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Rap1111-ママさんバレー今度は膝を強打・・皿が割れた?3-3

Rap1111-タムラ先生夜間外来総合


Rap1111-ママさんバレー今度は膝を強打・・皿が割れた?3-3


「レントゲン、右膝2方向 大四つで!」

タムラ先生、冷えて腫れ、炎症も引いている右膝全体を、

触診しながら・・・・

 「はい!」

麗奈当然のように答える。

「緊急オペだな!」

 「準備OKです!」


痛みもかなり和らいだ早紀、顔色も良くなり安心の表情も束の間、

今度は、オペと言う言葉に反応して、再び顔色が青白くなった。

“ああ・・・まずったな! 怖いよ、どうしよう”


そんな表情を汲み取り、タムラ先生

「大丈夫ですよ、お産を経験している方は・・・!」

 「でも・・・痛いでしょ?」

少し甘えの含まれた言葉にタムラ先生、

イラついたのか顔を背けながら、


「それは、ある程度の痛みはあります・・・ がね・・!」

めったに表情を変えないタムラ先生だが、

さすがに早紀の態度や、言い方が気になった様だ。

そんな表情を素早く読み取る早紀も、

ヤバイと思ったのか暫く言葉を慎む。


そこへ、看護師の葵ちゃんが助け舟を・・・・

「先生、どうも香水が嫌いのようですから・・・・」

オーデコロンの少しきつめな早紀、実は先ほど汗臭いからと、

白石真理奈につけさせたのも事実だ。

 

事実、タムラ先生香水類のきついのは何故か苦手のようだ。

原因は、どこにあるのやら・・・・

おそらく常連の患者が・・・・

 苦手というより、どうやら良い香りの臭いにオンナを感じて、

仕事がしづらいのだろう。


西川麗奈、看護衣にから術衣に着替えに、更衣室へ。

そこへ、葵も続く。

「ねえ、麗奈先輩・・・」

「先生って・・・香水やオーデコロン嫌いなんですかね?」

麗奈は、原因が想像つくがえて言わない。


「さぁ・・・どうでしょうね・・・・?」

葵ちゃん、麗奈先輩が看護衣を脱ぐさまを、

見とれて自分の着替えが止まる。

“やっぱ・・・すごい・・・な! 抜群のプロポーション!”

“私、男だったら・・・・・惚れちゃうよな・・・!”

“それにしても、この体形維持するのって・・・相当努力してる!”

「あなた・・・、早く着替えないと!」

どうも、麗奈何かを感じたのか後ろから葵にせかせる。


「詩織さんオペ室確認!」

「葵さん、患者さんのバイタル、既往歴確認!」

「術前の準備いいわね」

素早く、きびきびと指示を出す麗奈。

麗奈は オペ器材の再チェック!

ギプスと、薬品の手配を・・・・


患者早紀の、術前検査バイタルチェックを無事終え、

オペ室のシャーカステンには

見事に膝蓋骨しつがいこつは{通称膝のお皿とも言われる}割れている。

大四つのフイルム、二に分割されたX.P写真に、

はっきりと映し出されている。

 

早紀、今は手術台の上、麻酔は腰椎麻酔ルンバールで行う。

タムラ先生、患者に膝を抱き込む側臥位をとらせる。

麗奈は患者の早紀と向き合い、肩と腰を支える。

  葵ちゃん、刺入部が目の高さとなるように手術台を調節する。


 タムラ先生、穿刺部位(L2~4の棘突起)に、

素早くマジックでしるしをつける。

今回は、葵ちゃんタムラ先生の黙って出された手に、

青のマジックを手渡す。

イソジン消毒を3回、穿刺部位を中心に十分広く行う。


もちろん、葵ちゃんイソジンを程よい固さのコットン、

どうもタムラ先生、市販の器械で作られた奴は、

腰が無さ過ぎて嫌いで看護師に作らせる。

それを確実に、オペの時使う。


以前、そんな事を知らない看護師が着いた時

温厚なタムラ先生もさすがに怒った。

らしい・・・(院内の噂にあるらしい。

今度はタムラ先生、1%塩酸プロカイン5mlを、

吸い上げたディスポを用い、十分に麻酔を行う。


「はい、針が・・・麻酔をしますよ!」

穿刺の際には事前に言わないと、

患者が突然動いて上手く麻酔が出来ない、

というより失敗る確立が高くなる。


穿刺針は、25Gを使う。タムラ先生、葵ちゃんより、

受け取ったディスポを持ち、

慎重にbevel 斜端は脊柱に平行に(切り口を上向きに)穿刺する。


そして、髄液の確認のため、内筒針を抜き、

針を360度回転させて、一様な髄液の流出を確認。

Pin prick、酒精綿などで麻酔範囲、利き具合を確かめる。

今までの一連の作業を素早く済ませたタムラ先生、

少し患者の状況を確認。


腰椎麻酔の場合は、下半身は麻痺するが上半身は至って、

元気だ・・特にこの患者は!

オペ器材の音や、話し声が聞こえる、

なんとなく変な気持ちになる。 


そう、下半身の自由が利かない。

勿論そうならないと困るが・・・・・

「では、膝蓋骨骨折のオペを行います!」

看護師、補助の医師も目礼今回も麻酔補助等で、

先生の後輩の医師も一人いる。

全麻と違い、腰椎麻酔は患者に言葉が全て筒抜けなので・・・・・


「消毒!」

 「はい!」葵の声だ

「ハイポ!」

 「はい!」

「メス!」

 「はい!」


「おい、固定はキルシュナー鋼線とワイヤーで・・・!」

 「用意してあります!」

暫くぶりの麗奈の声がオペ室に響く。

タムラ先生、目線を上げて麗奈を見る、一瞬だが・・・・


!!!!・・・・!!!!・・・

その後も、葵とタムラ先生、器具の名前、

医薬品の名前を確認品ながら行う。

当然、葵ちゃんが新人なので、敢えてタムラ先生言葉を発する。

 もちろん、麗奈とのコンビでは、言葉が非常に少ない。


二人のコンビネーションは抜群だからだ。

まず間違える事はない!

果たして、こんな二人の夫婦生活を想像すると・・・

一体どうなるのか、それは私もわからない領域だ。


暫く、クーパー、針、糸、消毒、等、

あらゆる医学用語が空中を飛び交う。


「メス」「クーパー」「3-0糸」「センジン」

「縫合する!」

「はい!」

 その後患部を消毒丹念に 今回はギプスは巻かない。

これでほぼ終了となる。


「終わりです!」

「お疲れ様です」

タムラ先生

「病室に運べ」

はい、元気良く葵そのまま、病室に運んでいく


タムラ先生、バレー部のキャプテン 

看護師の麗奈 相談室にそろって

タムラ先生

「あのピアス取れてどうだ?」

「調子いいですよ、すごく」

コーチ茶目っ気たっぷり答える。

「先日は大変ご迷惑をおかけしました」


「いいえ、いいえ、とんでも御座いません」

「本日は、本当に助かりました。」

 「あの時、あなたの出会いに感謝感激です」

「何かあったら、また連絡してくださいね」

「そう、タムラ先生にご馳走してもらいましょうね!」


タムラ先生、傍で聞いていてそうだな、食事でも3人でしよう。

先生、食事の約束どんどん増えますね 

 

ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1111


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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