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Rap1154-えっ、飛び降りで、今の意識レベルは?!-4

Rap1154-タムラ先生夜間外来総合


Rap1154-えっ、飛び降りで、今の意識レベルは?!-4


「すいません!」

かなりあせりの雰囲気で、タムラ先生を呼び出す。警部

「少しお待ちください!」

点滴を抜いた後、止血で左上腕を押さえながら、

タムラ先生やって来た。


「どうしたんです? そんなに慌てて・・・?」

 「実は、彼女の身に危険が・・・!」

タムラ先生に近づき、他の人の目を気にしながら、

ヒソヒソ話で・・・

「誰かに、狙われていると言う事ですか?」

 

「はい、どうやら彼女の回復を拒む連中が・・・」

「そんな情報が極秘に入りました。」

「それでこれから警備を・・!」

「そうですか・・・それでは部屋を移して一番奥の部屋に・・・」

 

「助かります!」

「それで・・・相手は?」

 「実は、ある政治家の裏金問題で・・・・」

警部、より一層小さな声で話す。


実は病院にも変な電話が、

掛かって来ていた事を事務長から、

聞かされていたのであった。


 「***新聞ですが・・・・・」

「あの飛び込みの患者さんの現在の病状は?」

何て言う電話が二度ほど掛かって来ていた。

その辺のマニュアルは徹底されていたので、

一切の病状は外部に漏れていない。


 どうやら確実に突き落とされたと見て良い状況だ。

“一体誰が・・・・おっとこれは俺の仕事ではない・・な!“

「事務長を至急呼んでくれ!」

院長がタムラ先生と院長室で、

院内の確認事項を徹底する目的で呼んだのだ。


当然警部も同席している。

「最近うちに入った職員のリスト 見せてもらいたい!」

その話は電話で事前に職員に気づかれないように、

行うように指示してあった。

 「はい・・・この3名です。」

「一人は看護師、事務員、そしてリハビリの職員です!」


「この中で身元のはっきりしているのは?」

 「はい・・まず看護師は大丈夫でしょう。」

「そしてこの事務員も・・・」

「リハビリの職員・・・少し気になりますね!」

警部が鋭い目で3人の履歴書を見ながら言った。

すかさず、携帯を取り出し身元の確認を急がせる。


どうやら、この病院不穏な雰囲気が・・・・

単純な投身自殺のはずが、どんどんエスカレートして、

事は刑事事件。

それもどうやら殺人事件に進展して行った。


タムラ先生以下多くの医師たちの力で、

半ばあきらめかけていた命を救った事から、

事は重大な証拠と言うべきか、証人を残す結果に、

面白くないやからが浮かび上がって来た。


 実際患者の病状は、どんどん快方に向かっている。

新聞記事にも死亡欄に無いし、TVもその事に触れていない。

これは犯人側にとっては、爆弾を抱えているようなものだろう。


院長、タムラ先生、事務長のガッチリとしたマニュアルで、

職員、警官で、守られる事になった。

そして怪しいと思われる、リハビリの女性職員にも、

ガッチリマークをして、だ・・・


そんな状況で、病み上がりのタムラ先生彼女の病状を見に、

安全と言われている部屋に顔を出してみた。


部屋の外には私服の刑事が1人立って、

関係者以外の立ち入りを、しっかりチェックしていた。

 タムラ先生が、中に入ろうとすると一応名札のチェックを行った。

たとえ、顔を見知りでもだ・・・・

これなら大丈夫だろうと一応安心して部屋に入った。


タムラ先生ずらりと並んだ計器類、酸素チューブ、

左右2本の点滴、指に血圧脈拍

そして、尿道にバルーンカテーテル尿バッグ、

まるで映画のサイボーグを製作するとか、修理の場面のようだ。


当然生身の人間だが・・・・

しかし、タムラ先生は少し不安が・・・

それは何者かが侵入して、

計器類のスイッチをOFFにしただけで、

彼女の命は一変に危険な状態になる。


“ほう・・・だいぶ良くなっているな・・・”

“このまま行けば・・・・”

“やはり、若い生命力は素晴らしい。”

“それに彼女死んでも死に切れない悔しさが・・・”


そんな彼女を見て、タムラ先生前日の疲れは、

何処へやら・・・・

“助けてあげるぞ! 必ず!!”

そう心に誓い部屋の扉を閉めた。

「すいませんが、交代の方に看護師、医師以外は、」

「入出させないように、申し送って下さい。」

そう言い残してタムラ先生その部屋を後にした。


「おい、相当な重要参考人になるのだな!」

タムラ先生警部に確認するように話した。

 「そうだ・・・場合によっては・・・検察も動くだろう!」

「それに、息の掛かった犯人側のやつも・・だろ?」

 「おい、それって・・・警察や検察の内部って事か?」

「おれは・・・そこまでは言ってない!」

タムラ先生警部をにらみ返す。

 「まあ・・・確かに・・」

「君の忠告・・・頭の中に入れておくよ!」

「ああ・・・まあ俺は刑事ではないので、それ以上は・・な!」


「俺は少し休ませて貰う! 何か会ったら・・これを押せ!」


そう言ってタムラ先生警部に渡した院内PHSを指差した。



ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1154


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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