第二十九章55 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)3】55/序列1席6
【ディスクィンドール】の言葉に【ドゥラティア】は、
『何だ?
何かあるのか?
言い残しがあるなら言え』
と言った。
【ディスクィンドール】は、
『ありがとうございます。
【唯野 芳一】・・・さん・・・』
と言った。
【芳一】は自分に用なのかと気付き、
「ん?」
と聞いた。
【ディスクィンドール】は、
『何故、私達を助けようと・・・思ったのですか?
貴方には・・・何も得はない。
私達を助けても・・・
特に何もないはず・・・
でも何で?
何で私達を?』
と聞いた。
「・・・泣いている存在が居るのが解って手をさしのべないのは【覇王/オーバーロード】としての怠慢でしょ?
僕は【覇王/オーバーロード】としての仕事をしただけだよ」
『私達が・・・
泣いて・・・いる・・・?』
「そう・・・
わんわん、泣いてた。
少なくとも僕にはそう思った。
小さな子達が泣いている。
助けないのは僕の美学に反するでしょ」
『私達は・・・
泣いてなど・・・
居ない・・・』
「泣いてたんだよ・・・
ずっとね・・・
どうして解ってくれない?
自分達を理解してくれない?
そう訴えながら泣いていた。
そう、見えたんだよ。
涙は流して無くても号泣してた。
だから、ちょっと助けた・・・
ってのはおこがましいが道を示してみた。
それだけの話だ」
とキザな事を言ってみた。




