Rap1165-アナフィラキシーショック・・・?-1
Rap1165-タムラ先生夜間外来総合
Rap1165-アナフィラキシーショック・・・?-1
「ねえ・・・今夜・・・外食?」
「!!!・・・!!!う・・・ん?」
「疲れた?」
「うん、少し・・・」
「じゃー・・・いつものレストラン?」
「そうね・・・??」
「飽きたか・・・あの店!」
「うん・・・もうメニュー2周りしたもんね・・・!」
「ネットで調べようか?」
「実は私・・行きたい所あるんだ!」
「そう、ジャー・・任すよ!!! モナに!」
狭山モナと、脇口相汰 二人は恋人同士、
もうすぐ婚約、そして結婚。
そんな二人が現在共に働き、
もっぱら夕食は外食が主体となる。
モナはある出版社の編集を担当している。
最近刊行したばかりの、旅雑誌の編集を任された。
仕事が面白く、責任感も増し時間が1秒でも欲しい盛りだ。
なので、なかなか早く帰れない。
当然彼に手料理作る技はある。
彼女がたまに作る手料理・・・相汰お気に入りだ。
でも、本当に仕事が面白く、なかなか彼の希望に副えない。
実は相汰、今夜は彼女の手料理、食べたい気分満点なのだが・・・
電話で・・・、それはあえなく潰えた。
“まあ・・・しょうがないか・・・”
“モナも今、・・・忙しそうだし・・”
一方モナもすまない気持ちがある。
でも次の予定、・・・来月のクリスマスまで無理そう・・・
しかし、普通のカップルはクリスマスイブこそ二人で・・・
ホテルのディナーショーなんて夢見る。
が、この二人には二人きりで彼の家で彼女の手料理に夢が・・・
そう・・・単純な事が、幸せ感じるのだ。
思い起こせば、二人で48時間以上居れたのは、正月以来だろう。
“ごめんね、相汰・・・今度のクリスマス必ず!!”
“私・・・今仕事凄く楽しくて・・・”
こんな二人、下手をすると結婚も危ぶまれる。
彼、相汰・・・売れっ子のカメラマンだ。
付き合いはモナが雑誌の依頼で彼を起用したのがきっかけだ。
なかなか相汰を抱える(依頼)のは無理だった。
それは・・・モナの日本人離れしたスタイルに・・、
気の強さで・・・、何故か時に喧嘩腰になるが、
美貌に相汰が惚れてしまったからだろう・・・
そして、今もそのペースで相汰の心を掴んでいる。
今でこそ、彼にはそれ相当の額のギャラが発生しているが、
始めは・・・彼にしては、信じられない額で承知してしまった。
それが・・・、モナがその雑誌のチーフになれたきっかけかも・・・
「ねえ・・・美味しいよね! 相汰!」
「ああ美味い! 何処で見つけたの? この店?」
「**出版の編集長!」
「へぇ・・・モナ凄いね! いつから・・・?」
「もしかして・・・焼いてる??」
「それは・・・無いよ! モナは・・・!?」
少し変な雰囲気に・・・・、相汰実は不安なのだ!
彼の業界でも、モナの話は出る。
まあ早く言えば、モナ・・・
今注目の新人編集人として騒がれている。
「秋はやはり、食べ物美味しいよね!」
「そうだな、今度はモナの手料理・・ね!」
「うん、頑張るね!」
「期待しちゃうよ! 本当に?」
「任せて・・・・クリスマス・・・に!!」
「えっ・・・・・うん・・・!?」
どうやら相汰、クリスマスまでモナの手料理無理と知る。
「ゴメンね、相汰・・・忙しいの、本当に!!」
「まあ、しょうがないよ! お互い忙しいから・・・」
二人のメニューは別々だ。
モナは海老主体のコース料理だ。懐石と中華の融合かな・・・
相汰は肉主体のコース料理
ワインはロゼ、気張った相汰
ドンペリニヨン・ロゼを注文した。
彼は、今日固い決意を表そうと・・・・、
そう・・・・コクろう・・・と、
モナに!!
しかし、二人食事中にとんでもない自体が・・・・
そう、タイトルのアナフィラキシーショックに
それはどちらに、そして何に・・・???
アナフィラキシーショックとは?
薬物投与・抗血清注射・昆虫・ヘビ咬傷・食物などの抗原を摂取後、
おおむね15分以内に、抗原抗体反応を介して、
細動脈・細気管支の収縮や毛細血管透過性亢進が起こり、
呼吸不全・循環不全などに陥る病態
最近では俳優の豊川悦司さんが発症し、話題をさらいました。
牡蠣で・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1165
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr