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Pap1158-何だって・・・倒れた、タムラ先生が・・?-1

Rap1158-タムラ先生夜間外来総合


Rap1158-何だって・・・倒れた、タムラ先生が・・?-1


「痛いよ! そこ・・」

「先生・・・無理しすぎですよ!!」

「もう少し早く流してくれよ・・・・!?」

 「ダメですよ!!」

「いつも先生・・・患者に言ってるでしょ!」

「ああ、参ったな!!」

 

「先生・・・最近・・・」

「食事・・・摂ってます!?」

「まあ・・・それなりに・・・ね!」

 「私の知る限り、先生の1週間の睡眠時間」

「15時間!」

 「そして、食事の回数は・・・・8回・・ね!」


「え、もっと・・・だよ!」

 「はい・・・、睡眠はベッドの中、箸を持っての食事の回数です!」

「どうしてそんなに・・・」

「正確に・・・分かるんだ?」

 「どうしてって!?」

「先生この1週間家に帰りましたか?」


「それは・・・確かに帰ったのは・・・・?」

「それに・・・ね!」

「先生の日常生活用品を見れば分かります!」

「ああその事なんだが・・・・僕の下着・・?」

 「はい、洗っておきましたわ!」

「ああ・・それで・・・それは大変申し訳ない!」

そう言って頭を真剣に下げるタムラ先生。


 実は、タムラ先生の院内PHSコールかけても返事が無く、

院内で捜索が始まったのだ。

 そして、特別室の隣の普段使用しない部屋に、

倒れていたのだった。

見つけたのは、当然看護師の麗奈だ。

原因は過労と睡眠不足で・・・だ。


その間、暫くの院内は騒然としていた。

何せ患者の病状報告、経過の後の指示が相当数ストップしていた。

 看護師の麗奈、以前もその様な事を経験しているので、

おおよその見当をつけて探した。


それでも1時間はかかってしまった。

そして今、麗奈の看護を受けている。

いや、それは違うかな・・・尋問かも・・・


点滴の指示は、当然タムラ先生自ら栄養剤的な、

高カロリーのメニューだ。

ビタミン類も殆ど全て・・・そして、

そのメニューに麗奈少し足した。


この様な、点滴・・・明細は書けないが、

これは保険請求出来る範疇を、超えているので、

超過分の医薬品は自費でタムラ先生の財布のポケットから、

事務長が頂く事になる。

 

そうです、このT総合病院は真面目な保険請求を行っています。

支払い基金の方ご安心を。


 そんなわけでタムラ先生、ベッドの中で看護師の麗奈に充分な看護を、

してもらっている。

が、しかし直ぐにそんな甘い時間も束の間だった。

葵ちゃんが気になり、様子を見に・・・・

わざとノックもせずに入って来た。


「先生! 大丈夫?」

「あら・・・葵さん・・!?」

“全く、この娘チェックに着たな!”

“そしてわざとノックしないで・・・“

「オウ・・・葵君・・・あの患者・・・どうだ?」

 

「もう・・・先生ったら・・・」

「私には患者の事しか・・・聞いてくれないの?」

折角来たのに・・・

心配して・・・色々と・・・

まあ、でもこのベッドで・・・・

何も起こる事は無いか・・・


無粋・・だもんね!

でも・・・少しぐらい何かあった方が・・・

色々と麗奈先輩にも・・・


「麗奈先輩、306号の患者さんの指示・・・・」

「未だですか? って!」

「ああ、それ今行く所よ!」

「あっ、そう葵さん・・・貴方明けでしょ!」

 「はい・・・・まあ・・・?」


「この患者さん・・・・、少し監視していて!」

 「あっ・・・はい・・・?」

「直ぐに主治医の指示破りますから・・・ね!」

 麗奈、そう言って葵ちゃんに片目でウインクして出て行った。

「おい・・・俺の主治医って?」

 「持ち論・・・!!」


葵ちゃんも、この時とばかりに、

タムラ先生に対して強気で行ける。

「もちろん・・・・誰なんだ?」

 「それは勿論・・・・麗奈先生です!」

その言葉に、さすがのタムラ先生も苦笑いするばかりだ。


「ねえ・・・、タムラ先生・・・」

「何でも言って下さい・・・!」

「麗奈先輩の代わりに・・・!」

「そんな・・・別に頼む事なんか・・・ないよ!」

 「例えば・・・下着買って来ますか?」

「あっ・・・それは・・・大丈夫、だよ!」


“あっ、やっぱりね。でもタムラ先生顔真っ赤・・・意外と純情?”

“カワ・イイ”そんな姿やっぱいいな! 

麗奈先輩とタムラ先生一体何処まで・・・進展してるかな?

 「ああ・・・そうですよね、失礼しました!!」

「何だよ・・・それ?」


“まったく、若い娘は全然遠慮なくストレートに来るな”

“・・・返答に困る!”

 「その役目は・・・勿論、麗奈先輩ですよ・・・ね!」

「それでは、頼みがあります。葵ちゃん!」

“えっ私の事“葵ちゃん”

“だって・・・・うっれしい。もっと言って!“

 

「何ですか・・・何でも・・します!!」

「実は、例の落下の患者と、腹部開腹の患者のカルテ・・・」

「見たいんだが?」

 「えっ、それ・・・・その件は別の先生がもう担当してます!」


全く、先生ったら・・・仕事・・・仕事・・もう!!

「頼むよ、葵ちゃん!」

もうシィら無い!

 「はい・・・分かりました。今お持ちします!」


そう言って葵ちゃんナースセンターに行こうとすると、

そこに見覚えのあるがっしりとした、意外と行け面の渋い男が立っていた。

そう、それは岡本警部だ。


「おい、だいぶ無理したようだな!」

「ああ、お前か!」

 「何だ、無粋な奴で悪かったな!!」

「ああ、お前とまるで逆の、かわい娘チャンがいいな!」

 「そうだな・・・さっき出て行った様な娘・・・」

「とか・・・な!?」

「そうだよ、婦警さんにも少しは可愛い子・・いるだろ!」


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1158


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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