Rap1164-トイレで産み落とした・・・?-6
Rap1164-タムラ先生夜間外来総合
Rap1164-トイレで産み落とした・・・?-6
「あっ・・・ここは?」
「貴方・・・・・、何て無茶してんの!」
「全く・・・!!」
「今、私・・・生きてるの!?」
「そうね・・・・!!」
「そうなんだ・・・」
「で?・・は・・・?」
「残念だけど・・・・!」
「ねえ・・・男? 女?」
「知ってどうするの?」
「そうよね・・・私にそんな資格・・・」
「ないよね!」
「貴方が辛かったの・・・解るけど」
「・・・私は許せない!」
「!!!・・・・!!!」
そう言って、田村恵子先生その場を後にした。
実は沙耶香、ギリギリの所で救われた。
おじさんが知らせて・・・救急隊に、
119番通報が入った。
T総合病院の看護師がそれと前後して、
ラッキーにもその場に通りかかった。
しかし、現場は大騒動だった。
胎児の命は戻らない、既にこと切れて冷たくなって・・・
母体と臍の緒で繋がっていた。
それはもう表現するには・・・・想像を絶する現状だった。
恵子先生、こんな世の中に不満爆発、絶対に政治が悪い。
あんな状況に・・・・怒りが・・・・・、
おそらく、金銭的な問題、受診の拒否を作らざるを得ない現状。
医療機関も、慈善事業ではない。
経営が成り立って患者にサービスが、治療が出来る。
恵子先生、彼女の状況は知らないが、想像は出来る。
そして経緯も想像出来る。
日本は少子化に困っているはず!
なら・・・彼女みたいな状況何とかしないと・・・
どうして、こんな世の中に・・売りってまずいだろう・・・
でも、日本の政府見て見ぬ振り。
腐敗した世の中、いっそ・・・合法化なんて・・・
それを言葉にすると、間違いなく婦人連の強烈な反発が・・・
そして、今の世の中、逆もあっては・・・・
如何なものか・・・!
あえて、言葉にする。
女性が性のはけ口解決する施設も合法化です。
当然、性病、HIVなど検査を厳重に・・・
以上の話、暴言と捉えても良いです。
何か安全な解決策真剣に考えればいいと・・・・・
現実に行われている事なのだから・・・今のこの日本で・・・
また、話が反れました。元に戻します。
沙耶香は今、呆然としている。
生きている自分と、今まで自分の体内で生命を宿していた胎児。
悲しいのか、虚しいのか、情けないのか、・・・・・・
でも、自然に涙がこぼれる。
それが人間、母親になりかけた娘{女性}の自然の姿、だと思う、
思いたい!
「ねえ・・・看護師さん?」
「なぁーに?」
看護師の言葉は異常に優しい、こんな場合先生がきついと、
看護師が優しく接する。
当然逆もある。
そんな関係は医療現場では多々ある。
「わたし・・どうやって・・・ここへ?」
「誰かが通報してくれた様、よ!」
「へぇ・・・誰・・かな?」
「そしてね、内の看護師がその後、そこを偶然通りかかって・・・」
「私・・この先どうなるのかな?」
「そうね・・・それは・・・私にもわからないわ!」
「私、自分の子・・・殺した事になるのよね!」
「その辺の事・・・後で警察・・来る・・・見たい!」
「そうよね・・・・私も死ねば・・」
「よかった、よね!!」
その言葉に今度は看護師が切れた。
「あなた、何・・今の言葉!!」
「!!・・・!!」
「それじゃぁ・・・勝手にしなさい!!」
そう言って、看護師、病室を後にした。
看護師、大きな賭けに出た。
まだめそめそしている、・・・・、
大きな衝撃与えないと・・また同じ様な事・・・
沙耶香、まさかこんな現状になるとは・・・・
少し甘えたかったのに・・
先程止まりかけた涙が再び、より一層の大粒の涙が・・・
少しむっとする。
でも今生きている。
本当に私死んだほうがいいのかな?
沙耶香、お腹に痛みが・・・そう私・・・・、
私の分身、わが子を失った。死なせた!
お腹の痛みが、沙耶香に新しい自覚を・・・・
生きなければ・・・・あの子のためにも・・・
それが・・・人間、母親だろう・・
どんどん自分のした事に・・罪悪感が・・・
もう涙が止まらない。声を出して泣き出した。
そこへ、恵子先生がそっと近づき沙耶香を包み込むように抱いて・・・
「泣きなさい!」
「好きなだけ!」
沙耶香恵子先生の胸の中で、人間の、母親の愛を感じた!
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1164
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr