Rap1131-ん・!来ない・・どうなる?-12
Rap1131-タムラ先生夜間外来総合
Rap1131-ん・!来ない・・どうなる?-12
「それでは・・みなさんご苦労さん!」
「今日はもう終りましょう!」
師長の掛け声と共にみんなが更衣室に向かう。
「心音、彼と今夜・・・予定は?」
「勿論・・・、ホテルのコースメニューでお肉とワインよ!」
「相変わらずね・・・!」
「それで彼いつも・・・良いって?」
「しょうがないでしょ!」
「私あんた見たいに料理上手くないもん!」
「あっ、・・・・御免!」
“しまった、やぶ蛇だったわ・・・”
“別に悪気無かったんだけど・・・”
“結果的に、心音の気分害したみたい・・”
“そうよね! 私が悪い心音”
「冴子、今夜・・彼来るの?」
“何だ、今の質問・・・まさか・・・?”
“そんなわけないよな・・・”
「いいえ、私は一人よ!」
「そう・・・じゃまた明日ね!」
そして二人はそれぞれ別の道へ・・・、
冴子はまだ込み合う電車を乗り継ぎ、
田園都市線の電車に乗り、
今夜の食事のメニューを考えながら、
つり革につかまっていた。
冴子、何だか気になる事が・・・・
おかしいわ・・・さっきから誰かついて来るような
気のせいかしら・・・
“さあ・・・? 何にしようかしら・・・今夜?”
「若奥さん、今日は秋刀魚・・・生きが良いよ!」
「どう、大根おろしで・・・? 美味いよ!」
“えっ、奥さん・・・それも若奥さん・・・だって”
“わあ・・・その響き・・憧れる・・・”
“うん、確かに生きが良いわ!”
“それに脂も乗っておいしそう! よし決めよ!”
「じゃあ・・ソレ1・・・2本下さい!」
「はいよ、250円!」
「網一本で300円で良いよ!」
「えっ・・・三本?」
「残ったら・・・秋刀魚」
「ぶつ切りで、生姜、砂糖、醤油で煮たら美味いよ!」
「そうね・・・じゃあ3本もらうわ!」
「はいよ・・・おまけ!!」
そう言って、ビニールの袋には秋刀魚が何と、
四匹入れてくれた。
やっぱり美人の女の子に男は弱いのかな・・・
傍で、その旦那の奥さんらしき人がチラリと目線を送っていた。
後で何か言われるのだろうか・・・
やっぱり・・誰かが・・・・冴子後ろを不意に振り返る。
しかし誰もいない・・・・気のせいかな・・・
冴子、他に大根と野菜類、それに果物を買う。
しかし奇妙な現象が・・・
いつも山のようにあるバナナがない。
これって例のテレビの・・・まぁいったなあ・・・
結局冴子、りんごと柿を2個づつ買った。
買い物を全て済ましてマンションに向かう。
気になるので、少し寄り道の意味でレンタルビデオ屋に寄った。
レンタルビデオ屋の新譜コーナーに少し立ち寄る。
アムロナミエの新譜ジャケットが、気になった。
後ろを振り向いても誰もいない。
やっぱり気のせい?
少しのタイムロスで、家に着いた。
エレベータに乗る時も注意を怠らなかった。
部屋のキーをさし素早く部屋に入る。
やっと安心する冴子・・・・
やっぱり女の一人暮らし・・怖いかも・・・
つい数日前まで心音と一緒だったのが、
逆に余計に心配するように・・・
今までそんな事考えもしなかったのに・・・・
さあ、秋刀魚焼いて、大根おろしでご飯。
そしてあの魚屋さんの言ったように秋刀魚・・・
甘く煮ようっと・・・
そして、秋刀魚を焼き出した頃、チャイムが・・・・
誰・・・
冴子、忍び足で玄関に向かい、アイスコープでそっと覗く・・・
何とそこには・・・
あの時の心音と一緒に来た・・・・
そう亮輔だ!
佐川亮輔がスーツ姿で物憂げな素振りで立っていた。
まあ、まるで知らない人で無いので、ドアを開ける。
当然チェーンロックはする。
「こんばんは、私、佐川亮輔です。」
「突然お邪魔してすいません!」
「如何したの?急に・・・・?」
「はい・・・そのう・・・実は・・・!」
「何よ、言いたい事あるなら・・言いなさいよ!」
まったく、気が小さいと言うか、軟弱なんだから・・・
だから心音に・・・
軽くあしらわれ、そのまま中途半端に・・・・
顔は意外と意良いのに・・・
心音も直ぐに飽きて・・・ポイされたんだわ・・・
「はい、言います!」
どうやら相当の決心が・・・
可愛い顔が汗でびしょびしょ・・・
そして顔はまるで茹蛸・・・なんか・・
坊やだ 初心な・・・・
「はい、言って!?」
「貴方の手料理の味が忘れられず・・・」
「そのー・・・・出来ればもう一度・・・」
「食べたくて押しかけてしまいました!」
「えっ、手料理が食べたい?・・・・私の?」
「ハイ、そうです。」
「おふくろの味を思い出してしまいまして・・・」
「そう・・・そんなに? でも今夜は秋刀魚だけよ!」
「はい、私そんな料理が・・・食べたいです!」
“どうする・・・別に悪いやつではないし・・”
“それに今夜は一人・・・それに・・・”
「わかったわ・・・入って!」
「えっ本当ですか・・・本当に良いのですか?」
「だって・・・それが目的で・・・来たんでしょ?」
「はあ・・・まあ・・・でも・・・断られるかと・・・・」
「いいから・・・入りなさい!」
“全く優柔不断と言うか・・・情け無いと言うか・・・“
“でも・・・そんなとこが初心で・・・“
何故か冴子少し変な気持ちが・・・そうSの気持ちが・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1131
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr