Rap1166-アナフィラキシーショック・・・?-2
Rap1166-タムラ先生夜間外来総合
Rap1166-アナフィラキシーショック・・・?-2
「モナ・・・実は・・・話が・・・!!」
シャンパンを一気に飲み干し、相汰は大きな声で言った。
周りにも聞こえるような声で・・・
「何よ、勿体ぶって・・?」
“あっ、来たな・・・やっぱり・・・”
“お願いもう少し待って!“
「モナ・・・そろそろ・・・どうだろう?」
相汰、声が裏返った。相当だ・・・
「えっ・・・うん・・・まあ・・!!」
“お願いもう少し待って・・・今本当に仕事面白いの!”
「モナの気持ち解る・・・でも? せめて婚約でも・・・?」
何とか一歩前進したい相汰、しかし、言った!
婚約と言う言葉を・・・
そして、何やらもぞもぞスーツのサイドポケットをあさる。
そう、婚約指輪・・・・渡そうと・・・
しかしあせるのでポケットから出ない。
「それは・・・かまわないけど・・例えばその後は?」
“もしかして・・・同居、アパートに来いって事?”
“それはちょっと・・・”
「これ・・・モナに!?」
やっとポケットから出た、ティファニーのリング・・・
それも布に包まれたままだ・・・・
不器用なのか、それとも狙い??
「えっ・・うそ・・・いつの間に?」
「嬉しい・・相汰・・・有難う!」
えっ、この展開は・・・受け取り・・・?
それとも・・・女の弱みで貴金属に弱い。
見るからに高そう・・・それを、ほぼ裸同然で手渡す。
さりげなく、高価な物を・・・
モナの頭がフル回転これって80万以上する・・・きっと
どう見ても特注品だろう・・・
やっぱ、相汰やる事・・・半端な事しない、
もんね・・・
“うれい・・・心から”
「まず、これ受け取ってもらって・・・」
「それだけで良いんだ!!」
何それ・・・それじゃぁ・・
それ以上の事・・・望まないの?
でも・・・相汰のそんな所が、好きなんだけど・・・
「で、わたし・・住むところ・・・貴方の・・マンション?」
その返事如何では、そんなに喜べない。
果たして相汰の返事は・・如何に??
「君の仕事、今忙しいだろ!」
「それに仕事場・・・俺のマンションのほうが近い!」
「まあ・・そうだけど!」
「でも貴方のマンション・・・下がスタジオ・・!」
「そう、それが問題!」
「それで・・・?」
「僕の近くに・・・いい物件がある!」
「まさか・・・・そこに、二人で・・・住む!?」
「いや、そこは君が使えばいい!」
「えっ・・・・どう言う事?」
「だから・・君が仕事しやすいように・・・」
「自由に使って!」
「それって、私にとって最高な話・・ね!」
そんな、願っても無い話本当・・・?
“相汰、私にゾッコン・・・だもね!”
“嬉しい相汰、最高相汰”
「でも・・・鍵はくれよ!!」
相汰、モナの想像通りゾッコンなのだ。
正直一緒に住みたいと考えた、真剣に!
でも全てを考えると、無理な事が自然と理解出来る。
周りに変な噂も今は立てない方が、
彼にとっても今は得策と考えたのも事実だ。
「では、モナこれで婚約成立!」
「乾杯!」
「乾杯!!」
再びドンペリでお互いに祝福した。
暫くして、二人に前菜についで2番目のコース料理が・・・
お互いのテーブルの前におかれた。
モナは海老主体のコース料理だ。懐石と中華の融合で・・・
そして、相汰は肉主体のコース料理
お互いに食べなれた食事を摂る事に・・・・
しかしいつもの店とは違う。それが思わぬ結果を招く事に・・・
美味そうに、ゆっくりと相汰は白身魚のムニエルを口に頬張る。
向かい合って、モナも伊勢海老の***ソース煮を、
ナイフ、フォークで楽しそうに、口に運び美味そうに頬張る。
モナ、今最高の気分だ。
まさかこんな良い提案が成され、当然料理もより美味い。
しかし、事態は深刻な事に・・・
そう、二人にメインディッシュが運ばれて来た。
モナの様子がおかしい!
息がするのが出来ないほど呼吸困難に、
食べた後すぐに口の中がしびれを感じ、唇が腫れ出した。
体中の皮膚のかゆくなった。
蕁麻疹様の症状が首の周りに、皮膚が赤くなった。
そして、吐き気や嘔吐が。
そして、腹痛、下痢症状も。
モナの、意識がもうろうとして、血圧が低下して来た。
「すいません!誰か救急車呼んでください!」
「お願いします!」
ああ、なんと言う事に、これから二人の人生の門出という時に・・・
こんな事態が・・・
一体、モナの運命は・・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1166
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr