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死んだ方がいいかもしれない  作者: マカロニ
4/5

クローゼット

すっーと息を吸い込む。腹に空気が入り込む感じ。その空気は吐かれることなく消えていく。目を開けると僕の目の前に他の人間とは明らかに形相の違う生き物が立っていた。体全体は白い、口だけ赤い。だが僕はそれを黒いと比喩する。


お前は違う


白い物体が真っ赤な口から発したその言葉で、僕のその優しい世界は崩落した。



気がつくと青いカーテンの下に眠っていた。いつもの朝だ。枕元にあった携帯電話のスイッチを押すと、画面が光明した。慣れずに片目を瞑って見ると、通知が2件あった。それを無視して、一階に降りる。


弁当を作っている母を尻目にテレビを見てみると、高校生の七不思議的なコーナーをやっていた。テンアゲだの、萎えるだの、別段可愛くもない女子が笑いながらインタビューアーに話しかける。


そういえば、うちの学校の周辺ではそんなつまらない七不思議よりも、もっと信憑性のある怪奇現象がある。

僕はやることはあるのだが、それは後回しにするタイプなので、友達の司とその怪奇を追っていた。自分も宿題の提出期限に追われているというのに、呑気だなとは思っている。だが、それでも手をつけない人間も中に入ることを知って欲しい。彼らはモチベーションが上がらないとやるべきことをしないのだ。




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