魔法?あぁ、あったよあった。うん、あったよ…俺の知らない所でね…ハハハ
今日の内に二回更新できた!やったね!
駄文、どうにかならないものかな…。
あ、私の小説を読んで気づいた方も居るかもしれませんが、私は主人公が喋る時だけ『』を使っています。
その理由は、他のキャラクターが喋る時の「」と違う『』にする事で、【主人公】だと分かりやすくする為のモノです。
では、どうぞ!
「水希くん、大丈夫? ごめんね、遅くなって。…えへへ、これで【魔法使い】は居るって、信じてくれるよね」
……ゑ?
落ち着け、落ち着け俺。
なんだこの状況。
俺の目の前には、純白のローブを風に揺らしながら立つ朔葉。
茫然とした顔で朔葉を見つめる俺。
そして、今にも立ち上がろうとする黒いバケモノ。―――――バケモノ?
『朔葉、前! 前!!』
このままじゃ朔葉が危ない。そう思った俺は、朔葉の前に飛び出そうとする。
「大丈夫、信じて?水希くん。だって私は…人々を守る【魔法使い】だから!」
朔葉の言葉に俺は、飛び出そうとした足を止めた。
「グオオオオオオオオオオオオッ!!!」
再び、耳障りな咆哮を上げる。
それと同時に駆ける黒いバケモノ。その腕から生える、禍々しく鋭い爪。その爪が、振り上げられる。
俺は不安に思いながらも、朔葉の前に出るような事はしなかった。「信じて」そう、言われたから。
朔葉は、腕を前に突き出す。
「光の精霊さん達…私に力を貸して!貫いて、輝き照らす閃光!」
漫画や小説に出てくるような、呪文的なモノを朔葉が叫ぶ。
キィィィィィン…!と、音を立てて、朔葉の突き出された腕の手のひら辺りに光り輝く魔法陣のようなモノが現れる。
そしてその魔法陣から四つ、これまた光り輝く槍が黒いバケモノに向かって飛んでいく。
「ギャアアアアアォオオオオ!!?」
四つの槍全てが、黒いバケモノへと命中。
黒いバケモノが地面に倒れると、黒いバケモノは黒い塵になって風に飛ばされていった。
一体、なんなんだ…これは。ワケ分からないんだが。
「水希くん、私頑張ったよ!」
褒めてほしいオーラが溢れ出す。いやいやいや、俺はこのおかしな状況に着いていけてないんだけど。
『えっと、ありがとな。助かったよ、朔葉。よく頑張ったな』
でも、褒めてやらないと拗ねるのでとりあえず褒めてやる。
「えへへへへへ…」
ものすごい笑顔である。そんなに褒められて嬉しいのか、こいつ。
「あ、そうだった…水希くん、今からちょっといいかな?」
え、俺晩飯食べてないんだけど…まあ、いっか……。
『ああ、いいよ』
「ありがと、水希くん! じゃあ、ちょっと着いてきて!」
そう言って俺の手を取る朔葉。一人で歩けますけど…なんて言ったら、拗ねるのでやめておく。
俺は、朔葉に手を引かれるままに歩いたのだった。
『何ここ?』
俺の前にあるのは、大きな白い建物。
「ここは、私が属する組織の本部!」
…毎日、俺に話してた魔法とか魔法使いの話とかって、お前自身の話だったんかい。
『なんで俺を連れてきたんだよ…』
「だって水希くん、見ちゃったでしょ?私の魔法」
見たというか、見せられたって感じじゃないか?
『ああ、まあな』
「だからだよ。私、話した事あったよね?魔法は、一般の人に存在を知られちゃいけないって」
いや、お前…俺に「魔法は存在するよ!」だの、「信じてよ~」だの言ってたじゃん。
お前、魔法使いなんだろ? 隠せよ。
『お前、俺にさんざん「魔法は存在するよ!」って言ってなかったか…?」
「え、えへへへへ…さ、最初を口を滑らせちゃって…でも、水希くんだし別にいいかなーって」
良くないだろ、絶対。
『まあいいや…中、行くんだろ?』
俺は苦笑を浮かべ、朔葉に問う。
「あ、うんっ!」
するとまたもや俺の手を取る朔葉。
どうやら、俺がないと信じてたもんはあるらしい。
それも、こんな近くに。
魔法、か…しょうがない、こうなったら信じるしかないよ、な。
感想、ご指摘、誤字脱字等ありましたら、よろしくお願いします。
次の更新は明日、かな?用事が入ったりしてしまうと、明後日とかになってしまいますが、お許しください。
では、また!