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Rap1174-うそ・・・下血、どうして・・・?-3

Rap1174-タムラ先生夜間外来総合


Rap1174-うそ・・・下血、どうして・・・?-3


ああどうしよう、私終わり・・・・・死ぬの・・・

藻亜には心配な事が・・・確実に大腸癌に関してあるのだ。

家族性大腸線腫症FAP(familial adenomatous polyposis)と言う病名が

何度も耳に入る!

回りから・・・・


普通大腸癌の罹患する年齢は40歳~50歳に多いが、

この家族性大腸線腫症は、若年から発症するという話を、

聞かされている。

すなわち遺伝する。

遺伝様式は常染色体優性遺伝であり、親から子に遺伝する確立は2分の1だ。

原因は第5染色体にあるAPC遺伝子の異常で、

これが癌抑制遺伝子の1つ、APC遺伝子はAPC蛋白をつかさどっており、

APC蛋白は細胞増殖シグナルを制御してる。


元来、遺伝子は2本が対になっており、

通常は一方の遺伝子が変異しても、

もう一方の遺伝子が正常であるため、

見かけの変化はおきない。


しかし、大腸粘膜は定期的に脱落・再生を繰り返す。

そこで運悪くもう1方の遺伝子が癌化すると発症する。


そんな事を以前ネットで調べた事がある。

そして、叔父は大腸癌で死んだと聞かされている。

他にもやはりS状結腸癌で死んだ叔母がいると・・・・

もうそんな事考えると・・・・

死の恐怖か襲って来る。


職場に早足で、人目につかないように・・・・

そう、ストッキングの破れが気になる。

一番端のエレベーターで23階に・・・、

そのまま、婦人用のトイレに駆け込む。


そこで、途中のコンビニで先程購入した、

変えのストッキングと履き替える。

既に血は止まっていた。

脱ぐ時も穿く時にも膝に痛みが走る。

 

職場についても仕事が手につかない。

やはり早く診てもらう方が・・・でもそれで治るの?

 確定されて・・・余計惨めに・・

そんな時、バッグの隙間から光るものが・・・・

携帯の着信だ・・・

急いでそのバッグを持ちトイレに駆け込む。

 

着信だ、見知らぬ番号!!

「はい!」

 「斉藤藻亜さん?」

「はい、あっ麗奈さんですね!」

 「今・・・、大丈夫ですか?」


「はい、大丈夫です!」

 「本日の5時半・・・・」

「大丈夫ですよ、いらして下さい!」

「そうですか・・・、ご迷惑をおかけします!」


何故か元気が無い藻亜の声、相当滅入っている様子が伺える。

これは・・・

先程の電話で不安を覚える麗奈、

“ちゃんと来てよ! 必ず!”


「どうした?」

どうやら、その電話の相手が今朝の患者だと、

直ぐに察するタムラ先生。

 「ええ、少し・・返事が・・・・?」

「来ない可能性が、あるのか?」

「はい、返事の仕方が少し投げやりで・・・・」


「そこまでは・・・・我々の仕事では無いぞ!」

 「そうですね! はい!」

麗奈納得の感じではない。

「まあ君の気持ちもわからぬでは無いが・・・」

「患者はほらここにも・・・!」

 「あっ、すいません直ぐに・・・・」

麗奈傍にあるカルテ、手に持ち一番上の名前を呼ぶ・・・・

 「**さん 第二診察室にお入りください!」


 ― ― ― -           - - -


藻亜もらった電話、嬉しくもあり・・・・

そうでなくもある。

そっと、また下腹部を触る・・・右手で


 自分の椅子に座り、未処理の書類を整理する。

気持ちはここに無い、今朝の悪夢が蘇る。

逢いたい・・・・、彼に彼の顔が少しでも早く・・・・

 目の前の時計は午前10時少し前・・・

“10秒・・・20秒・・・・1分・・・”

“1分ってこんなに長かった・・・け!”


12時! 午前中を何とか過ごし、携帯を持ちメールする。

彼はまだ仕事中だ。

“お願い早く返事を・・・・、声が聞きたい・・・よ!”


携帯の画面をじっと見つめる!

自然に着信履歴を・・・過去の彼の文字の羅列、

彼の文章を流し見る。

 “弘樹、あいつ・・・絵文字少ないな!”

“今の携帯・・・途中で選択文字にあるのに、選ばないで・・・”

“そう言うの・・・、嫌いなのだろう! 弘樹!”


発信履歴も見る。

やたら絵文字が多い、ハートのマークがやけに多い。

自分でその画面恥ずかしくなる。

これって・・・、やたらハートが多いとハートの安売り、

押し付けがましい。

これからは・・少なめに・・・これって言う所に・・/

一回のメールにはせいぜい2個まで・・・そうしよう!


そんな携帯の感想している時に、ブルブルっと、振動が・・彼だ!

「はい、藻亜!」

 「どうした? 何か重大事が!」

「“至急電話欲しい”なんて・・・驚いたよ!!」

「うん、私・・・病気!」

「死ぬかも!」

「もう弘樹とお別れかも!?」


 「何だ、立て続けに、脅すように・・・わかった!」

もう、話では進展が見えず、いらいらが募るばかりになるだろう、

と考えた弘樹、会う約束をした。

「逢えるの!?」

 「ああ、いつもの場所で、なるべく早く行くよ!」

「わかった、弘樹うれしい・・・早く来てね!」

 「さっきまでの声のトーンとだいぶ違うな・・・良かった!」

「だって・・・弘樹・・私の気持ち・・直ぐに・・嬉しい!」


 さて・・・・、今日は麗奈の紹介で病院へ行くはずだ

どうなる、藻亜のこの先・・・・

 それにしても藻亜の家族に大腸癌、S状結腸癌で死んだ人が・・・

家族性で、遺伝・・・悲しい事態に・・・


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1174


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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