表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/288

Rap1115-私はオンナ、女よ!!-2

Rap1116-タムラ先生夜間外来総合


Rap1116-私はオンナ、女よ!!-2

 

「そうだけど・・・・、どうしたの、こんな夜中に?」

看護師の西川麗奈、葵からの携帯に怪訝そうに聞き返す。

 「はい、実はすこし・・・・あ、その話し後で!」

緊張した場面で、プライベートの言葉は早々と打ち切り、本題に入る。

 

「すいません!」

「今実は高熱と痙攣で倒れている女性の搬送先に困って・・・」

「そう・・・、解ったわ!」

「先生に確認取るわね!」

 「はい、少し急を要します、ので・・」

どうせ、OKのサインが出るだろうが一応伺いを立てている。


 心配そうに状況を観察している救急隊員たちに向かい、自信たっぷりに

「***総合病院に向かって下さい!」

 「えっ・・・・?」

まだ確認が取れていないのに・・・・大丈夫って感じで・・・・

「大丈夫です!」

「急いで下さい、先生は居ますので!」


少し心もとないが、どうやらその病院の看護師である事は、

確実そうなので、救急車をそちらに向けて急行させた!

サイレンを鳴らして!

それからほんの少しして、消防署経由で、

救急車に連絡が入った。


「すいません!」

「そこに同乗している看護師に伝えてください、OKだと!」

 「了解しました、およそ10分で到着します。」


今度は葵の携帯に麗奈から着信が・・・・

「葵さん、あなたなんか変な事した?」

 「違いますよ、・・先輩、誤解です、人助けです!」

「そう・・・それじゃー信じるわ!」

 「もう・・・先輩・・・酷いですよ!」

「わかったわ! この携帯切って、そちらの救急車から電話して!」

 「はい・・・!」

「そして・・・タムラ先生の指示を仰ぐ・・・ですね?」

「そう、正解です!」


葵、救急隊員に***総合病院に電話連絡を依頼する。

「・・・・、タムラだ!」

“わあぁ・・・機嫌悪いのかな・・・ヤバそう!”

 「葵です!」

「バイタル、チェック! だ!」

 「はい、・・・・・・・・・」

「・・・・!?」 


葵、患者の高熱に心配気味だ。痙攣時折あるし・・・・

血管確保、酸素6リッター頭部とわきの下に、

アイスノン様の冷媒入りの氷嚢!

しかし、葵何だか変な感じだ・・・・


確かに元気で顔色がよければ言いオンナなのだろう・・・

だがしかし・・・

“体形はいい、バストも大きいそして形も良い、私よりも綺麗なおっぱい?”

「すいません・・・?」

「この患者さんの身元、確認出来るもの有りますか?」

 「ああ、今確認しているよ!」


なんと、そこには年配の方の警官が同乗していた。

そして、バッグの中を確認中だ。

一応、患者の傍に行き返事を期待しないまま・・・・、

「あなたのバッグ、見せてもらいますよ?」


すると、殆ど今まで反応の無かった女性?が大きく手を振り、嫌がる素振り。

しかし、それとほぼ同時にバッグの中身が広げられる。

 中から化粧品類と一緒に、運転免許証が・・・・・

「あれ、・・・・?」

「どうしました?」

 

「うん、免許証の氏名・・・それに写真?」

「あれ・・・?」

葵も、患者の顔と運点免許証の顔・・・見比べる

「これは・・・どうなっている?」

 「胸・・・女性・・・・下半身も女性?」


警察官は免許証の照会を携帯で行う様だ・・・・

「や・・・め・・・て!」

必死の形相でかすかな声でその女性が呟いた。


「そうか・・・・、この人ただ今性別変更課程で・・・」

「・・・!!・・・!!・・・」

「そして何処かもぐりの医者の下で・・・・」

「性転換手術を・・・・」

「そして、発熱・・・敗血症・・・?」

 

再度、タムラ先生に連絡

「先生、どうやら性転換手術の失敗みたいです!」

「そうか・・・!」

 「先生・・・驚かないのですか?」

「まあそんな所だろう・・・!」

 「えっ、どうして?」


「君がその女性を保護した場所・・・」

「新宿の***辺だろう!」

 「はい、それで高熱で・・痙攣?」

「そうなれば、細菌感染症、それも重度の・・」

 「はい!?」


「ならば答えは自ずと、想像出来るだろう!」

「そう言う事ですか?」

「当然、そこで出来る事、全て行ってるな?」

 「はい!」


 そんな話をしている内にピーポ、ピーポ サイレンの音が・・・

午前2時少し過ぎた時間だ、予定より1分ほど早く到着した。


すでに、看護師の麗奈と新人の看護師、が救急外来の入り口で

そしてタムラ先生が少し遅れて、頭を掻きながらやって来た。

「早く、運んで」

「はい!」

救急隊員、その言葉に機敏に反応して、

ストレッチャーを急いで搬送する。

救急処置室に入るや否や、

「抗生剤、点滴に加えて!」

 「はい、今・・・行ってます。」


麗奈が、葵が救急車で血管確保の、

ソリタT1に抗生剤追加を行っている。

ミニスカートから、すらりと伸びた脚が時たま痙攣を起こしている。


  

ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1116


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ