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死んだ方がいいかもしれない  作者: マカロニ
2/5

転向

目を開けると、真っ暗闇が広がっていた。その暗闇には右往左往に目が散布していて、その目は僕一点を見ている。しばらく前を歩くと、ひどくしゃがれたおじいさんにあった。ボロボロの木製の椅子に座り、足を組んでいる。目がギョロリとしていて、髪も薄い。歯茎も溶けているようだった。

おじいさんは薄く乾燥した唇を動かした。



今日はどこにいくんだい


いつも通りだ。この場所に来て、もう50年くらい経つがこのおじいさんはいつまで経っても老人だ。

僕は少し考えてから口を動かす。


北里スーパーへ。


僕は10分の寿命をすり減らして答えた。瞬間に心臓となる赤ペンが熱くなるのを感じる。ただ別に何とも思ってはいなかった。たかが10分。普段話すことはないし、寿命だってあと100年はある。


そんな思案をしていると、目が暗転し、地面がわからなくなる。頭の中に時計のイメージが強制的に流れ込む。


気づくと僕はスーパー北里にいた。

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