Rap1215-ある看護師の・・・・?-2
Rap1215-タムラ先生夜間外来総合
Rap1215-ある看護師の・・・・?-2
「先生と麗奈先輩、どんなお話してたのですか?」
「ああ、患者の事だ!」
「本当ですか・・・?」
「どうして・・・・他に話なんかないよ!」
「そうよ、葵ちゃん勘繰り過ぎ・・・よ!」
「おう・・・そうだ!」
「奴はいつ来る?」
「えっ・・・奴って??」
「タムラ先生の弟さん・・・・・」
「田村潤先生よ!」
「確か、今日では・・・・・?」
「おう、そうか!」
「すまんが連絡入れておいてくれ!」
「俺が後で行くと!」
「はい、承知しました!」
「で、何時ごろ?」
「そうだな・・・奴の診察が終る事・・・!」
「先生・・・それは辞めたほうが・・・」
「何故だ!?」
「何時になるか・・・・??」
「どうして?」
「先生・・・」
「今潤先生は超人気で、外来の予約が殺到!」
「マスコミのせいで、 特にね!!」
「ほう、それじゃ!」
「奴が来るのは?」
「9時15分前です!」
「それじゃ・・・その時間の少し前に!」
「かしこまりました!」
そう言って、タムラ先生部屋を後にした。
何やら・・・ぶつぶつ・・・・
あいつそんなに・・・モテルのか!!
「ねぇ・・・先輩!」
「何よ!?」
葵その言葉を言っているその目が、
タムラ先生の机のカルテに自然に目が・・・
そう言う麗奈は、葵に邪推される事に、
警戒心を露に防護の体制だ。
「この患者・・・・!!?」
「ああ、それ・・・・」
どうやら、麗奈、
目標は自分でない事を知り一安心!
「やばくないですか!?」
「患者のプライバシーよ!」
「そうか・・・この患者で・・・・」
「そうよ、その患者でお話をしていたの!」
「あら・・・先輩、気にしてたんだ・・・・」
「何の事よ!」
「まぁ・・良いって、良いって!」
「安心して、私は二人の良き理解者です!」
「何よ、その言い草!」
「そうね、葵は早田先生に御執心!」
「だものね!!」
「はい、今は彼一筋です!」
「うちの看護師!・・・・ よ!」
「それで・・・先生に相談!?」
「そうね、先生も意外と顔広いから・・・ね!」
「その看護婦さん・・・確か!」
「内科の・・・!」
「そう、貴方も・・・・・?」
「勿論、知ってます! 不倫の・・・」
「こら、声が高い!」
「スイマセン・・つい興奮して!」
多少の沈黙のあと、神妙にカルテを見る!
「我々の目にでも・・・・」
「かなりキツイデータですね?」
「そうね、どうしてこんなになるまで・・・」
「これじゃ・・・メタ(転移)・・・」
「子宮とか肝臓とか・・・に!」
「そうよね! かなり危険!」
「どうも患者知っていたらしいわ!」
「どうして?」
「あの後、相当 自棄になって・・・」
「聞く所によると・・」
「自殺・・・未遂?」
「・・・・・うん!」
「あの先生、酷いよね!」
「男のクズよね!」
「全く、最低ね!」
「どうやら、あちらの家庭も崩壊寸前!」
「先生は、実家に帰って開業医を続けるらしいわ!」
「そう、そこまで、進んでいるの?」
「それで、彼女!」
「うちの看護師ね、誘われたんだって!」
「へぇ・・葵情報凄いのね!」
「それは、あちこちに・・いますから!」
「葵、私の事・・・変な噂立てて無いでしょうね?」
「はい・・それは・・・勿論・・・大丈夫です!?」
「・・・・・・」
「大丈夫ですよ!」
「先輩私を信用してください!」
一方、タムラ先生、婦人科に向かっていた。
カルテのコピーを持って・・・
目的はやはり、タムラ先生の妹、
タムラ恵子先生の部屋だ。
あの看護婦が心配で、恵子先生に、
相談に向かう所だ!
「あら、タムラ先生!」
「おはようございます!」
「ああおはよう! いるかな?」
「恵子先生ですね?」
当たり前だろう・・・・、
他に用事などあると思っているのだろうか・・・
意外とこの看護師、気が利かないのが、少し気になる!
「先生! タムラ大先生がお見えです!」
「何よ! 大先生って!?」
少し間抜け加減がそう言わせているのだろう。
しかし、こののうてんきさが、
悲痛な思いで来る患者には、受けている様だ。
というか、安心感を得られるらしい・・・
「何よ、大先生自ら御足労、頂いて!!」
「茶化すんじゃ、なよい!」
「・・・! で!」
「見てくれ、このデータ!」
少しの静寂、音は紙のこすれる音、カルテと、
その他諸々の検査データだ!
「まぁ・・・どうして、こんなになるまで・・・・!!」
「実は、うちの看護師だ!」
「えっ・・・看護師?」
「そうだ、内科の佐伯理沙33歳だ!」
「これは・・・容易為らないわね!」
「そうだ、直ぐに診察してやってくれ!」
「それは・・・良いけど・・・!?」
「ああ、奴にも診て貰う!」
「そうね、彼なら・・・・!」
「そう! お前と、奴で何とか・・・救ってくれ!」
「もしかすると、貴方の出番も・・・!」
「ああ、それも考えている!」
「そうね、メタは、子宮、肝臓にも・・・・・」
おっと、どうやらこのオペ、タムラ三兄弟の夢のオペ・・・
実現か!
これは・・・・院内中の話題が集中するオペに・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ総合病院 R1215
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr