Rap1115-私はオンナ、女よ!!-2
Rap1116-タムラ先生夜間外来総合
Rap1116-私はオンナ、女よ!!-2
「そうだけど・・・・、どうしたの、こんな夜中に?」
看護師の西川麗奈、葵からの携帯に怪訝そうに聞き返す。
「はい、実はすこし・・・・あ、その話し後で!」
緊張した場面で、プライベートの言葉は早々と打ち切り、本題に入る。
「すいません!」
「今実は高熱と痙攣で倒れている女性の搬送先に困って・・・」
「そう・・・、解ったわ!」
「先生に確認取るわね!」
「はい、少し急を要します、ので・・」
どうせ、OKのサインが出るだろうが一応伺いを立てている。
心配そうに状況を観察している救急隊員たちに向かい、自信たっぷりに
「***総合病院に向かって下さい!」
「えっ・・・・?」
まだ確認が取れていないのに・・・・大丈夫って感じで・・・・
「大丈夫です!」
「急いで下さい、先生は居ますので!」
少し心もとないが、どうやらその病院の看護師である事は、
確実そうなので、救急車をそちらに向けて急行させた!
サイレンを鳴らして!
それからほんの少しして、消防署経由で、
救急車に連絡が入った。
「すいません!」
「そこに同乗している看護師に伝えてください、OKだと!」
「了解しました、およそ10分で到着します。」
今度は葵の携帯に麗奈から着信が・・・・
「葵さん、あなたなんか変な事した?」
「違いますよ、・・先輩、誤解です、人助けです!」
「そう・・・それじゃー信じるわ!」
「もう・・・先輩・・・酷いですよ!」
「わかったわ! この携帯切って、そちらの救急車から電話して!」
「はい・・・!」
「そして・・・タムラ先生の指示を仰ぐ・・・ですね?」
「そう、正解です!」
葵、救急隊員に***総合病院に電話連絡を依頼する。
「・・・・、タムラだ!」
“わあぁ・・・機嫌悪いのかな・・・ヤバそう!”
「葵です!」
「バイタル、チェック! だ!」
「はい、・・・・・・・・・」
「・・・・!?」
葵、患者の高熱に心配気味だ。痙攣時折あるし・・・・
血管確保、酸素6リッター頭部とわきの下に、
アイスノン様の冷媒入りの氷嚢!
しかし、葵何だか変な感じだ・・・・
確かに元気で顔色がよければ言いオンナなのだろう・・・
だがしかし・・・
“体形はいい、バストも大きいそして形も良い、私よりも綺麗なおっぱい?”
「すいません・・・?」
「この患者さんの身元、確認出来るもの有りますか?」
「ああ、今確認しているよ!」
なんと、そこには年配の方の警官が同乗していた。
そして、バッグの中を確認中だ。
一応、患者の傍に行き返事を期待しないまま・・・・、
「あなたのバッグ、見せてもらいますよ?」
すると、殆ど今まで反応の無かった女性?が大きく手を振り、嫌がる素振り。
しかし、それとほぼ同時にバッグの中身が広げられる。
中から化粧品類と一緒に、運転免許証が・・・・・
「あれ、・・・・?」
「どうしました?」
「うん、免許証の氏名・・・それに写真?」
「あれ・・・?」
葵も、患者の顔と運点免許証の顔・・・見比べる
「これは・・・どうなっている?」
「胸・・・女性・・・・下半身も女性?」
警察官は免許証の照会を携帯で行う様だ・・・・
「や・・・め・・・て!」
必死の形相でかすかな声でその女性が呟いた。
「そうか・・・・、この人ただ今性別変更課程で・・・」
「・・・!!・・・!!・・・」
「そして何処かもぐりの医者の下で・・・・」
「性転換手術を・・・・」
「そして、発熱・・・敗血症・・・?」
再度、タムラ先生に連絡
「先生、どうやら性転換手術の失敗みたいです!」
「そうか・・・!」
「先生・・・驚かないのですか?」
「まあそんな所だろう・・・!」
「えっ、どうして?」
「君がその女性を保護した場所・・・」
「新宿の***辺だろう!」
「はい、それで高熱で・・痙攣?」
「そうなれば、細菌感染症、それも重度の・・」
「はい!?」
「ならば答えは自ずと、想像出来るだろう!」
「そう言う事ですか?」
「当然、そこで出来る事、全て行ってるな?」
「はい!」
そんな話をしている内にピーポ、ピーポ サイレンの音が・・・
午前2時少し過ぎた時間だ、予定より1分ほど早く到着した。
すでに、看護師の麗奈と新人の看護師、が救急外来の入り口で
そしてタムラ先生が少し遅れて、頭を掻きながらやって来た。
「早く、運んで」
「はい!」
救急隊員、その言葉に機敏に反応して、
ストレッチャーを急いで搬送する。
救急処置室に入るや否や、
「抗生剤、点滴に加えて!」
「はい、今・・・行ってます。」
麗奈が、葵が救急車で血管確保の、
ソリタT1に抗生剤追加を行っている。
ミニスカートから、すらりと伸びた脚が時たま痙攣を起こしている。
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1116
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr