Rap1242-ドクターヘリ、Drカーも到着・・!!-4
Rap1242-タムラ先生夜間外来総合
Rap1242-ドクターヘリ、Drカーも到着・・!!-4
状況的にはかなりヤバイ、もう既に10分は経過している。
それにどれ位CO(一酸化炭素)を吸い込んだかが大きな問題だ。
それよりまず心臓動かさないと!
そんな話をしている間に2度目のショックで、
モニターに波形が・・・・
「先生・・・戻りました!」
「よし、酸素8Lまであげろ!」
「了解!」
「採血は!」
「既に分析にかけてます!」
麗奈は、患者から素早く採血をすましていた。
Drカー内の検査機能をフル稼働して、直ちに血ガス分析、採血により、
Ph PaCO2 PaO2 BECO-oximeter(HbCO HbO2),
酸素含量 乳酸、ヘマトクリット AST(GOT)ALT(GPT)BUN
Crea CPK LDH ミオグロビンの検査結果を待つ。
「血型は!」
「ABです!」
「輸血、濃厚赤血球 8単位!」
用意がいい事に、日赤の各種血液型を大量に積んだ車両を、
手配していた。
それもドクターカー、ドクターヘリが向う事が決まった時点で、
タムラ先生は手配していた。
スーパードクターカーが向かえば、その場での緊急オペが行えるからだ。
ドクターカーの外では、民家に移った火はダンプの燃料が、
相当零れたらしく、なかなか火の勢いが収まらないで悪戦苦闘の様だ。
民家の残された人たちが心配だ。
レスキューが民家の中から今やっと1人救出して来た様だ。
明らかにCOを吸い過ぎている。
全身チアノーゼ、鼻腔内に煤が・・・・・
これは一刻を争う事体一酸化炭素がヘモグロビンに吸着、脳細胞、
脂肪組織にも蓄積される。
「よし、血型、血ガス分析、採血・・・・・」
タムラ先生早口になるが、看護師たちは、きちんと聞き取れているようだ。
採血、検査内容もダンプの運転手とほぼ同じ内容だ。
「血管確保!採血終了!」
麗奈の機敏な声が、スーパードクターカー内に響き渡る。
「高圧酸素テント、用意して!」
「了解しました!」
「バイタルは!」
「脈拍:48 呼吸--- 血圧 目測不可 体温 38.4度・・・・・」
「よし、こっちも挿管だ!」
「はい!」
「気管支鏡!」
「はい!」
機敏な返事は麗奈、今はダンプの運転手には、
早田先生と真紀が対応している。
次に麗奈から挿管チューブが手渡された。
勿論、タムラ先生生慣れた手つきで一発で装着完了。
「高圧酸素準備出来たか?」
「あと10秒です!」
「それじゃ・・・セットして!」
「一刻も早いほうが良い!」
「はい!
「採血100mlして、濃厚赤血球2単位それを10分毎に繰り返す!」
「はい!」
「それと・・・・」
「その度に血ガス分析、採血ですね!」
「そう、そうだ!」
どうやらタムラ先生血液交換を試すようだ!
勿論高酸素カプセルで100%酸素を強制的に体内に取り込み、
ダメな血液を取り出すようだ!
こんな方法初めて・・・・
と言うかこの様なスーパードクターカーだからこそ、
迅速な対応を取れる。
一般に待つ医療ではこの様なチャンスなど皆無だから、
考えが及ばないのだろう・・・
おそらく患者は脳細胞にそれ程親友していないと思われる。
なら・・・・生還出来た場合に大脳基底核への障害も防げ、
後遺症の危険も無くす可能性が非常に高い。
一般に一酸化炭素中毒の治療法は、
高濃度酸素を強制的に送り込み、
ヘモグロビンとCOが結合してしまった不要な血液廃物を、
一刻も体外に排出して新鮮な酸素を体内に送り込む方法しか、
治療法は無いのだ!
これまでも・・・・そして、これからもずっと!!
現在一酸化炭素による自殺者も急増しているが、
これも余程早い発見がなければ生還は無に等しい・・・
まぁそれなりの事情で、その最悪の選択をするのだろうが・・・
ちょっと、大それた発想かも知れぬが、もしそれを選ぶなら、
その人の臓器が・・・・
おっとこれは・・・・・やめよう・・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1242
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr