Rap1024-えっ、血尿・・・ ?!
Rap1024-タムラ先生夜間外来総合
Rap1024-えっ、血尿・・・ ?!
呆然と立ちつくす一人の青年、何と小便器が真っ赤に・・・
うそ・・・、えっ・・、あわててトイレの水洗ボタンを押す。
不安のまま高校に通う、その日の授業まるで上の空、当然だろう。
昼食後、怖くて小便器に行けず、大便器の方へ、
流れる液体を真剣に見つめる。
やはり真っ赤な尿、もう尋常でいられない。
何とか授業を終え、家に帰り自分の部屋に閉じこもる。
食事前由里トイレに座る、用を済まし何気なく便器を見ると、
何と便器の隅の方に血液らしき跡が、どうして、・・・
おかしい、私ではない、確実に・・・
「弘、あんた何処か具合が悪い所ある?」
「・・・別に・・!」
「恥ずかしがらずに、言いなさい!」
「お姉ちゃんこれでも看護師よ!」
「何でもないよ・・・!」
「ん、なわけないでしょ、じゃーどうして便器に血液が付くの?」
「そんなの、知らねーよ!」
「知らないわけ無いでしょ、この家今2人しかいないのよ!」
「じゃー、姉貴じゃーねーの?」
「私じゃないわよ!」
「痔なの!」
「そんな事、無いってばー」
明らかに動揺の弘、真剣に弘を見つめる由里、
鋭い追及にタジタジの弘・・・
「本当の事言いなさい、ねえ・・・弘!」
「お姉ちゃん本当に弘の事、心配しているの?」
「あなた、何か悪い遊びしてきた?」
「違うってば・・」
「じゃー、何があったの?」「私には隠し事は無理よ!」
かなりしょげ込む、弘。
やっと観念したようにぼそぼそ話し出す。
「おしっこしたら、尿が真っ赤になっていて・・・」
「え、血尿!?」
「それで、傷みとか無いの!」
「全然、ただ、尿が真っ赤になって、それで驚いちゃって・・・」
「いつからなの?」
「気が付いたのは今朝から・・!」
「それで、トイレに行くといつも真っ赤・・・」
「じゃあ、その血尿は何回あったの?」
「する度に、だよ!」
「だから5回かな・・・」
「そう、で、それは、お尻からじゃないのね?」
「そうだよ・・・!」
「おれ・・・・、痔ではないよ!」
「そう、困ったわね!」
今まで不安を一人で抱えていた分、弘少し安堵の表情、
ヤッパ、姉貴頼りになるなー。
一方由里、今現在思案中、今日の当直・・・あっ、タムラ先生だ。
弟の事が心配でしょうが無い。どうする・・・、
何となく昼間病院に連れて行くのは嫌だ。
思案のすえ、信頼の置ける有人であり同期に看護師になった麗奈に、
相談してみる事にする。
「はい、救急外来です。」
「あっ、麗奈!・・・私、由里です。」
「由里・・・どうしたの?」
「実はね、弘なんだけど、血尿なの、どうしたらいいかしら?」
「えっ、血尿・・・? 痔ではないの?」
「それがねぇ、絶対違うって言うの?」
「そんな事あるの?」
「男でしょ、ねぇ・・・?」
「今日、タムラ先生だよねぇ?」
「何とか診てもらえると助かるんだけど!」
「ううん・・・・!」
「麗奈から・・、うまくタムラ先生に、頼んでもらえないかしら?」
「どういう意味よ!」
「別に・・・!・・・深い意味ないよ!」
「ねぇ、お願い 弟が心配なの、お願い、昼間はねぇ・・」
「わかったわ、じゃー来たら!」
「有難う、恩に着るわ!」
この場面麗奈タムラ先生に承諾を得ないでOKしている。
その後何とか先生に・・・
きっと上手く出来る自信があるのだろう。
麗奈自身今日の救急外来、暇で丁度いかな!
なんて考えているのか・・・?
「ごめんなさい、麗奈、連れてきたわ!」
「弟の弘です!」
「あー、そう、今先生呼ぶわ、第二外来で待ってて!」
と、言って由里に鍵を渡す。
「由里、検尿もお願いね!」
「わかったわ、採血は・・・」
「それは、タムラ先生が患者の話を聞いてから、だって!」
程なくしてタムラ先生診察室にやって来た。
一方青年は果たしてどんな検査をされるのやら、不安でいっぱい。
もしかして、俺の大事なところ見られちゃうのかな、
それを姉貴や若い看護師さんに見られちゃうのかな・・・、
いろいろ考えて弘、もう緊張しまくり。
やっぱ、来なければ良かったと後悔もある。
が、しかし姉貴のほぼ強制的な脅しに屈して、
しぶしぶやって来たのだ。
そんな状態でも噂の、麗奈のナース姿はばっちり脳裏に、
焼き付けていた。
何と言っても、ミス日本の上位入賞者がナース姿で目の前にいるのだから。
勿論・・・その話は姉から聞いていた。
もしかすると、それが彼のプラスの判断材料としてあったのかも・・・
「で、おしっこが真っ赤になったのはいつ頃から?」
「はい!! 実は、今考えると赤いなって気付いたのは2日前の朝からで・・・」
「今朝、血だって気付きました。」
「それから出るおしっこは全部真っ赤?」
「はい!」
「それと、お姉さんから聞いたのだが、痔ではないんだね?」
「はい、それは間違いありません」
「ふぅむ・・・ で、排尿後傷みは・?」
「全然ありません!」
「そうか、で、以前腎臓とか膀胱炎になった事は?」
「それは、ありません!」
自信を持って由里が答える。
タムラ先生由里の方を見ながら納得、
おそらく弟の健康管理は姉がやっているのだろう。
「そうすると、簡単には原因はわからないなあ・・・・」
「と言うと、先生・・・」
「しばらく入院して検査しないとなあー?」
「それに、出血が続いたら心配だ! いいね!」
「はい、タムラ先生よろしくお願いします。」
そこへ、尿の検査結果を葵が、持って来た。
「やっぱり、血尿間違いない。尿中に血液の成分、検出されてるね!」
「先生、・・・!!」
「まあ、とにかく検査しないとね!」
「入院! 麗奈君、病室に患者さん案内してあげて!」
「はい!」麗奈と葵患者を連れて病室へ
看護師の由里が、心配でタムラ先生と話したい事十分に理解して
心配そうに、タムラ先生に詰め寄るように
「先生、弘 どんな病気考えられるのでしょうか?」
「そうですね、貴方と弘君の話を総合するとまず外傷
(ぶつけたり、蹴られたり)ではないでしょう」
「腎臓、脾臓、膀胱、尿道などに原因が・・・」
「とにかく、私は泌尿器、腎臓、などの専門ではないので・・・」
「専門の先生に診てもらって・・・」
「そうですか・・・?」
「とにかく安静にして、しばらく様子を見たほうがいいでしょう!」
「診断書、学校に提出するでしょうから明日書いておきましょう!」
不安な表情で由里
「先生、ヨロシクお願いします!」深々と頭を下げる。
「はい、わかりました!」
「それで・・・、先生どれくらい入院・・・」
「まあ、最低でも10日は・・・」
そう言ってタムラ先生診察室を後にした。
点滴の指示簿には
①KN3B 500ml 1袋
ビタシミン500mg 1A
トランサミン500mg
アドナ 50mg
セフォビット 1g
タムラ先生当直室に戻り 先ほどの病状を推測していた。
以前研修医時代に非常に稀な病気として記憶している病名があった。
その病名は“行軍性血色素尿症”
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1024
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr