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Rap1022-夜の訪問者、現役モデルの悩み 彼が・・?

Rap1022-タムラ先生夜間外来総合


Rap1022-夜の訪問者、現役モデルの悩み 彼が・・?


「それじゃー、僕はこれで・・・」

 「あっ、先生、先生に折り入ってご相談が・・・」

「どんな・・・?」

 「先生、実は・・・」


何か二人、ひそひそ話しをしている。

気を利かせて麗奈診察室を出て行く。


「実は、彼、だめなんです!」

「何が・・・」

 「・・・!・・・!・・」

綾香言葉に詰まる。

「・・・!!」

タムラ先生も少し考えてから、納得したように


「そうですか、夜の事ですね!」

 「はい!」

 「付き合い始めた頃は全然問題なかったのですが・・・!」

「でっ、彼の年齢は?」

 「40歳です!」

「そうですか・・・!」

 

「そろそろ、一緒に生活を、と 彼に話してから・・!」

「それで、あなた夜の外出が多く、そしてお酒も・・・」

 「そうなんです!」

「本当に嫌ですわ、先生に私の私生活まで・・」

「まぁ・・・、そう言う相談も医者の仕事の一つですから・・!」

 

「アッ、そうなんですか?」

「私は本来そういう方面の仕事はメインではありませんが?」

 「でも先生、お医者さんでしょ?」

「まぁ・・・、そうですが!」

 「だったら、お願いします!」

「ねっ! いいでしょ?」

「わかりました!」

「それでは、彼の事で知っている事全部教えてください?」

 「はい、もちろん、ゼンブ!」


何故かこの雰囲気、救急外来の診察室とはまるで違った風景に

なってしまっている。

 一体この先どう言った展開になるのやら・・・


追い出されたような格好で診察室を出て来た麗奈、

やはり普段と違う、やる事がちぐはぐ、ボーッとしたり・・・

「痛い !」

 「どうしたのですか、麗奈先輩?」

「何でも・・・ないわ!」

 「何でもない事、無いじゃないですか、ほら!」

 「先輩の手・・・、出血してますよ!」


すかさず、後輩、葵チャンの鋭い突っ込み、

実際麗奈、めったに失敗などしないのだが・・・、

持続点滴の補液の中に入れるビタミン剤を、アンプルカットする時に

ガラスの破片で手指を切ってしまったのだ。

それを見ていた後輩の葵ちゃんの指摘に、動揺を隠せない麗奈。

 

「先輩、ほら消毒!」

「ごめん、有難う!」

 「はい、カットバン!」

「スイマセンねー!」喋り言葉も普段と違う麗奈

「どうしたんです?」

「別に何でもないわ!」


 「だって、さっきからボーとして・・・」

 「それに、アンプルで怪我するなんて先輩らしくないです!」

「ちょっとねっ・・・」

 「そうか、わかった・・・さっきの患者さんだー」

 「そう言えば、あの患者さんもう帰ったのですか?」

「たぶん、まだなんじゃーない?」


 「えっ、じゃー診察室にタムラ先生とあの患者さん」

「そうだと思うわ、綾香さんと・・・」

「何か個人的な相談だって・・・」 

「それで、麗奈先輩・・・落ち着かないんだ!」

 ・・・・・・  ・・・・・・


「で、彼何か特別な病気持っていますか?」

 「別にぃ、・・・あっ、そう言えば毎朝こっそり薬・・・」

「そう、彼の・・彼の物が役に立たないと言うか・・」

「勃起しないのは、いろいろ原因が考えられますね!」

 「そうなんですか? 男性ってデリケートなんですね!」


「そう、そうなんです!」

「たとえば、彼を非難したり・・・」

 「そうなんだー・・」

「彼の・・・その・・それを中傷したりしたら・・・」

「いっぺんで、その後、その相手とは・・・」

 「ダメ、役に立たない・・・」 

「そうです、もう決して勃起しなくなります!」

 「・・・・!・・・!」


少し身に覚えがあるようで、しょげる綾香


「まして、その女性と同じ布団になど決して・・・」

「避けたくなりますね、どんなステキな女性でも・・・」

 「先生、そしたら・・・私・・・どうしたら・・」

「あっ、あと彼自身に、基本的な疾患、病気があると・・・」

「例えば、糖尿病だとか、精神的なストレスだとか・・・、」

「会社とか、何か大きな悩みを抱えていると、勃起しなくなりますね!」


 「そうですか! もしかして・・・」

「先生、本当に有難うございます!」

「何か身に覚えがあるようですね!」

 「えぇ、少し・・・私・・・」

「まぁ、私は専門ではありませんが、今貴方の・・・その・・」

「その今考えている事で解決出来なければ・・・」

 「出来なければ・・・?」


「そのー・・・専・・門・・」

 「その時は、また先生に相談に来ます。」

「えっ、・・」

 「先生、やっぱりタムラ先生に相談してよかったわ・・」

「ちょっと・・」

 「先生は、大先生だわ・・! 大好きよ!」


と言い、椅子から立ち上がりいきなり、タムラ先生を

抱きしめるようにして、先生の、ほっぺに、“チュッ”っと、

キスしてしまった。

あわてたのはタムラ先生、しばしの呆然、綾香にされるがままに、

ボーっと立ちすくんでいた。


 「では、先生・・ぃ、本当に有難うございました!」

「あっ、貴方の膀胱炎、きちんと、薬服用して!」

「そうでないと、本当にこれから大変ですよ!」

 「はい、有難うございます。」

「チャンと薬飲みます。」


「トイレは我慢しないで・・・」

 「はーい」

「まったく、チャンと聞いているのかな・・」

「もしも、上手くいかなかったら・・・」

「嘘だろー、俺は・・・確か外科医だよなー!」

「決して、診療内科・・・では!」

「婦人科コンサルタントでは・・」


何故か誰もいなくなった診察室で一人事、

そして、先ほどいきなり・・・

自分の頬を右手でゆっくりと撫でながら・・  


もう綾香、先生の言葉、正確に聞いているのやら、

既に診察室のドアを閉める所であった。

 微かに彼女の存在を感じさせる、甘美で大人の、

地中海の海と空 エメラルドグリーンとコバルトブルーの世界に、

タイムスリプする様な、ステキな香りを残して・・・去って行った。


綾香の過ぎ去った後、暫らくして、診察室から出て来たタムラ先生

葵チャンとばったり出くわしてしまった。


「あ、タムラ先生」

 「おう、葵クンか・・」

「先生! イヤダー・・ほっぺに・・・」

「えっ!」うろたえるタムラ先生

「先生ぃ・・ それ、綾香さんのリップ・・・」

 「いやー、実はこれには訳が・・・」

「ヤラシー、先生、勤務中に・・・・」

 「違うってばー・・・」


タムラ先生顔を真っ赤にして・・もう言い訳なんか・・・しても

無理か・・ 何であの時ちゃんと拭いて・・・

 きっと、この事麗奈に・・・ あーヤバー・・


案の定葵ちゃん、急いでナースに戻り麗奈先輩にご注進・・


「麗奈先輩ぃ・・!」

「先輩 先輩!」

「どうしたの、そんなに急いで・・」

 「聞いてください、先輩、大変 


 この話もう少し続けます次回R1023で・・


DrDr---- -Fin-------DrDr


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1022


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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