Rap1142-ん・!来ない・・どうなる?-23
Rap1142-タムラ先生夜間外来総合
Rap1142-ん・!来ない・・どうなる?-23
「ねえ、亮輔!」
「はい!」
「あんた、本気で冴子に惚れたの?」
「えっ・・・えぇ・・!」
“もう・・・・、真っ赤!”
“何て純情な子なんだろう、でも行動力には驚くわ!”
“何せ・・・・冴子の家・・・一人で行ったんだもの・・・、ね!”
「冴子、素敵だった・・?」
「はい、凄く!」
「出来れば・・・お嫁さんに・・・なんて!」
“うふ・・・!?”
“今の一言で冴子との関係は・・・・・だな!”
「そうね、冴子の料理凄く美味しいものね!」
「はい、とっても!」
「でも、今日の・・・現実見て・・どう?」
「はあ・・・僕とは・・・僕には・・・」
「はるか彼方の人でした!!」
「そうね、彼女・・・冴子は!」
「全てに関して完璧に近かったわ!」
「近かったって・・・・?」
「それはどう言う意味ですか?」
「あの先生、奥さんいるのよ!」
「はあ・・・それは薄々・・・知ってました!」
「そうか、それは・・・貴方調べたもんね!?」
「いえ、・・それ程は・・・!」
「そう・・・・、まあ、それはそれでもう良いわ!」
「でも・・・冴子さん・・・大丈夫ですかね?」
「それは・・・体の事、そう肉体的な、それとも・・・・?」
「はい、勿論体全体です。特に刺されたキズの事です!」
「その事なら、まず大丈夫よ! 私が保証するわ!」
「オペも見てたし、それに・・彼(田村圭介)がいるからね!」
「そうですよね・・・そうですとも・・・!!」
亮輔自分で自分の言葉に納得している。
そんな、亮輔、心音何故か母性本能をくすぐるらしく、
心音の態度が少しずつ変わって来ている様だ!
「ねえ・・亮輔!」
「あんた、・・・もしかして・・・!?」
「何ですか!?」
心音、もう既に生ビール2杯は飲み干し、
焼酎のロックを2杯目だ。
その勢いか、珍しく心音大胆な発言を・・・
「童貞? あんた、亮輔・・・童貞!?」
少し、声が高い、周りが変な声を・・・・・
以前、軽く亮輔をナンパして、
結局何もせず冴子の部屋に二人して、
入り込んだ。
その時も、暇に任して時間つぶし的に、誘った。
人畜無害な人種として・・・・
事実、心音にも、冴子にも積極的な行動はとれず、
安心して相手の出来る“ボウヤ”の感覚で心音は相手していた。
しかし冴子は少し違ったようだ。
唯、似ている扱いもしていた様だ。
亮輔その言葉に相当びっくりしたようで、
持っていたビヤグラスを危うく零しそうになった。
事実少し亮輔の股間の辺りにビールが零れた。
そこを、心音なんの躊躇いも無く、
近くにあったお絞りで拭いた。
すると、亮輔敏感に反応して。
「あっ・・・あっ・・そこ!」
そう、女性に不慣れな亮輔、大変な事に・・・
そう、股間が・・・です!
「あら、あんた・・本当に!」
「・・・もう・・・!?」
「すいません!」
「すいません!」
「まぁ・・・しょうが無いか・・・!」
「いいえ、そんな・・・!」
「本当に・・・!」
「貴方、初心なのね・・・!」
どうやら益々、心音亮輔に興味が・・・・
何せ心音、付き合う男性は、
まるで違う人種ばかり、エスコートも上手、
誘いのテクも最高、そんな雰囲気でいつの間にか、
高級ホテルで朝を向かえ、そこから出勤なんて珍しくない。
当然着替えも、早朝からオープンしている行きつけの場所で、
そう取替え。
すなわち、昨夜の服、靴、鞄はその店に置き去り、
そして店の者が状況でクリーニングまで出す。
勿論下着、そう、ブラ、パンテーもだ。
普通の女性はまずそんな贅沢はまず出来るわけが無い、
だが彼女の家は資産家の娘だ。
その事は、一部の人間しか知らない。
冴子位だろう、その事実を知るのは。
しかし、冴子でさえ心音の両親の事は知らない。
ただ財閥のお嬢さんと言う事、
そしてあの大学病院で少し前まで働いていた事、
そんな事ぐらいかな・・・知っているのは。
そして、今心音の彼は、海外に出張中だ。
ついでに彼は日本とイギリスのハーフだ。
そんな心音、いま少し心が、体が寂しい、
と言うか疼くのだろうか・・・
男に・・・男のフェロモンが不足気味なのだろう・・・
しかし、目の前の亮輔に、
そんな雰囲気は感じていないのだろう。
単純に、未知への探訪と言った所かな・・・
以前もそれで誘ったが直ぐに飽きて・・
しかし、今回は状況が少し違う。
そう、男への探訪だ・・
先程から、もぞもぞしている亮輔、
ビールが下着にしみたのだろう・・・
そこで、心音、またもや大胆な提言を・・・・
「あんたの、下着、スラックス、何とかしましょう?」
「えっ、あっ・・・はい・・・で、どうすれば?」
「取り替えましょ!」
「えっ、何処で?」
「紳士服の買える場所!」
「でも・・僕・・・そんなに持ち合わせが・・・!」
「良いわ、そんな事気にしない!」
「はい、でも・・・!」
「行きましょう!」
「え・・・!?」
そんな言葉無視してどんどん、心音玄関に向かう。
「あの・・・お会計は!?」
「!!!・・・!!・・・」
「有難うございます!」
深々と頭を下げる黒服。一体どうなって・・・
心音に亮輔どう料理されるのやら・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1142
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr