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Rap1244-ドクターヘリ、Drカーも到着・・!!-6

Rap1244-タムラ先生夜間外来総合


Rap1244-ドクターヘリ、Drカーも到着・・!!-6


 話が少し横道にそれたが、現場は大変な事になっていた。

2階建ての民家は、可燃物に引火して大爆発を起こした。

消防隊もレスキューも、燃え盛る火の手に思いのほか消火ははかどらず、

目の前で崩れ落ちる民家を呆然と見守った。


レスキューの2人が軽い火傷打撲、そして一酸化炭素中毒になって、

ほかのレスキューに辛うじて救出された。

きっと残された両親祖父祖母はCO中毒でほぼ絶滅しているだろう。


この様な火災では、火傷による損傷の前に一酸化炭素中毒で、

亡くなっている場合が殆どだ。

 それにしても、今回の惨事の原因は2台の自動車事故から、

端を発している。

 民家の家族は、飛んだとばっちりで命を失ったり大怪我をした!


そして、ダンプに挟まれた運転手の斉藤はどうなったか・・・・

近隣の病院で緊急手術の真最中であった。

 救急医の早田先生と看護師葵のコンビで、救急処置を行い、

ドクターヘリで近隣の総合病院へ搬送された。


 当初はタムラ総合病院の予定だったが、

スーパードクターカーの緊急出動で、別の病院へ搬送された。

酸素マスク、血管確保で搬送された運転手斉藤は立派な重症だが、

初期の適切な処置で、緊急オペがヘリの到着後5分で行われた。


 思い出されるシーン・・・・

近くのそれを見つめる多くの人の囁きが・・・

「おい! もう駄目だろう!」

「きっと、死んでるぜ・・・・!・・・これじゃー・・・・」 

「そうだ・・・な!」

「若いのに・・・・」

「命が・・・・終ったな!」

「おい・・・息はしているみたいだぞ!」

「あっ・・・・本当だ!」

「わぁ・・・・スゲー血が出たぞ!」

「ドクターヘリの救急医ってスゲー!」

「看護師たちも・・・素早い反応よ!」


さらに・・・・この凄まじいシーンに魅入っている人たちの言葉が生々しい!

「マジかよ!」

「おい・・・あんな所で胸開いてる!」

「スゲー・・・・こんな事が、現実なんだ!」

「これは・・・・・もしかすると助かるかも・・・」


「早く運べ!」

早田先生の声だ!

「何とか搬送できそうだ!」

「急げ! ほら、早く!」

「了解!」

そして葵の返事・・・・・


「乗用車の運転手さん、ヘリで搬送して!」

 「了解!」


ヘリに葵と、若いもう一人の救急医が同乗して近隣のH病院へ搬送された。

そして、ヘリと病院の救急医に病状が刻々と知らされていた。

 輸血も順調で、大きな出血部位の止血はされていたので、

血圧もほぼ正常に回復した。

 それは緊急オペに対して最高の条件だ。


シートベルトと、エアーバッグのお陰も大きかっただろう。

ハンドルが胸部にへばりつき肋骨も殆ど6本折れていた。

強靭なエアーバックも、フロントガラスが刺さり、タイミングが悪く、

破裂したエアーバッグは半分ぐらいの役目しかしていなかった。


しかし、それも斉藤には運が半分味方したのだろう。

一般的には、フロントガラスの先でもエアーバッグに穴を開けない強度を保つように、

設計されているのだが・・・・・・

ヘリがヘリポート到着すると、救急救命のスタッフが待ち構えていた。

状況を把握した医師3名と看護師たちが・・・・・


ルート(血管)確保された患者の全身状態を再チェック!

モニター、酸素、挿管チューブから酸素は救命オペ室に切り替え済み!

エコーで再度全体像の把握を行う!


胸腹部の開腹に取り掛かる医師達、

こちらの医師達もものすごい素早さ、タムラ総合の医師も少し驚き、

いつの間にかタムラ先生と比べている!

そして密かに・・・・内の早田先生とどっこい! か、・・・!


「吸引!」

「小さな出血も、絶対見逃すなよ!」

きっとこの病院の救急医、このような良い状態でバトンを渡されて、

ミスは許されないと、気持ちを引き締めているのだろう。

 助手でヘリに同乗した医師、そして看護師の葵もオペに加わる。


 この様な連携が可能なのも、タムラ総合病院とその辺の話し合いも、

既に済んでいた。

 上の支持も・・・指導も!

そうドクターヘリに関与するに当たって事前に話し会われていた。


救急医早田の第一所見では・・・

胸部強打による肝臓破裂の疑い、右大腿骨骨折・・・・・


「肝臓破裂ありますね! しかし破裂部位はカンシでしっかり止血されてます!」

「さすがです!」

それに、肋骨が、7本折れています・・・・」

「辛うじて心臓をよけてます!この方は最高にラッキーだ!」

「・・・・・そうですね!」

驚きながらオペをどんどん行う救急医達!


「先生、素晴らしいです! このような緊急処置!」

「えっ・・・・・あのそれは・・・・私ではなく!」

「今もきっと、あの現場でスーパードクターカーで・・・・・」

「緊急オペを行っているはず・・・・です!」

 「えっ・・・スーパードクターカー?」


周りがざわめきだした!

あっ・・・これは極秘・・・・!?


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1244


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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