表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
200/288

Rap1200-どうして・・? こんな寒い夜に?-6(イブに特別)

Rap1200-タムラ先生夜間外来総合


Rap1200-どうして・・? こんな寒い夜に?-6(イブに特別)


「珍しいな、こんな事!」

タムラ先生麗奈の部屋をじろじろ見ながら、

照れ隠しで・・・・

「そうですよね!」

「こんな家庭的な事!」

葵続けて話を合わす。

その葵も麗奈の部屋を見回す。


そして葵はあらゆる部屋の中・・・・・、

そうクローゼットの中身も遠慮なく見る。

「わぁ・・・凄いこの下着!」

「全部ブランド!」

 「こら・・・そこはダメよ!」

麗奈慌てて葵の手を押えて閉めようとする。

「良いじゃない・・お互い女同士よ!」

 「それは・・・そう言う問題ではないでしょ!」


その時、シャンパンを入れた袋を手に持ち、

亜紀が帰って来た。

オートロックの前で、コールする。

オートロックを麗奈が開け、亜紀が部屋の中に入って来た。


「ねえ・・・!」

「みんな! 聞いて!?」

 「はい・・・何でしょうか?」

「今日から暫く同居する亜紀さん!」

「みんなよろしくね!」

 「あっ、突然この様な状況になりました! 亜紀です。」

「みなさん、よろしくお願いします!」


「こちらこそ、宜しくお願いします!」

「そうか、君が・・・宜しく、タムラです!」

 「ご高名は何度も・・・・」

「伺ってます!」

「麗奈君・・・・余計な事は言ってないだろうな?」

 「はい、それは勿論・・・・無いですよ!」

「ええと、亜紀さん、・・・・何処かで・・・」


 「あら、先生もご存知ですか?」

「テレビなんて見る暇あったんですか?」

「いや・・・テレビではないよ!」

「・・・うん、そうだ雑誌だ!」

 「そうですよ!」

「亜紀さん相当有名なんですよ!」

 「いいわよ・・もう昔の事!」

「思い出さない方が・・・・」


「あっ・・・亜紀・・・・・中山亜紀!」

「そうだ歌・・・歌手・・・」

葵が素っ頓狂な声で叫んだ!

 「こら・・・葵ちゃん!」

「呼び捨ては無いでしょ!」

「アッ、スイマセン・・・」

「本当に中山亜紀さんだ!」


 「良いの、もう昔の話よ!」

「そうだ、俺も思い出した。」

「確か新人賞とか・・・紅白にも・・・」

「出て・・・!」

タムラ先生も少し興奮気味だ。 

 「わぁ・・・恥ずかしいわ・・・」

「昔の事なんか・・・・」


「ねぇ、今夜はいろいろあるの!」

「えっ・・・どんな・・・?」

 「亜紀さん、これ・・・」

そう言って、キャンドルを二人だけでセットした。

「さあ、趣向を凝らしてあるので・・・」

「たくさん楽しみましょう!」

「電気・・・・、消して、葵ちゃん!」

 「ウソ・・・何か危ない事するの?」

「何言ってるの! 葵 とにかく消して!」


葵不安そうに部屋の電気を消した。

すると、外のクリスマスのイルミネーションが、

あちこちで輝いているのが、より一層輝きを増した。

「わぁ・・・ここ最高!」

「こんなに綺麗なんだ!」

「葵も・・・ここに住みたくなっちゃった!!」

「何言ってるの! ここは2人まで・・よ!」

「亜紀さん用意出来た!?」

 「はい、もう少しです!」

そう言って、明かりの灯ったキャンドルを、

2個持って来た。


その明かりに、葵また驚きの声・・・・

「そうか・・・凄い・・・キャンドルナイトね!」

「私も手伝います!」

そう言うのと同時に、亜紀のところへ急いだ。


麗奈の部屋が少し臭いのするアロマキャンドルで、

幻想的な雰囲気と、アロマオイルの甘く可憐な香りで部屋が一気に、

温かみのある中世の時代にタイムスリプした感じになった。


 その一部始終を見てタムラ先生も何故か心が弾んだ。

そう、毎日患者の血液、病んだ顔、傷ついた体を見せられ、

少し心が折れかかっていた心が和んだ。


「おう・・いいね!」

「最高だね・・・いいよ!」

しきりに褒めるタムラ先生、

その姿を見て、麗奈と亜紀はお互い顔を見合わせ

“やったね”と心の中で叫んでいた。


「まだ趣向はこれからよ!」

「おう・・・そうか! それは嬉しいな!」

もうタムラ先生普段の顔はもう無い。

まるで子供、それも中学生の顔だ・・・



ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1200


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ