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Rap1202-脳挫傷事故患者、ドナーに・・・・?-1

Rap1202-タムラ先生夜間外来総合


Rap1202-脳挫傷事故患者、ドナーに・・・・?-1


「事故で脳死状態、ドナーカードを身に着けている?」

「はい!」

「で、患者の受け入れ要請?」

「はい!」

「そうか・・・?」


タムラ先生暫く思案中だ

何処に、どの臓器を・・・院長に相談に・・・・

臓器提供意思表示カードを持って・・・


ここで、臓器提供意思表示カードについて、少し

(不要の方は飛ばしてください!)

心停止後の腎臓提供は昭和54年から行われて来ました。

そして、脳死下での心臓・肝臓・肺・腎臓・膵臓・小腸の提供は

平成9年10月16日に「臓器移植法」が施行されて可能となりました。


脳死とは、全脳の機能が停止して、元には戻らない状態をいいます。


脳死になると、人工呼吸器をつけていても、数日後には心臓が停止します。

脳死からの臓器摘出は、人工呼吸器によってまだ心臓が動いている状態のとき、

病室でご家族にお別れしていただき、手術室へ運ばれ、摘出が行われます。

 

心停止後の摘出は、心臓が止まって、病室でお医者さんから

「ご臨終です」と告げられてから手術室へ移しての摘出となります。

しかし、腎臓・膵臓の移植の場合、心臓が止まって時間が経過すると、

各臓器への血流が途絶え、急速に機能が衰えて、移植しても

臓器が機能しない場合があります。


せっかくご提供いただく腎臓等の機能を確保するため、

心停止する前から準備をする必要があります。


どちらの場合も医師から「脳死である可能性が強く、

回復の見込みはない」と、説明があった時点で、

主治医にカードを持っていることを伝えるか、

提供の意思があることを伝えて、

主治医からネットワークに連絡してもらう。


これが主な流れだ!

 

「で、患者は・・・何処まで?」

「全て! 可能なものは・・・全て!」

 「それは・・・また随分思い切った・・・・」

「まあ・・・それなりの理由が・・・彼に・・・」

 「そうか、それは・・・」

「随分忙しくなるな!」


「では・・・それぞれに分担してセンターに連絡しましょう!」

 「そうだな・・・で、うちで該当する臓器は?」

「はい・・・肝臓が・・・!」

「先天性胆道閉鎖症で・・・・」

 「うちにそれ・・・出来るのか?」

「はい、最近アメリカから来た、早田君が・・・」

 「そうか・・・それで?」


「彼はアメリカで相当数の経験があるようです!」

 「それでは・・・彼に確認だ!」

「はい、それで、私も助手として手伝えます!」

 「そうか・・・それは・・・心強い! 誠に!」

「他の臓器の手配はセンターに連絡して」

「至急来てもらいましょう!」

 「そうだ・・・それが言い! うん!」


ドナーとなる患者は、オートバイを運転中、

自家用車と正面衝突。

頭蓋内破裂、すかさずスパーDrカーの出動で、

脳死状態まで何とか出来た。


 それも、本当に偶然だ!

あの一件でDrカーが、政府の管轄の格納施設に移動中に、

ドナーカード持参の患者が目の前に・・・

あらゆるテストを想定して今回特別に対応したらしい。

 

その経緯を院長から聞き、これはと思ったのは、タムラ先生、

早田先生だけではない。

眼科からも、そして泌尿器(腎透析)からも・・・・

だが、それを全て一箇所で受け入れる事は稀だ。

センターから来たやつが、コンピュータを駆使して、

最適な患者を選択する。

勿論人道上の諸々を全て速やかにクリヤーするためだ。


果たして、この病院でどんな移植が・・・

もしかすると、早田先生の腕が、技術がお披露目になるのか・・・

 実を言うとタムラ先生この機会を狙っていたのかもしれない。

アメリカ仕込みの肝臓移植の最新医療を・・・この眼で!


「どうだね!」

 「出来る事なら・・・やりたいです!」

「そうか・・・」

「患者の病状を考えると・・・一刻も早く・・・ですね!」

「で、・・・・自身の程は?」

 「まあ・・・・全ての状況が明らかになるまで・・・」

「何とも・・・!」

「そうだろうな!」

 「はい!」


「それでは、ドナー、そしてレシピエントのマッチング!」

 「はい!勿論!」

「それの検査至急行ってくれたまえ!」

  「で、ドナーの可能性は?」

「おそらく大丈夫だろう・・・!」


 「うちで・・・摘出・・だからな・・殆ど!!」

「そうですか・・・!」

 「でも・・・・医者の数が・・・出来るやつが?」

「その辺は、センターから来た人間が手配するだろう・・・」

 「そうですね! それは・・・・・」


どうやら、生態間肝臓移植が、

早田先生主導で行われるような気配だ!


これは、また一つ見ものだ!


他臓器も、無駄なく利用される事だろう。

一体、この脳死状態の患者に一体何が・・・・


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1202


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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