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Rap1214-ある看護師の・・・・?-1 

Rap1214-タムラ先生夜間外来総合


Rap1214-ある看護師の・・・・?-1 


「先生、私・・・・もう駄目ですね!」

「うん、いきなりどうした!」

 「これ・・・見てください!」

涙いっぱい貯めて、今にも泣きそう・・・


しかしここは職場、必死で我慢する独身の看護師。

タムラ先生に、普段は接する事のない看護師、

佐伯理沙33歳、彼女の職場は内科だ。

救急外来に余り縁がない。

一度、ある妻子持ちの医師と不倫関係に、

それが院内に知れ渡り、暫く休職していた。 


差し出されたのは、血液検査等の、

一連の検査結果だった。

「どうして、こうなるまで放置しておいたの?」

「薄々は気づいていました。」

「ならどうして?」

 「もう、どうでもいいって!」


「そんな・・・」

「看護師がそんな事では駄目だろう!」

 「もう、私なんか死んだ方が・・・・」

「どうして、そう自棄になる!」

 「もう治らないでしょう、きっと!」

「そんな事は、君・・・・まだ・・・」

「そうだ、あいつの所に行ったの?」


「あの・・・・・・・!?」

「ああ・・・君は知らんのか?」

「僕の弟だ!」

 「あの・・・、タムラ先生!」

「乳癌の・・・」

「そう、そいつだ!」


そいつって・・・・まあ、

弟だからいいかって・・・・

実はタムラクンで登場予定

(タムラ先生夜間外来 {タムラクンの恋}で)


「まあ身内を・・なぁ!」

「でも、その分野ではかなり知られているぞ!」

 「はい、それは良く存じ上げております!」

何だか、急に元気になった様子の佐伯理沙。


希望が湧いて来た様な感じが顔中に広がった。

今まで沈み込んで泣いていた顔に、

急に笑顔が戻った様子だ。


 実は、最近週に1度程、この総合病院に顔を出すようになった、

タムラクンこと、田村潤はタムラ先生の実の弟だ。

年齢は、正確な事は??


しかし間違いなくタムラ先生の弟だ。

大学を卒後日本の医療に疑問を感じアメリカへ早くに渡った。

 そこで、乳癌をそれも、女性の命とも言われる乳房再生に、

新たな術式を取り入れ、研究開発を行い、

名を世界中に成した。


 勿論乳癌のオペの腕も超一流で、

その術式再生方法にも定評がある。

最近の再生手術は素晴らしい。


 信じられない位の復元力で、失った乳房が元通りに戻ると・・・

遺伝子再生技術とも言うのであろうか・・・・・、

さまざまな組織に成長する、新型万能細胞で、

乳房・皮膚組織を再生する。


「彼に診て貰っては・・・・・・」

「それ・・本当に!?」

「ああ、紹介状を書いておく!」

 「はい!」

「後で・・・・」

「僕の、と言うか救急外来に取りに来なさい!」

「有難うございます!」


どうやら、いっぺんに明るさが戻った様だ。

それは、病気の治療と他に何か別な意味も含んでか・・・


 「どうしました?」

救急外来に戻って一休みしていたタムラ先生の部屋に、

カルテを持って看護師麗奈が入って来た。

「ああ・・・・・まぁ!?」

 「また何か頼まれ事ですね!」

確信的に言う麗奈、もうタムラ先生の仕草行動を見れば、

全てお見通しと言った感じで・・・・

「どうして・・・!?」


 「先生の顔に書いてあります!」

「そんなに、俺は単純なのかなぁ・・・・・」

 「やっぱり・・・・・」

「おい、それって・・・引っ掛けたのか?」

 「当らずとも遠からず、ですね!」

「実は・・・・な!」

 

「はい・・・・」

「暫く休んでいた、内科の佐伯理沙君だが・・・・」

 「あの・・・うちのDrと不倫関係にあった・・・」

「さすがに、君は情報が凄いな、全てに対して!」

 「せんせい! それは皮肉ですか?」


「あっ・・・いや・・・それは・・・」

“マズった、ヤバイこれは・・・・・”

 「その佐伯さんが何か・・・・」

「ああ・・・これは本当にナイショだぞ!」

 「そうですよね! プライバシー!ですね勿論!」

「そう、それだ!」


「彼女乳癌の進行が相当だ!」

 「看護師なのに・・・・?」

「自分でも気づいていたらしい。」

 「まぁ彼女も大変でしたからね!」

「血液検査も、腫瘍マーカーも・・・・」

 「それで・・・・」


「ああ、既に転移の危険性も・・・」

 「先生が診るのですか?」

「いやぁ・・・俺は・・・今回は外野だな!」

 「と、言いますと誰が?」

「ああ、弟に紹介する! 奴の方がその方面は、な!」


 「そうでした・・・最近週1ぐらいで当院へ特別に・・・・」

「どうも、奴の名は売れているようだな!」

 「確かに、最近一般の週刊誌でもそのお顔を・・・」

「そうか、週刊誌にねえ・・・」


少し、弟に嫉妬までは行かないが、羨ましそうなタムラ先生の

顔を見ながら・・・・ 

 「先生も、充分に有名ですよ!」

「おい、そんな取って着けた言葉は、いいよ!」

 「そうですかねぇ・・・先生!」


そこへ、看護師葵が部屋の中に入って来て二人を睨みながら

「あら・・・・先生! 麗奈先輩!」

「おう、回診か!」

「違います!」


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ総合病院 R1214


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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