Rap1125-ん・!来ない・・どうなる?-6
Rap1125-タムラ先生夜間外来総合
Rap1125-ん・!来ない・・どうなる?-6
さあ、がんばって作らなくっちゃ!
彼最近疲れ気味だし・・・・
冴子、普段以上に頑張る。
それは何故なのか・・・理由はわからない。
キッチンに立つ姿が様になる。
“ミニスカートにエプロン姿でキッチンに立つ姿、
冴子最高に素敵だよ。“
彼にそう言われて、彼の来る日はあえてミニスカートにする。
どうやら、後姿が彼にはたまらないらしい・・・
おかしいな、いつもはもう来ている時間なのに・・・・
急患で、手が離せなくなったのか、それとも・・・・・
オペが長引いて・・・連絡も取れない状態・・・・
なのかしら・・・
そこへ、携帯が鳴る。
「すまない、オペが長引いて・・・」
「今夜は無理かも・・・・?」
「わかりました!」
「私は大丈夫よ、仕事はきちんと行って下さい。」
「すまない! また電話する・・・じゃあまた」
「大丈夫よ・・・わたし・・・」
声は元気そうだが、彼には感じる物が・・・・・
そう元気そうにしているが、心は・・・
「あっ・・冴子・・・ごめん・・・ね!」
「大丈夫だったら・・・ 早く仕事に戻って・・・!」
「お休み、明日電話する!」
「わかりましたから・・・はやく!」
「うん・・じゃぁ!」
“ああ・・・しょうがないよね・・・Drは”
そう呟きながら、二人分以上に作った魚主体の和風料理、
どうしようか思案中・・・・
“やっぱ、心音と食べよう・・・、でも連絡取れるかな?”
冴子携帯をプッシュする。
何度かコールする・・・うん・・出ない!
心音ったら何処に・・・もしかして・・・
冴子、急にあと少しという肉じゃが、キャベツロールの、
最終段階の作業を中止してしまった。
やっぱり、料理って・・・食べてくれる人がいて、
美味しく作る気がして、作り甲斐があるのよね・・・
“ああ、・・・あ もうどうしよう・・・”
そう言いながらも作るペースが落ちるが、
何とか気を取り直して、休んでいた手を再び動かし、
最後の仕上げを行う。
そして、ほぼ料理が完成した頃、冴子の携帯が鳴る・・・・
「どうしたの、連絡なんかして・・・・」
「うん、ちょっとね・・・・」
「あっ、・・・・彼が急に来れなくなった・・・・急患で!?」
「そう、貴方には全てお見通しね?」
「そうよ・・・・冴子の事は何でもわかるわ・・・・・」
「そうよね・・・・心音・・・察しが言いものね!」
「それで・・・・私に電話して・・・・食べて・・・貰いたい?」
「そう・・・・でも・・貴方・・・予定が?」
「そうよ・・・今・・・若い彼といるわ・・・」
「ジャぁ・・・・・・無理よね!?」
「あっ・・・ちょっと待って・・・」
どうやら、本当に心音若い別の彼と・・・・・・
本当に・・・心音ったら凄いというか・・
行動力がありすぎるというか、
決断が早い・・・・まるで男みたい!
うん、下手をすると今のヘナチョコの男以上かも・・・
「ああ・・・冴子・・・二人で行ってもいい?」
「えっ・・・その人・・・誰・・・」
「ウフン・・・大丈夫よ、 冴子の知らない人よ・・」
「そう・・・ジャーいいわ・・・待ってる!」
全く心音ったら、直ぐに親しくなっちゃうんだから・・・
そうか・・・二人で来るということは、後一人分作らなくちゃ・・・
そう言って、冴子俄然張り切り出した。
やっばり、食べてくれる人が出来ると、
作り甲斐が違う物だろう・・・特に料理の好きな人は・・・
暫くして、ドアのチャイムの音が・・・
冴子急いで玄関へ向かう・・・
「冴子、残飯整理に来たよ!」
「えっ・・・酷い・・・・それ酷いよぅ・・・・」
「でも・・・残り物でしょ・・・彼の・・・・?」
「違うわよ・・・まだ全然食べてないわ、それに・・・・」
「あっ紹介するね!」
「ここの主の中村冴子!」
そう言って、エプロン姿の冴子を紹介する。
「今晩は・・・冴子です!」
“あっ、結構いけてる男・・・・”
“全く心音ったら・・・いつの間に?“
「こんばんは、私、佐川亮輔です!」
「突然お邪魔してすいません!」
「いいえ、こちらこそ・・・・」
「残飯整理に来て頂いて・・・!?」
“もう、心音に当てつけよ・・・彼の反応が見てみたいわ・・・!”
「あんたも・・・言うわね・・・」
「私は・・彼の気持ちを楽にしようと・・・」
「そうよ・・・私も・・・彼の気持ちを・・・・」
えっ、彼冴子に釘付け。どうやら亮輔も、
冴子のミニにエプロン姿に心が、
体が反応してしまったらしい・・・
何せ冴子のスタイルも相当なものだ。
そんな亮輔を、隣で腕を組んで玄関に立ったままの心音、
心が穏やかではない。
亮輔の目線を感じ、
「亮輔、何見とれてんの?」
「あっ・・・えっ・・・・」
「冴子も、その姿、男を殺すよ・・・・全く・・・!」
「だって・・・・」
「そうか・・、その姿で・・・・・」
「待って・・・そこまでよ・・心音!」
暫しの沈黙が、冴子が目で心音を止める。きつい目で・・・・
「さあ、二人とも入って!」
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1125
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr