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ヤンデレ?な後輩に愛される先輩

作者: ヨモクロ
掲載日:2026/04/07

 俺には慕ってくれる後輩がいる。


 彼女はとても可愛く、愛らしい。


 だが、どこか影を背負っているように見えるのが気になっていた。


 その日の昼休み。彼女は俺にお弁当を持ってきた。


「頑張って作ったんです……先輩……食べてくれませんか?」


「おおっ、ありがとう!」


 俺は喜んで受け取った。中は俺の好物ばかりだ。


「……うまっ! このハンバーグ、めっちゃうまっ!」


 そして味付けも、好みのど真ん中だった。


 喜ぶ俺を見て、彼女は満足そうに笑う。


 その笑みは、どこか妖しさを漂わせていた。


「……先輩……仲の良い幼馴染の女の子、いますよね……」


「うん?」


「実はそのお肉は、彼女の……」


 そんな、まさか。このハンバーグは、俺の大切な幼馴染の――


「……彼女の指導を受けて、先輩好みの味に合わせたんです……」


「なっ、なんて健気な子なんだ!」


 * * *


「先輩……首のそれはどうしたんですかぁ?」


 俺の首筋には、ピンク色に充血した跡。


 それを見て彼女は、許せないものを見たという顔をした。


「あっ……いや、これは……」


「先輩にまとわりつく害虫は、駆除しないといけませんよねぇ……」


 そう言って彼女は、なんと包丁を取り出した!


「おっ、お前っ、一体何を……!?」


 彼女は躊躇いなく、包丁を振り下ろした。


 そして――


 俺の首から血を吸った小さな蚊を、一刀両断にした。


「つまらないものを斬ってしまいましたぁ……」


「かっ、神業……っ!」


 * * *


「今夜は徹夜で勉強するぞ!」


「先輩……どうぞ……」


 机に向かう俺に、後輩がコーヒーを淹れてくれた。


「ありがとう」


 早速一口。コーヒーが喉を流れた直後――


(!? 飲んだら、急に眠気が……!?)


 瞼が重くて開けていられない。まさか後輩が中に何かを入れたのか?


「お前……いったい……何を……」


「先輩のためなんです。今は、おやすみなさい……」


 俺は抵抗できず、そのまま意識を手放した。


 …………。


「眠ったらスッキリして勉強がはかどるようになったぞ」


「しっかり休憩した方が効率よく勉強できますよ」


 * * *


 俺と彼女はコンクリートが剥き出しの薄暗い一室にいた。


 俺の両手は縄で縛られ、動かすことができない。


「こんなところに閉じ込めてどういうつもりだ!?」


「ふふふ……」


 自由の効かない俺を見て、彼女は満足そうに笑っている。


「もう先輩は、ここから出る必要はありません……全て私に任せてくれれば良いんです……」


「なっ、何を言っているんだ!?」


 彼女は懐から包丁を取り出した。


「それじゃあ……先輩はここで大人しくしていてくださいね」


「ちくしょう……ちくしょう……」


 彼女は鉄の扉を開けて出て行った。


「……さあ来なさい! 先輩には指一本触れさせませんよ!」


 そして彼女は、押し寄せるゾンビの群れにたった一人で立ち向かって行った。


「俺もここから出せぇーーっ!」

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