Rap1112-喉が渇く、呼吸困難、全身倦怠感・・どうなる?-1
Rap1112-タムラ先生夜間外来総合
Rap1112-喉が渇く、呼吸困難、全身倦怠感・・どうなる?-1
「悠子、どうしたの?」
「うん、ちょっとね!」
「どうも、悠子だるそうよ?」
「そうなの、最近だるくてね!」
「お茶とか、水飲むの、多くない?」
「そうなんだ、それに・・・トイレに行く回数が多くて・・・!」
「で、診て貰ったの?」
「うん、近くの開業医にね・・・・・!」
「そう・・・・それで・・?」
「そしたら、この薬飲んで様子見なさいって・・・?」
「血液検査とか、レントゲン検査は?」
「無かったの!?」
「そう・・・・それで・・!」
「どうも・・・ね?」
「それは・・・まずくない?」
三浦悠子、最近体のだるさ、のどの渇き、尿の回数も多い。
気になって、近くの医者に診て貰った。
「そうですか、それじゃーこの薬飲んで・・・見て!」
「はい・・・?」
そこでは、検査は行われず、向精神薬を投与された。
そんな事があって、暫く悠子体を庇いながら仕事を続けた。
仕事も終りかけた午後6時40分、悠子の携帯が鳴った。
「はい、悠子・・・・」
「どうした、元気無いな・・・その声・・!」
「うん、でも大丈夫・・よ!」
「どう、食事でも・・・・・」
「近くにイタリアンの美味しいところ、見つけたんだ?」
「そう・・でも・・・!」
「悠子疲れてる・・・!」
「うまい物食べて、体力つけたほうが・・・!」
「そうね、じゃー・・・・行こうかしら?」
「よし、決まりだ!」
「じゃー、例のところで 7時に!」
「はい!」
悠子返事はするも、イマイチ乗り気でない。
食欲も・・・・それに倦怠感も・・・
まあ、彼と暫く会っていないので、重い足どりで会社を後に、
いつもの場所に向かった。
やはりだるいので、タクシーで行った。
「やあ、悠子・・・豪勢だな!」
「どうして・・?」
「だって・・・大した距離でも・・・ないだろうに・・・!」
もう、健太郎ったら、・・・私がどんな想いで来た事・・・
全然解ってない・・・もう・・・無理して来たのに・・・
いっそこのまま帰ろうかな! だるいし・・・・
「!!!・・・!!・・・」
「まあ・・・とにかく、うまい物でも食べて元気だそう!」
「うぅ・・ん!」
「どうした?」
「大丈夫・・・・よ!」
健太郎、もうそんなに短い付き合いじゃないんだから、
少しは私の状況判れよ・・・もう自分本位なんだから・・・
「本当に、美味しいんだって、このイタリア料理!」
「そう・・・!」
「ここの、ビッツアそれに・・・スバゲッテーも!」
「健太郎、食べたの・・・前に?」
「まあ・・ね?」
「誰と?」
体調悪くても、この辺のチェックは厳しい。
こんな店、まず一人じゃ・・・
それと男同士でも・・・・ないだろうな?
「それは・・・その・・う、会社の同僚と!」
「そう・・・同僚と・・・ね?」
「おい、何が変な雰囲気・・・俺・・・」
「どんな雰囲気・・・だと?」
「だから・・・別な女性と・・・とか?」
「違うの?」
「そんな事はないさ!!」
「そう・・・なら良いんだけど?」
「あっ・・・・、完全に疑ってる?」
「まあ、良いわ・・・それでも・・・!」
かなり雰囲気が険悪なムードに・・・・
そこで、健太郎雰囲気を変えるのと、
悠子の機嫌を必死で直そうと、
今夜の食事奮発する事に・・・・・
「あの・・・すいません!」
ボーイを呼ぶ、少しかっこつけて・・・
「はい、ご注文の方決まりましたか?」
「はい、今日のお勧めは?」
「ワインはどうなさいます?」
「そうだな・・・じゃーこれ・・で!」
少し、悠子にも見えるように・・・・、
シャトー・オー・ブリオンの29800円の赤を注文
そして、本日のお勧めのAランクのセットを注文した。
ちなみに今回のコースメニューは一人1万2千円だ。
相当奮発した様だ。それは・・・何故か・・・?
が、しかし悠子の顔色がイマイチだ。
少し、反応が鈍いようだ・・・それに目を閉じている。
「ねえ、悠子・・・大丈夫!」
「うん・・・ま・・あ・・・・」
どうも、様子がおかしい悠子、
一体何が悠子の体の中で起こっているのだろう?
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1112
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr