表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
239/288

Rap1239-ドクターヘリが・・・・!! -1

Rap1239-タムラ先生夜間外来総合


Rap1239-ドクターヘリが・・・・!! -1


 日の出前の午前5時20分、片側1車線の国道でその事故は起こった!

何故この様な事態が・・・・・・

どうしてって・・・・・


原因は過労による体の変調・・・・・、

眠気と言う悪魔が・・・・

一瞬の隙に囁いた!


そして・・・・、相手の車と正面衝突が!!


相手は何と10tダンプトラック、斉藤守36歳の車はグロリアセダン。

斉藤は、これまでに体験した事のない強烈な衝撃が彼を壊す。

ほんの一瞬、目が閉じられた!

次の瞬間!

“あっ・・・と目の前に大きな塊が・・・・!”

“あっ!・・・あ!”

ドスンと全身を打つ・・・・・終った! この世とも!!


ドカン、キーキキ・・・・・・、

ドカン・・・ドドド・・・・

ダンプと乗用車の正面衝突だ!


現場は大惨事、10tダンプもなにやらブレーキ系統にトラブルが、

センターラインで、セダンはダンプと正面衝突・・・・・

下に潜り込み車体の上半分が破壊された・・・・

終った・・・・・俺の命が!


ガタン・・・・・ガ・・・ガ・・・ガァ

何とダンプががけ下にずり落ちて行く、とんでもない光景だ!

 バーン、ババ・・・・バカン・・・・ドカン!

と、とてつもない大きな、そして地面を震わす音が木霊する!


 そして僅かな静寂が・・・・・


付近に少しずつ人影が・・・・


ピーポー、ピーポー・・・・虚しく鳴り響き続けるサイレン、

止まぬ複数のサイレン、当然斉藤には聞こえぬが・・・

 

上空には微かにヘリの音が・・・・

少しずつ近づいてくる!

 ヘリの腹の部位に太く赤い十字のクロスが見える!

これは・・・・ドクターヘリ!?

 

 どうやらそのヘリ・・・・着地点の確認!


まさしくその道路上は、とんでもない事態になっている様だ!

下敷きのセダンを引っ張り出すのにレスキューも到着!


ダンプはセダンを取り出した途端、ゆっくりと坂を下って行く!

どうやらブレーキ系統のオイルが漏れており、惰性でズルズルと・・・・

ダンプは、がけ下に転落!

これは大惨事に・・・・

 その下には民家が・・・・・


路上の事故現場は・・・

日が昇り出して路面はどす黒い血液が・・・・

それは新鮮血も混ざって辺りは血の海!


斉藤の血液が・・・・搾り取られて・・・・

生存の可能性が、減る!

その分だけ生命の危険が大きくなる!

 

目の前の悲惨な現状が、その場を凍らせる!


「おい・・・息はしているのか・・・!?」

「無理だろう・・・」

「早く運ばないと・・・・!」

「命が!」

「そうだな・・・・・!」

「でも・・・・あれじゃー・・・体が取り出せない!」

「・・・・・・車体を切断しろ!」

「レスキュー・・・・ドアを焼ききれ!」

「了解!」


レスキューが必死で、ダンプの下から引きずり出した。

やっとの事で引き出された車は車高が55%に破壊されて無残な鉄くずの箱!

既にスクラップと化したセダンを、呆然と見つめる複数の眼!


レスキューたちが、潰れた運転席のドアをバーナーで切断、

意識の無い運転手の救助にやっと成功出来たようだ。

 ボロボロで、命がほぼ途切れかけた運転手!


 ヘリから降りた医師と看護師の3名は、

まさに救出された運転手の前に飛び出る。


「葵! 鋏!」

 「了解!」

「切れ! その服!」

「酸素! 5L!」

 「了解!」

「酸素了解!」

「血管確保!」

「よし・・・・流せ 全開で!」

 

リアルタイムで、TVのシーンそのものが現場で展開されている!

多くの目が驚きと、凄さに圧倒されて目が点になっているのがわかる。

「すげー・・・・マジかよ!」

「わぁ・・・本当に・・・・テレビと同じ!!」


近くのそれを見つめる多くの人の囁きが・・・

「おい! もう駄目だろう!」

「きっと、死んでるぜ・・・・!・・・これじゃー・・・・」 

「そうだ・・・な!」

「若いのに・・・・」

「命が・・・・終ったな!」


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1239


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ