Rap1185-一酸化炭素中毒・・・・!-1
Rap1185-タムラ先生夜間外来総合
Rap1185-一酸化炭素中毒・・・・!-1
「何!? 一酸化炭素中毒だって!?」
「はい、岡本警部からです!」
「で・・・、場所は?」
「それは・・・・!」
「何で、警察からなんだ?」
タムラ先生、受話器を麗奈から受け取り・・・
「どう言う事だ?」
「ああ、すまん!!」
「何で・・・俺なんだ?」
「うん・・・まあ、とにかく・・車」
「そちらに回したから・・!」
「お宅の、専門分野があるだろう!?」
「とにかく、来てくれ!」
そうこうする内に、当直室に私服だが明らかに、
警察関係だとわかる人間が2人やって来た。
その様子で、もう選択の余地が無い事を、
タムラ先生認識した。
「至急来てくれないか?」
「もう、来てるよ! お宅の人間が・・・!」
タムラ先生、麗奈を同行してパトカーに向かう。
玄関に出てみると、何とそこにはDrカーが・・・
「おい、これ・・・どうした?」
「はい、最近配備された車です。」
「現在3台程都内に配備されています!」
「でも、このDrカーは・・・・?」
「はい、おそらく一般の車の10倍は高いです!」
「特注・・・て、事か!?」
「はい!!」
どうやら、状況がつかめて来た。
患者は特別な人間らしい。
まだ助かる可能性が大いにある、
VIPと言う事らしい。
そして、生命の危機も充分に含んでいる。
一般の医療機関ではまずい。
「で、患者の状態は?」
「はい、予断を許さない・・・・」
「との事です!」
「患者の年齢、性別は?」
「23歳、女性です!」
「原因は?」
「風呂場・・・です!」
「おい、今の風呂場・・・そんなのでCO中毒・・」
「有り得ねーだろう!」
「はい、でも・・・そのCO中毒で倒れて・・・!」
「まあ・・・そう言う事で・・・」
「警察が・・なんだろうが・・・!」
「まあ・・・そんな所でしょう!」
「でも、科捜研は・・・!」
「まだ、死んでませんから・・!?」
「そう言う事か!」
どうやら、今回の患者、危ない状態だが、
助けて欲しい、助けなくてはいけない。
それも、極秘で!
それで、タムラ先生の出番となった。
最近はアメリカからの、ERでの経験を積んだ、
早田先生がいるから、タムラ先生、外の仕事が多くなった。
そのため、安心して現場に駆けつける事が出来る。
そして、医療の幅も広がった。
まあ・・・しいて言えば、Drヘリの地上移動版だ。
その車は凄い、簡単な小手術はもちろん出来る。
それよりもすごいのが、今タムラ先生同乗してる車だ。
しいて言えば、スーパードクターカーだ。
政府の要人など、トップが銃弾を浴びても、
その車で殆ど対応出来る。
もちろん防弾装置もついている。
科学テロにも対応可だ。
しかし、対応人数はせいぜい2人だ。
正確な金額は想像でしかないが1億以上だろう・・
車は、超高層ビルに向かっている。
果たして、患者の病状は・・・
「病状は?」
「はい、100パーセント酸素が」
「どうやら効いたようです!」
「それじゃあ・・・一命は取り留めた・・・か?」
「はい、しかし・・・」
「どれくらい、意識が無かったのか不明なので!」
「とにかく、そちらになるべく早く、向かう!」
「了解しました!」
現場は、高層ビルの40階の、相当大きなスペースの、
居間のソファーに既に運び込まれ、落ち着いた呼吸音、
他には殆どの救急器具が氾濫していた。
そして、若い医者が処置を行っていた。
その若い医師は、
「それじゃ・・・後はよろしく!」
と言って帰っていった。
「おい、これもトップシークレットか?」
「まあ・・そんなところだ!」
「あては・・・・親は?」
「そんなに急ぐな・・・ゆっくり話そう!」
タムラ先生、この状況にまだ不慣れだ。
この機構に、どうやら国から正式に、要請は決まった!
科捜研の出動にはそれなりの制約がある。
この組織、かなり自由な行動が取れそうだ。
捜査と言うより患者を診ると言う大義名分で・・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1185
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr