表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
177/288

Rap1177-葵とタムラ先生!!-1

Rap1177-タムラ先生夜間外来総合


Rap1177-葵とタムラ先生!!-1 


「メス!」

「はい!」

「クーパー!」

「はい!?」

「メス!」

「ガーゼ!」


-メ -ク ― メ - ク ― メ - ク ―メ


“わぁ・・・凄い!”

“早い・・・・!”

“それに・・・メチャ正確!”


ワァーとってもドキドキ・・・、でも幸せ!

緊張感の中、一糸乱れぬ機敏な手の動き・・・

その手は、以外にも長く、細に動き、

的確にその場の最善の動き、目的を達する。


 躊躇ないメスのカット裁き、血走る血しぶきも最小限で、

縫合も的確に素早く終える。

 一瞬見入ってしまい、看護師としての次の動作の遅れに、

0.3秒程遅れて、眼光鋭い目に戸惑いを・・・・


今・・・・看護師の葵、タムラ先生の器械出しに、

至上の快感と幸せを感じる。

 そう・・・・これなのね! この飛び抜けるような快感!

間違いないわ! 麗奈先輩・・・・この雰囲気に惚れてしまうのだわ!


これが器械出しの醍醐味!

しびれる緊張感・・・メッチャ凄い!


うん・・・・とっても嬉しい!

あの流れるような、踊るような華麗なタムラ先生のメス裁き!

それでいて、一部の隙もない正確で素早い右手の動き・・・・

それを補佐する左手の動き!

そんな様を目の当たりにして、最高に・・・ゾクッと体が震える!


それを・・・・その手助けを今、相手方として経験できている。

そうなの・・・、今日は麗奈先輩がいない。

タムラ先生のオペで器械出し、これで二度目だ。

一度目は麗奈が外回りについていたが今日はいない。

そして、外回りはめったにコンビを組んだ事のない相手だ。


今、葵・・・タムラ先生にメス・クーパー・持針器等を手渡す時、

ゾクッと閃光が走る。

それは最高のスリル!

どんなゲットコースターよりも凄い・・・・・これは快感!?


スーッと伸びた細く長い指、渡す瞬間・・・

じかに肌は触れあわないが、器械を通して1つに繋がる。


それは・・・・、タムラ先生から伝わる気迫、情熱・・・体温?

タムラ先生の目と・・・3度に1度目が合う。

それは、自分がまだ信頼されていない証だ!


果たして麗奈先輩の時、どうだっただろう?

まずお互い・・・・目など合わせない。

そんな必要ないのだろう・・・

“タムラ麗奈コンビ”は!


先輩看護師麗奈の場合、術野を見ながら、

次の打つ手を読んでいると感じた。

それに引き換えまだ葵は、どうしても遅れがちになる。

先生のリズムも狂いがちにしている未熟さを感じる!

まだ・・・・まだ・・・・だ!


ある日のナースセンターで・・・・そんな時を思い描いて・・・・、

オペの最中に

「葵くん!」

 「はい!」

「君のいる位置が・・・よくない!」

「僕と、器械台遠いよ!」

 「えっ!?」

「僕の隣ではなく向かい側に移動して!」

 「あっ・・はい!!」


そう言えば・・・、

麗奈先輩の場合タムラ先生の前に器械台を置き、

相対する様にして手渡していた。

しかし、看護学校で習ったのは術者の隣に並ぶ。

そして、葵は器械台を自分の右に置く。

そうするとどうしても術者の手に渡るのにワンテンポ遅れる。

タムラ先生みたいに、手際の良い早い術者の場合どうしても遅れる。


その姿を見て、タムラ先生ついに指摘が入った。


 言われて、器械台を先生の前に、そう患者を挟むように・・・だ。

そして、“私の手元と術野をみなさい!”

“そすれば、必ず早く出せるよ!”

始めは、右左、上下に、手こずった!

それでも辛抱強く待ってくれた!

タムラ先生の目が訴える。

“落ち着いて!”

段々慣れて来た。


「そうだ・・・ それでいい!」

 「はい!」

“これだ! このテンポ、だ!”

“わぁ・・・うれしい!”

“そうか・・・これ、この感じ!!”


「糸・・・・4-0!」

 “タムラ先生の欲しいのは短いサイズだ!”

「はい!」

先生の目が・・・“よしそれでいい・・・・”

“今の場合・・・長い糸だと縫合がしづらい!”

そう言っていた、目が。

そうか、これなんだ・・・

これだと、術野が見える余裕が生まれる。


何だか先生と距離が、凄く近づいた感じだ。

“麗奈先輩、これですね!”

二人の会話・・・・手術器械を通しての会話

“ウ・フン!”

嬉しい・・・最高!

麗奈先輩とタムラ先生いつもこれで・・・

オウー・・快感!


「消毒!」

 「!!!・・・!!」

「ガーゼ!」

 「!!・・!」

“慣れて来たな!”

“そう・・・その調子!”


「お疲れ!」

 「お疲れ様です!」

 「お疲れ様!」


オペは無事終了!


葵、患者を病室に戻しシャワールームへ

誰もいない。


躊躇無く一気に術衣を脱ぎ捨て、少し熱めに温度を調節

ショートカットの頭から一気に浴びる

“わぁ・・・うっ・・・最高、やった!”


顔から流れ落ちる温水と立ち昇る湯気、

葵のピンと張ったバストにあたり、弾け散る。

 若さだ!

これは、さすがの麗奈も負けだろう・・・


わぁ、あの感触、タムラ先生の長い手が・・・

私の胸に・・・・わぁ・・・どうしよう・・・

感じちゃう・・・凄く・・・

もしかして・・・麗奈先輩も・・・

こんな感触を、味わっているのかしら?


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1177


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ