表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/13

デュエット第5回 プロジェクト遂行のため北極海でブリザードに襲われた四郎たちに救援の手が。それはヤスラー王国ハリマッド王子がテレパシー能力で呼び寄せたものだった。

デュエット(二重走)第5回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yama-kikaku.com/


●1978年作品ー東西冷戦ーソビエト連邦とアメリカ

合衆国が冷たい戦いを行っていたころの話です。

-----------------------------------------



「残念ながら、かなり遠い」

 外はブリザードになク瓦。四郎達は体を結び、前へ進まざるを得

なかった。一緒にいたならは、敵は必ずや、キャタピラ車の場所は

発見し、攻撃してくるだろう。


 ブリザードが体に吹きつけていた。

 「水や氷がこれ程のものとは思いませなんだ」

 アラマドが叫んだ。彼はここまで来たのは初めてらしい。


 突然、一行の前に巨大なクレパスかできた。

 「うわっ」

 黒い巨大なものが、氷原を割りながら、海中から突き出されてきた。


 それは潜水艦の艦橋だった。


艦橋のハッチが開き、男達が降りてきた。


 四郎たちは、持っていたライフルを構えた。

 「あわてるな。ヤスラー王国海軍の潜水艦「聖なる剣の先」号だ、私がテレパシーで呼んだのだ」

 疲れきった表情の王子かいった。


出願した男達の一人が言う。

 「ヤスラー王国親衛隊コマンド部隊長、アリ・シンベル少佐、只今

到着いたしました」


 「ようやく、私のテレパジーが通じたか」

 王子は、そういって、意識を失なった。


 シンベル少佐は四郎の顔をのぞきこんだ。


 「あなたが、王子のいっておられたいとこの方か」

 「そうだ」


 アリ・シンベル少佐は王国親衛隊コマンドの部下に命令した。‘

 「よし、早く、お前達、王子様方を潜水艦の中にお連れしろ、凍死な

さってしまうぞ」


 王子達は潜水艦の中に収容された。


「よく、我々の位置がわかったな」

 アラマドが歯をガチガチいわせながら言った。


 「王子は、我々が別行動をとるようにいわれたのです」

 「それじゃ、王子か飛行機でヤスラー王国を出られた時から、君達

は」

 「そうです。海軍の潜水艦は先行して、北極海に来ておりました。それで、基地の下

で潜水していました」

 艦長があらわれた。


 「王子はこの艦に対サイコ・レーダーを搭載されよと命令されてい

たのです」


 「それで、我々は王子の呼び掛けがわかったわけです。しかし、テレパシストのレ

ーダーには二人の影がありましたが」


 「彼がそうだろう」

 アリ・シンベル少佐は四郎を指さした。


 「これは、王子とうり二つだ」

 艦長は驚いていた。


 「この方が、王子の影武者になっていただく方だ。白神四郎さま。

王子のいとこにあたらせられる」

 アラマド大臣が発言した。


 「日本人の方の?」

 艦長が尋ねる。


 「そうだ」

 四郎は答えた。


 「白神様、よろしくお願いいたします。ESP能力を使う事は、

王子の身体を疲れさせるのです。何とぞ、あなたのお力で、王子の

重荷を少しでも軽くしてあげて下さい」


 「わかりました。努力いたします」


 ヤスラー王国海軍の潜水艦「聖なる剣の先」号は北極海の中を静かに進んで行く。


デュエット(二重走)第5回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ