Rap1179-急性(慢性?)アルコール中毒-2
Rap1179-タムラ先生夜間外来総合
Rap1179-急性(慢性?)アルコール中毒-2
急性アルコール中毒症状が落ち着いた綾香、
ICUから一般病棟へ移された。
どうして、そうまでして毎日の様に酒に頼る綾香
人には言えない何か悩みが・・・
以前、ファッションショーで、着替えの服に針が仕込まれて、
胸が化膿した事があった事が・・・
妬みとか、嫌がらせとかをされた事があった様だ、
綾香は・・・・
性格的にきつい事は想像出来るが、
それ程同姓に嫌われるような事を、
する様には見えないと思うが・・・
まあそんな事では、アルコールに溺れる様な事は無いだろう。
では・・・・何がそうさせるのか・・・?
疑問だらけの綾香、果たして本当の原因は・・・・
落ち着いた状態の綾香の病室へ、
麗奈朝の検温を兼ねて行く。
麗奈自身明けで帰れるのだが、
何故か彼女そのままに出来ないのか?
「どう・・・・?」
「!!・・・・・! うん!」
どうやら、アルコールは抜け、症状も安定して来た事は、
バイタルチェックで確認済みだが、
麗奈気になって問いかけた。
それに対して綾香、素面になり、
昨夜の事が徐々に思い出され気恥ずかしさが・・・
特に麗奈の前では・・・
「何か・・・辛い事良ければ!?」
「有難う・・・う・・ん!」
「呑んで・・・、憂さ晴らしても・・・・・」
「惨めになるだけでは?」
「私って・・・馬鹿な女ね!」
「オトコ!?」
「そうね・・・!」
「貴方・・・みたいな性格・・・」
「一途だから・・!」
「そうね! めったに惚れないんだけど」
「・・・惚れると・・ね!」
「相手、奥さんいる・・・?」
「さすがだわ・・・貴方!」
「やっぱり!」
「・・・・貴方真面目すぎるんじゃ?」
「そうかもね!」
「あいつ、嘘ばっかり・・・!」
「結婚するって!?」
「別れて、貴方と・・・・」
「そう!」
「あいつとはきちんと別れるからって・・・」
「でも・・・ずるずると」
「いつになっても・・・」
「そう・・もう3年よ!」
「でも・・・!」
「どうして妻子ある・・・」
「私って・・・」
「同年代や年下に興味と言うか、魅力感じなくて!」
「その気持ち・・・わかる気も・・・・ね!」
「今の若い奴って・・・根性ないし!」
「すぐ弱気に・・・そして・・・」
「包容力が・・・無い!?」
麗奈付け足すように・・・
どうやら麗奈も同じような境遇にあるようで・・
「私たちみたいなの・・・」
「意外とナンパとか・・声かけられないのね、意外と!」
「少しだけど・・・分かる気が・・ね!」
概して、綺麗過ぎたり、美人過ぎる人って・・・
“あいつに声掛けても、どうせいるよな! 彼!”
それを振り切って迄、声かけてくる奴・・少ないのだ。
特に今の若い奴らは・・・
「そう、なの! 貴方もその口みたいね!」
「いいえ、・・・でも・・・ね!」
事実だが、そんな事に・・・そう、そう・・・
何て・・・・自分が凄く美人でスタイル抜群って、
言ってるようで気が引けて、麗奈控えめだ。
「虚しくなるわね・・・自分が!」
「で、今の彼・・・」
「って言うかその人とは・・?」
「もう、絶対に逢わないって・・・決めて!」
「携帯・・海に投げ捨てたわ!」
「えっ・・・海に?」
「そうよ・・・・、熱海の海にね!」
「じゃー・・・これから?」
「仕事とか・・・友人に連絡・・・」
「とれなくならない・・?」
「大丈夫! マネージャー・・・・・がね!」
「そうか、貴方の性格解って・・・バックアップ!」
「そう・・ね!」
「何度もあるから・・・」
これは相当携帯捨てられて・・・
何度も何度も・・・・
ある時など、携帯真っ二つに折ってしまった事も、
ある様だ。
意外と美人や美男子変な所で、周りから遠慮されて・・・・、
恋愛の対象になりにくいのかも、もしかすると、
少しぐらい不完全な方がいいのかな・・・
「そして、余裕のある年上」
「そして妻子がある・・男に・・・・!?」
「そうね、全くその通り!」
「帰るところある奴って・・・」
「余裕あるのね・・・」
「それに、魅了ひかれ)て・・・」
「わかっていてもね!」
「そう、それってあるかもね・・・・」
麗奈すかさず合いの手を入れる。
どうやら、麗奈も同じような経験があるのだろうか・・・
「でも・・・貴方・・麗奈さん?」
「何?」
「彼とは・・・・!?」
「彼って・・・!?」
「言わせるの・・・?」
「私の口から・・・!!」
「えっ・・・ああ・・・・」
どうやら、その相手とはタムラ先生の事わかっているが、
綾香の事も考えて声に出せない。
「わかるわよ!」
「貴方、隙を見せなさい・・・彼に!!」
「えっ・・・すき・・??」
「そう・・・貴方、完全過ぎるのではないの!」
「・・・全てに!」
「うう・・・ん・・・まあ・・・」
「どうやら図星のようだ!」
麗奈、タムラ先生の前ではいつも完全で、
隙を見せていない。
それは・・・仕事に関しては当たり前だが、
別の所でも隙見せていない。
完全・・・パーフェクト過ぎて、
オトコは近づけないのだろう・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1179
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr




