表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/288

Rap1100-女性バイクドライバー転倒 腎臓破裂?-5

Rap1100-タムラ先生夜間外来総合


Rap1100-女性バイクドライバー転倒 腎臓破裂?-5


「まったく、繭ったら・・・本当に驚いたわ!」

朝会社で、悦子が交わした第一声だ。

 「悦子こそ、こっそり黙って・・・」

「始め・・・男が出来たのかと・・・!」

「別に隠そうとしてた訳ではないわ!」


全然疑ってたじゃないよ、始めっから聞く耳持たなかった、

くせに・・・・ 

「隠してたじゃない!」

「違うって、私は男では無いとはっきり言ってたわ!」

「何度も!!」

全く、自分の事しか言わない、

考えない自己中・・・なんだから・・ 

「まあ、良いんじゃない?」

「誤解も解けたし・・・」

「そうね、今日も頑張ろう、お互い!」

 「まあ、そう言う事で・・・・・」

「悦子、どちらが早く合格するか、競争よ!」

本当に、切り替えの早い、繭・・・

それが繭の最大の取りえだから・・・

世渡りも上手なんだろけど・・・


そして、順調に講習を終え、二人はほぼ同時に、

免許を取得出来た。

悦子は、Hondaの、水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒、

250ccエンジンを搭載した軽二輪ネイキッド・ロードスポーツバイク、

既に購入してあった。


精悍なボデーでスポーテー、どちらかと言うと、

男が乗りこなしたい単車だろう。

いろは、ワインレッド、まさしく憧れのイメージだ。

ウェアーは黒のツナギ、フルフェイスの真っ赤なメット。


彼女の思い描いていた・・・

そう・・・、何度も見返したDVDのヒロインそのものだ!

繭もその車を相当気に入った様子で・・・、

何とおそろいの色違いを・・・そう繭はブラックを選択した。

逆にウェアーは赤をチョイスした。

メットは同じものを選択した。


二人は無謀にも、1泊2日のロングツーリングに出かけた。

免許取得してそんなロングドライブは初めてだ。

繭の強烈な押しに負けた格好でのツーリングだ。


一般道は、二台が併走するようにして、

車道の中央をなるべく走行した。

しかし、一台が車道の中央を走るのは、少し新米には度胸がいる。

つい普通車に追い越されそうになり、左にそれる。

すると、思わぬ所でスリプしそうになる。

歩道よりは、砂利や砂などが溜まりやすく、危険が多い。

特に初心者には・・・


しかし、また高速道路では、料金所が少し面倒くさい。

いったん完全に停止してチケットをもらい、出口でも同様に完全に停止して、

料金を払う。

この作業が面倒だろう。

場合によっては、手袋も脱ぐ必要がある。

今二人が、ツーリングを楽しんでいるが。

季節があと1ヶ月すると、非常に寒い。

クラッチ、ブレーキ、アクセル、ギアチェンジ全ての作業が大変になる。

 そんな事も考慮して、無理をしたのかもしれない。


「ねえ、悦子・・・最高ね!!」

二人は、ハンズフリーの携帯電話で、会話をやり取りしている。

この事も、少し無謀のような気がする。

一応市街地である程度は訓練をしていたが・・・

「そうね、繭、あなたも・・・でしょ?」

 「勿論よ、何だか、悦子の・・・」

「気持ち・・・解る気がする・・!」


「それは、どう言う意味?」

 「お・と・こ・・よ!」

「今の気持ちでは、男は不要・・・だね!?」

「そうでしょ!」

「いつも男の顔ばかりに、愛想を振りまいて・・・・」

「反応を伺う!」

 「そう、その気持ちね・・・!」

「今は、完全に自分が主役!」

「自分が完全に主導権を・・・握っている!!」


「でも、繭・・・車降りて、宿に入ったら・・・!?」

「男・・!」

 「男が・・・何よ?」

「だから、浴衣でも着て、ロビーなんかで・・・」

「良い男見つけたら・・よ!?」

 

「あっ、それ・・・あるかも・・ね!」

「全く、繭は・・・本当に・・・」

「男無しでは・・・無理なのかな?」

 「そうかもね! 所詮この世の中・・・」

「男と女しかいないのよ!」


「それは、解る気がするけれど・・・!?」

「今・・・私はね、この愛車にまたがるのが・・・」

「男に・・・!」

 「何って言った、今・・・男を跨ぐより・・・」

「二輪を跨ぐ方が、良いって?」

「繭、そんな露骨な言葉は・・・言って・・・な・・」

 「何よ、悦子、正直に言えば・・・!」


「実はね、私車先に買っておいたの、知ってるでしょ?」

「そうだったわね!」

「悦子のその凄い行動力には感心と言うか、驚いたわ!」

「それでね? ・・・実は・・・」

「車庫で私エンジンかけていたの、乗って・・!」

 

「あっ、解った!」

「その車に跨いでいると変な気分に・・・なったんだ!」

「解る、あの微妙な振動が・・・体全体に・・・」

「そう・・・! 感じるの!」

 「なるほど、そう言う事ね!」


「でも、今実際に車道を走ったら!」

「それ以上の感覚が・・・・・もう最高ね!?」

 「その気持ちは、わかるわ!」

「でも、悦子・・・男とはまた違うわよ!」

「そうかもね、でも今の私・・・・」

「この真っ赤な、ネイキッド・ロードスポーツバイクがいいの!」

 「好きにしてらっしゃい、悦子の思うように・・・」


そして、無事予定していたホテルに到着出来た。

二人が、ライダーススーツを、華麗に着こなす姿は、

フロント中の注目を集めた。


悦子は、あのシネマ道理に、フルフェイスを無造作に左手に持ち、

ブロンドの髪をさりげなく撫でる、手グシで・・・・・

繭は髪こそそれ程長くないが、彼女の大きな胸がライダーススーツの、

バストラインが窮屈そうな感じが、ある種のエロチシズムを感じさせる。


フロントで、氏名住所、連絡先を記入してルームキーを貰う。

今回二人は繭の希望が強く働き、別々の部屋をキープしてあった。

悦子も、おそらく疲れるだろから・・・・・、


別の方が気を使わなくて、安心て眠れると言う配慮で、

特別に疑わなかった。



いよしよ、二人の運命が・・・・


次回から、タムラ先生、麗奈、葵の活躍が・・・・


 

ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1100


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ