点鼻
それを毎日花粉が飛ばなくなるまで、きちんと服用する。
これで、完璧です!
それでもと言う場合にセレスタミン眠気覚悟で内服
まだ、それでもと言う方・・・・・
それは、注射です!
処方内容は
臭化**・**ミ* 注射液1A
ノイロトロピン特3号 1A
強力**ファー** 1A
以上を静注もしくは補液で点滴注 これで完璧でしょう!
おっと、何処かのDrまねしては営業**かな??
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ総合病院 R1247
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr