Rap1193-大臣襲撃される。スーパーDrカー緊急出動・・・?-4
Rap1193-タムラ先生夜間外来総合
Rap1193-大臣襲撃される。スーパーDrカー緊急出動・・・?-4
「どうだ!」
苛立ちの中、タムラ先生懸命に岡本警部の、
蘇生作業に懸命だ。
「少しは落ち着いて来ました!」
麗奈傍でモニターを見ながら、
タムラ先生の問いに答えている。
「出血が酷いですね!」
「輸血をしたほうが・・!」
早田先生血液検査データを見ながら答える。
「ここに濃厚赤血球は!」
「実は、O型もうありません!」
「至急運んでもらえ!」
「はい! 6単位でいいですか?」
「そうだな!」
それにしても酷い現状だ。
覆面パトカーの爆発。
果たして時限装置か? いつ、誰が・・・・・・
そして、栄光を狙撃・・・・・
それも一発で・・・・本当にここは日本か?
まるでアメリカ映画か、アメリカ本土での銃撃もしくは、
スパイ映画の画面の様だ。
間違いなく栄光を狙って・・・それも一発で、だ・・・
犯人は同一人物に違いない!
大臣である親父を狙ったスナイパーと・・・・
それにしても、これで追求する術を失った事になるだろう。
そして、タムラ先生の親友である岡本警部も、
生死を彷徨程の重症・・・
命が・・・非常に危険だ。
助けろ、タムラ先生、早田先生・・・・・
今蘇生出来ても、次に火傷の処置が大変だ。
さすがにこのスーパーDrカーには、
CT、NMRは無い。
もう少し落ち着いたら、このまま病院へ戻り、
CT NMRを撮り、全身のチェックを、
一刻も早く行わなければ・・・本当に危険だ。
「早田くん! そちらは大丈夫か?」
「はい!」
「それじゃー、この車移動するぞ!」
「はい!」
答えたのは、このスーパーDrカーを運転する、救急救命士だ。
「ゆっくり・・・な!」
「 でも・・・早く・・・・」
さすがのタムラ先生動揺しているのか、
言ってる事が矛盾している。
看護師の麗奈、それに早田先生お互いに顔を見合う。
“先生もこんな状況あるのか・・・・!”
そう思うのは、麗奈だけでは無さそうだ。
さすがのタムラ先生、今の言葉に矛盾を感じて・・・・
それを隠すように
「おい、他の患者は大丈夫だろうな・・・・・!」
と、独り言の様に呟く。
その言葉に返事をしたものか、思案に苦しむ早田先生・・・・
しかし、麗奈は違った。
それも長年の付き合い、阿吽の呼吸を、
何度も繰り返している違いか・・・・、
答えた!
「はい、他の患者は無事別の病院に収容しました!」
「ご安心下さい!」
「そうか・・・それは・・・」
「それにしても凄い状況でしたね!」
「本当だよ! ここは・・・・・日本だよ!」
「そうです!」
「それにしても・・・私もアメリカで銃撃された患者」
「・・・・一度経験しましたが・・・」
「ほう・・君は経験あるのか?」
「はい! でもこれ程のやつは、・・・始めてです!」
「銃撃と言い、覆面パトカーに時限爆弾!」
「凄い、凄すぎる!」
「はい、本当に・・・」
「そして狙撃手の腕、凄いです!」
「一発だろ!」
「はい、自分があの患者・・・」
「栄光を見たら、一発です!」
「それも・・・マグナム弾だろ・・・あれ?」
「おそらく・・・あれほどの破壊弾は・・・」
「奴の、首・・・・殆ど皮一枚で繋がった状態!」
「そして頭蓋骨もぐちゃぐちゃ・・・」
「あれは酷いなんてもんじゃ無いな!」
「はい、私もあんな姿は・・・一度も・・・・」
そこへ、麗奈が・・・・
「いいえ、私は経験があります!」
「それも何人も・・・」
「そうか・・・君もアメリカでERに看護師としていたんだな!」
「へぇ・・・麗奈さんアメリカのERに、いたんですか?」
「はい、少し日本で挫折・・・と言うか、いづらくなって・・・」
「そうですか・・・それは・・!?」
早田先生、急に親近感が湧いて来た様だ。
「確か、麗奈君・・・・医学部に在籍して居たんだよな!」
「はい!」
またまた驚きの早田先生、話を一段と真剣に聞き入る。
「それも・・・国立・・・日本有数の医学部に!」
「へぇ・・・それは・・・・」
「そして、またどうして・・・・」
そんな話の最中、安定していた岡村警部の様子が・・・
モニター、心電図の波形・・・・・
そして、警告音が、このスーパーDrカーの中で叫んでいる。
赤色ランプも点滅。
「心停止!」
「まずい!」
「急げ、早く!」
タムラ先生連続して叫ぶ!
「アトロピン!」
「はい!」
おう・・・これは!
一時は安定していた岡本警部の様態、急変だ・・・
果たして、岡本警部この先、一体・・・・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1193
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr