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Rap1146-うちの患者が拉致、それも重度の糖尿病!-3

Rap1146-タムラ先生夜間外来総合


Rap1146-うちの患者が拉致、それも重度の糖尿病!-3

 

「どうだ・・・、何か新しい情報は?」

 「いえ・・・まだ何も!!」

「おい、怨恨の線は・・・?」

 「今・・・・!」

「3人ほど父親に恨みを持つ人物が、浮かびあがっています!」


「そうか、その3人を至急調べ上げろ!」

 「はい、今その一人の確認が取れました!」

「残りは2人か・・・他に恨みのある容疑者はいないのか?」

 「はい、ただ今懸命に操作中です。」


 いらいらする捜査員たち、時間は刻々と過ぎて行く。

あと残り時間が、12時間と迫って来る。

「どうも、おかしな事が・・・・」

「何なんだ、それは・・・」


 「実は、被害者を連れ去った形跡が全然つかめません!」

「どう言う事だ、それは・・・」

 「被害者が拉致されたとする現場を、徹底的に当りましたが、」

「その痕跡がまったく見られません!」

「とすると・・・被害者は・・・!」

「近くにいる?・・・か?」

 

「そうは断定できませんが、」

「一体どの様にして、拉致したのか全く見当がつきません!」

「そんなはず無いだろう、もう一度近辺の捜索をやり直せ!」

 「はい!」


何の収穫も無く唯時だけが過ぎていく。

あと残された時間は8時間だ。

「警部、身代金の用意が出来たと・・・」

「銀行から連絡がありました。」

「そうか!」

「で、・・・その金の工作は上手くできたのか?」


 「はい、旧札に特殊な加工が全ての紙幣に行いました。」

「その加工は、ばれないだろうな?」

 「はい、まず見つかることはないでしょう。」

「最新式の加工がなされました。」


「で、その最新式とは、どう言う加工だ?」

 「はい、今までの方法とはまるで違います。」

「そうか、で、その方法とは?」

 「はい、紙幣にある物質を貼り付けました!」


「それで、一般の紙幣と違いは?」

 「まず、見分けはつかないと言うのが 科捜研の意見です!」

「それで、現物は?」

 「はい・・・今届きました!」

「どれ・・・」


 すると捜査員は、大きなケースから万札を取り出した、

それを警部の前に出した。

 「これです!」

「ほう・・これは・・・!?」

「全く一般の紙幣と・・・どこが違うのだ?」

 「はい、まるで同じです!」


「それで・・・どうやってこの紙幣を見分けるのだ?」

 「それは・・・私にも良くわかりません。」

「が、しかし科捜研にある、特殊な機械で判別が可能戸の事です。」

「ほう・・これが・・・・」

 「あちらの話ですと、光に反応した後、」

「特殊な電波を発するそうです。」


「で、その到達距離は?」

 「はい、半径2キロ圏内で可能だそうです!」

「全く、今の科捜研の最新技術は恐れーいるな・・・?」


そこへ、犯人から連絡が、

「金は用意できたか?」

「はい、あと30分で用意できます!」

 「旧札で、だぞ!」

「はい、指摘された通りに・・・」


 「変な細工は・・ごめんだぞ!」

「勿論大丈夫です・・・!」

一同がお互いを見回す、少し心配そうな目で・・・


科捜研の人間が、首を立てに振り大丈夫と言うサインを送る。

その反応で、みんなが安心する様にお互いに顔を見合す。

“本当に大丈夫なのか・・と”

 

「それで、交換の方法は?」

 「追って、連絡する!」

「萌さんは大丈夫なんだろうな?」

 「ああ・・・今の所は・・な!」

「声を聞かせてくれ・・声を・・」

 「時間だ!」

「追跡にもう限界だ。なあ、科捜研さんよ!」

そして、連絡は途切れた。


「どうだ?」

係員は首を振る、駄目だと・・・・

 「変です!」

「ん・・・何が・・・だ!」

 「今度は埼玉圏内のある地点か携帯の電波が・・・」

「何だって、先程は静岡の圏内だろ!」


 「はい、そして今度は埼玉圏内です!」

「おい、そんな馬鹿な?」

「移動はそんな短時間で出来るわけが・・・」

 「はい・・・無理では・・・」

「おい、その二つの・・・、」

「該当する時間の監視システムの映像・・」

「至急調べろ、大至急だ!」


「警部、犯人は単独犯ではないのでは?」

「うむ・・・だが携帯の電波、」

「識別では・・同じ・・携帯・・だろ?」


一同黙り込んでしまった。


そこへ、タムラ先生部屋に入って来て

「どうです? 犯人からその後・・・・」

 「はい、実は不思議なことが・・・・」

そう言って今までの経緯を話した。


「そうですか・・・」

「どうやら犯人はとてつもない知能犯か・・・・」

 「先生、患者に対する緊急処置は?」

「それなんだが・・・」


「ドクターヘリを何とか1台確保している・・が?」

 「いろいろ無理があるのですか?」

「そうです、犯人から引渡しの条件が」

「まだ何も伝えられてないのですよね?」

 「はい、今現在・・は!」



ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1146


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr



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