Rap1128-ん・!来ない・・どうなる?-9
Rap1128-タムラ先生夜間外来総合
Rap1128-ん・!来ない・・どうなる?-9
「ねえ・・・?」
「冴子・・・もしかして?」
「そうよ・・・来たの!」
「彼・・・夜遅く!」
「そう・・・・!」
「彼・・・・よっぽど冴子に惚れてるのね!」
「そんな事は・・・無いと思うけど!」
「彼・・・・約束守る方だから・・・?」
“相変わらず心音の追求きついもんね!”
「それだけ・・・?」
「それだけって・・・どう言う意味?」
「まあ、良いわね・・・幸せで・・・」
「そう言う、心音こそ!」
「・・・亮輔君・・・食べたの?」
「あっ・・その言い方!」
「気に食わないわよ・・食べるなんて!」
「それじゃぁ・・・何て言えば?」
「それは勿論、“二人の愛を確認したの?”とか・・・!?」
「じゃあ・・・二人の愛・・、確認しました?」
「そうね、勿論確認しなかったわ!!」
「えっ、それじゃあ・・・?」
「彼・・お預け?」
「勿論よ!」
「・・・彼・・・後引きそうだから・・ね!」
「そうね、それは言えてそう・・かもね!」
「冴子、さすがその道のプロね!」
「やだわぁ・・・そのプロって!!」
「さっきの、“食べたの!”のお返しよ!」
どうやら、この二人の話、きりが無さそうで・・・
続きが終わりそうに無い!
そんな所へ、師長が更衣室に来て
「いつまで、着替えに時間かけてるの?」
「患者さんいらしてるわよ!」
「あっ、はいすいません、直ぐ行きます!」
「ほら、冴子・・早く・・・!」
「あっ、ズルイ・・・!」
「まるで私が遅いみたいに・・・」
「事実でしょ!」
「ほら・・・まだスカート穿いたまま!」
そう、冴子は夢中になると、どうやらほかの事が忘れがちに・・・・
携帯の着信の言い訳はあえてしない。
下手に反応するとボロが出るからだ。
冴子に言われた通りにネクタイを元に戻し、
本妻のいる我が家に帰る。
妻もあえてその事に触れない。
それは、本心がどう言う事なのか彼はわからない、
あえて事を荒立てることはしない。
この半端な、程よい加減が二人の夫婦関係関係を、
平和に過ごす秘訣なのか・・・・
妻は、全てお見通しなのか・・・それは誰にも、
と言うか妻にしかわからない秘密だ。
「冴子、今夜もよろしく・・・ね!」
「はい、その積りです!」
まあ、心音今夜はどんなハプニングが・・・
まさか、また男連れてこないわよね・・・
心配なのは、心音後から来ると言い出したからだ。
「ごめん、今夜少し遅れて行くから・・・宜しくね!」
「そう、わかったわ! 何処かに寄るの?」
「うん、ちょっとね・・・!」
と言う事は、今夜の食事私が作る事になる。結果として・・・
うん・・? もしや・・・それが原因?
ありえるわ・・・心音なら・・・
まあいいか、心音本当に料理下手だもん・・ね!
醤油とソース間違えたり、焦がし過ぎたり、
最終的に私が作り直し・・・
前回、パスタゆでるの、頼んだら・・・
グチャグチャでとても食べられた、
もんではなかった。
男をゲットする技、料理の才能とは関係無さそうだ。
冴子、三茶のスーパーで必要な食材をゲットした。
そして、ナプキンも
女なのに、何故か暫くぶりなので恥ずかしさが・・・
丁度店員が若い男性だったので。
どうやら、冴子暫くぶりに生理を来させようと言う、
考えになった様だ。
ちなみに、経口避妊薬服用している時は、
擬似妊娠を無理やり薬で起こさせているからだ。
冴子家に帰り二人分の食事を作り始めた。
やっぱり、一人より二人で食べる方が美味しいわ。
例え彼でなくても・・・
あっ、まずい!
そんな気持ち心音に直ぐに感じ取られちゃう・・・
そんな事を心の中で考えていた時、チャイムが鳴った。
やっぱり・・・変な事考えると・・・
神はちゃんとお見通しなのね。
「ただいま、冴子! わぁ・・美味しそう!」
「美味しいわよ、私が作るんだから・・・」
「冴子、言うわねぇ・・強気に!」
「それじゃ最高に美味しい料理期待だわ・・」
「あれ、冴子・・・ナプキン買って来たの?」
「そうよ、やっぱり・・来させないとね!」
「たまには・・・」
「そう言う冴子・・・いつ以来?」
「そうねぇ・・・あっ忘れた、
「でも多分1年位前かな?」
「冴子、それ酷くない・・・」
「完全にもう義務果たしてないよ、女の・・」
「そうかもね・・・・」
「それで、冴子・・・体の調子悪くないの?」
「例えば頭痛とか、だるいとか・・・さ!」
「それが・・・、全然何ともないの!?」
「それより逆よ!」
「以前普通に生理来ていた時なんか・・・、生理痛酷かったの!」
「それが今、全然よ!」
「へえ・・・あんた随分都合の良い体、してるね・・・」
「羨ましいわ・・・!」
「そうかもね!」
「・・・それに、血液検査しても特に異常ないもんね!」
「冴子、彼に愛されて、愛して・・・・」
「心が豊かだから・・・かな・・・」
「そして、彼のエキス吸い込んで、吸収して・・・」
「性ホルモンのバランスがうまく出来てるのね、きっと・・・」
「何よ、それ・・・皮肉?」
「いいえ、決して皮肉ではありませんよ!」
「心から羨ましく思ってます!」
「まあ・・・心音ったら・・・」
「はい、出来たわよ、ビーフシチュー」
「わあ・・美味しそう!」
「私、何だかここでずっと、冴子と住みたくなっちゃうわ!」
「おっと、それは駄目ですよ!」
最近、この部屋で賑やかに微笑ましい会話の多いのが、
幸せ感じる冴子に、
れから波乱があるのだろうか・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1128
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr