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Rap1127-ん・!来ない・・どうなる?-8

Rap1127-タムラ先生夜間外来総合


Rap1127-ん・!来ない・・どうなる?-8


「遅れてごめん!」

「どうしても抜けられない用事で・・・」

 「ううん、平気・・よ 慣れてるもん?」

「食事はした?」

 「貴方が来ない事がわかったので、作った食事・・・」

「もったいないと思って、友達と食べたの、ここで・・」


「そうかい、それは良かったね!」

 「貴方こそ、食事出来たの?」

「ああ、それは大丈夫だよ!」

「オペが終って・・・寿司が用意してあったから・・」

 「そう、でも嬉しいわ!」

「・・今夜泊まって行ってくれるのね?」


「ああ、その積もりで家には病院へ泊まると言ったよ!」

 「でも・・・大丈夫・・・奥さん電話とか・・・」

「あいつは、俺を信じているからね・・・そんな事、しないよ!」

 「でも、携帯とかは?」

「それも、しないし・・・ 僕の携帯も見たりしない。」


「それが二人の約束なんだ!」

「お互いのプライバシーは尊重するって!」

 「わあ、貴方の奥さん凄く出来た人なのね!」

「そう言う、冴子 僕の携帯勿論、見ないだろ!」

 「そうね・・・私も見ないわ・・・!」


少しどきりとする冴子、

実は彼が入浴中に携帯が鳴り、

一度だけ見た事があったから・・・・

でも、それ以上は見たことは無い。

それにメールも!


だってそんな事して・・・、

いやな事がわかったら、

悲しくなるだけだもん。

彼の奥さんもきっとそうなのだろう、

見ていやな想いするなら、

見ないほうがいい。


 浮気もそうだと思う。

変な詮索して、相手がもしも本当なら、

それで二人の関係、良いことが起こるはず無く、

下手をすれば、それでその相手と、

もうそれっきりになる可能性が高くなると思う。


 男も女も、もし浮気するなら死ぬまで相手に言わない。

そして、エッチの瞬間を見られるまで、もしも見られても、

違うという気持ちが必要だし、それが、相手に対する礼儀・・・

というくらいの決心でやれば良いと思う。


 実際、彼はいつかそんな事を言った記憶がある。

そして、自分もその気持ちを忘れない。

奥さんには絶対にばれないように、

万全の手を尽くす。


 例えば、ワイシャツ、下着、シャンプー、洗剤、

全て同じものを用意する。

勿論、奥様の化粧品、オーデコロン等も当然同じ。

クリーニングも、名札を取り忘れに絶対に注意する。

そんな気遣いが、相手の奥様に対する礼儀だと冴子は思っている。


 彼に・・・・、人の彼が好きになり、

それで良いと決めたらその決心は固く守る。

それでこそ、人の旦那を共有する資格があると思う冴子だ。

 一時は冴子、同じ年ぐらいの彼がいた。


でも、あまりにも子供なので直ぐに飽きたと言うか、

頼りがいが無くなり、年上の彼に興味を持ち、

そして憧れてしまったのが今の彼だ。

そして、今もその心は変わらないと、今も思っている。


そんな冴子を、彼は時々不憫と言うか、

済まないと想い、若いそれ相応の後輩を紹介しようと、

何度も言うが聞く耳を持とうとしない。

 全く、彼にとって本当に都合の良いといえば御幣があるが、

冴子はそれで満足している。

そして、最大の喜びは年末から新年、

そして誕生日を独占出来る事が、幸せだと言う。


「ねえ、・・・今夜いっぱい愛して!」

「ああ、いいよ!」「君の気の済むまで・・・・!」

 「えっ、じゃー・・・・」

「貴方を寝かせないわ・・よ!」

「おい、それは・・・」

「でもいいさ、こんな日めったに無いからね!」

 「わぁ・・・嬉しい・・冴子最高に幸せ・・・ね!」


そう言って、彼にもたれ掛かり、

せいいっぱいの愛を感じる冴子だった。

そして、二人はお互いの服を脱がして浴槽へ向かった。


二人は、浴槽でじゃれあっているとき・・・・


皮肉にもめったに鳴らない、彼の携帯が、鳴った。


二人は、浴槽から出て、おそろいの、

帝国ホテル仕様の白いバスローブを身にまとい、

二人の小さな愛の巣であるダブルベッドに、

転がるようにして、倒れこんだ。


朝の目覚めは、冴子より彼の方が早かった。

そして何気なく携帯を見ると着信履歴は、

彼の自宅からだった。

 しかし、彼は動揺することなく、

普通に冴子が作る朝食を二人、

そろって向き合い食べていた。


 冴子は、スクランブルエッグ、

生野菜、トーストを手際良く調理した。


そして、着替えを二人済まし、ネクタイは取り替えて、

昨夜のネクタイはスーツの胸のポケットに忍ばせて、

帰宅する時に変えるように、きちんと言い伝えた。


出勤も、彼を先に行かせて、少し遅れて冴子は出た。

そんな所にも気を使う冴子、

本当に、ミスを、隙を見せない・・・

それが長続きしている、コツなのだろう。


「あら、冴子おはよう。昨夜はご馳走様・・ね!」

“あれ、どうしたのかしら・・・・?”

 「いいえ、どういたしまして・・・」


果たして、自宅からの電話・・・・・その先の結末は・・・・


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1127


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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