Rap1182-急性(慢性?)アルコール中毒-5
Rap1182-タムラ先生夜間外来総合
Rap1182-急性(慢性?)アルコール中毒-5
「ねえ・・・今の彼と別れたの?」
「うん・・・まあ・・・・」
「今の返事・・・未練タラタラね!」
「あいつ、意外と良い奴なんだ!」
「何処が・・・いい奴よ!」
「貴方をこんなに寂しくさせて・・・・」
「そうじゃ、無いの!」
「私が勝手にしただけ・・なの!?」
「何を・・・・・?」
「待つ、って・・・ずっと・・・」
「でも寂しくなって、コールしたの!」
「彼の携帯に・・・!」
「それで・・・奥さんに見つかって・・・・」
「もう、二度と掛けるなって・・・・」
「だから・・・・!」
「つい吞んだの! 寂しくって、悲しくって!」
「あんた、馬鹿ね・・・・!!」
「そう、馬鹿なの!」
「・・・自制心無くて・・・」
「それだけ解っていて・・・何故なの?」
「だから・・・寂しいの!!」
「そうね!」
「あんたみたいな風情で、見られる仕事で弱み見せられないもんね!」
「そう、そうなの!」
「ショーでは“彼なんか腐るほどいるわ”って態度で、ないとね・・・!」
「矛盾よね! 今の私!!」
「それじゃー・・・止めたら!」
「仕事!!」
「まさか・・・今の私から仕事とったら・・・」
「生きていけないわ!」
「大袈裟ね!」
「生きていけないなんて!?」
こんな話がまだ続くようだ・・・
午後になって麗奈やって来た病室に
「そう、貴方ね!」
「タムラ先生もう退院して良いって!」
「えっ・・・追い出すの・・私!」
「そうね、あんた重症じゃないから・・・・ね!」
「いいえ、私は重症よ!」
「・・・ここを出たらまた吞むわ、浴びるほど!!」
「あんた、随分甘えてるわね!」
「マネージャーにもそうなんでしょ!」
「良いの・・・マネージャーは!」
「あの人、あんたのために死に物狂いで!」
「働いて・・・凄く頑張ってるわ!」
「貴方のために・・・・」
「あっ・・そう言う事!」
「・・・・あの時の“マネージャはどうなの”って言い方」
「そうよ、あんたみたいないい加減な女!」
「彼なくして、貴方の雑誌での生きた姿・・・無いわ!」
「充分感謝してるわよ!」
「それだけ?」
「彼に対して!?」
「それだけじゃマズイの・・・?」
「あんた、わからないの!」
「・・・彼の思いやり、気遣い、優しさ、そして愛情!!」
「えっ・・・愛情??」
「そう、愛情よ!」
「そう言われると・・・・??」
「彼・・・必死で貴方を守ってるわ!」
「命を掛けて!!」
「そうなのかな!?」
「・・・自分では近すぎて・・・・」
「だって、貴方がここに入院しているの!」
「どうやって見つけたの?」
「そう言えば・・・どうやって・・・・?」
「全く、貴方・・・そんな事に麻痺してるのね!」
「言われてみれば・・・どうやって・・・?」
「片っ端から電話したみたいよ!」
「それで・・ここを突き止めた・・・!」
「そう・・・貴方・・・」
「携帯海に捨てて・・・連絡しようが無いもんね!!」
「そうか!」
「・・・そんな努力・・・を・・・してくれたのだ!」
「少しは、ありがたみ・・・感じた!?」
「うん・・・彼・・そうなんだ!」
少しは、マネージーの事真剣に考えているようだ。
そうよね・・・・あいつ考えて見ると、
あいつに頼りきりだったかも・・・
ある時なんか、新しい下着が無かった時、
私の下着ホテルの風呂場で・・・
手洗いしてくれたり・・・
余計なもの買おうとすると・・・
“家にあります”と言われて実際家に帰っているとあった!
封を切らずに・・・
そして・・・平気であいつ、マネージャーを家に住まわせている。
それって・・彼を男と思っていない・・・・
でも・・あいつそっちでは無いはずだ・・・
では・・相当男を殺して自分に尽くしている。
考えれば考えるほど・・・
あいつの人格無視している事になる。
そんな事を考えていると、奴がやって来た。
様子を伺いに・・・・
「どうです! 体の調子は?」
「まあまあだわ!」
「そうですか・・・それは良かった!」
「安心しました!」
「あんた・・・ねぇ・・・・・!!」
「何ですか・・・いきなり?」
「あっ・・うん・・・何でも無い・・」
言えないよ、なあ・・・無理・・無理、
でもあいつ確かに良い奴かもね・・・
今までの事で、恋愛対象なんて・・・あり得ない!
あいつの仕事どちらかと言うと、
主夫だよな・・主夫・・・
そこへ、綾香宛に電話が・・・・
あいつだ、綾香が悩める相手だ!
綾香暫く躊躇して結局電話に出た。
「綾香です!」
「オウ・・綾香元気なんだな!」
「・・・よかった、良かった!」
「そう・・・有難う!」
「でもどうして・・・此処が?」
「ああ、それ・・・マネージャーに聞いたよ!」
「そう・・・・マネージャー・・なの!」
「済まなかったな! 怒って・・・・」
「あいつが悪いんだ、あいつが・・・」
「そうなの・・・・マネージャーが・・・?」
どうやら二人の話食い違って、
お互い別の事を夢中で話している。
そこへ、麗奈二人の会話を聞いて、どうしても許せない・・・・
麗奈、綾香の受話器を取り、一気にまくし立てた。
「あんた見たいな奴!」
「二度と連絡しないで! 綾香さんに!!」
「うん・・・あんた誰だ!!」
オウ・・これはどの様な結末が・・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1182
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr