第二十九章44 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)3】44/序列2席2
【贄喰威】の序列2位、【全界斬りの侍爵オルファスト】とは如何なる悪党か?
簡単に表現すれば、時代劇風に言えば辻斬り、無礼討ちなどをする輩ということになる。
一応貴族なのだが、【オルファスト】は絶対者では無い。
そのため、誰かを殺せば罪になると言う事である。
その辺りが【オンリス】達絶対者と線引きが難しい問題ではあるのだが、悪いことは悪いとして【覇王/オーバーロード】側から悪党認定されている。
キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、キィン、
バシュッ、
ギュリン、
タッタッタッタッ・・・
ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、ギィン、
ザシュッ、
バリンッ、
ギュワンッ、
剣が交わる音があちこちで響き渡る。
ここは【オルファスト】の居城。
ここでは強いことが正義。
強いことでどんな悪事も肯定される。
同じ釜の飯を食う。
同じ釜の料理を食べた仲間と言う意味だが、その仲間はもちろん血を分けた兄弟姉妹親子に至るまで、戦えを命じられたら殺し合いをする。
ここではそれがルール。
ここに属する存在は、死にたくないから強くなる。
死にたくないから自分の大切な存在も平気で殺す。
それがまかり通る修羅の世界だ。
これもやっぱり【芳一】には受け入れられない世界と言える。
前回の【食人】よりはインパクトは弱いがそれでも看過できるものではない。
嫌悪感はやはり大きい。
だが、【食人】と言う行為を見た後なので、その怒りは大分抑えられているのは確かだった。
大きな物事を見てしまうと多少の被害でも大したことの無いように映る効果を【相対化効果】と言う。
これは、全体の中で一部の出来事や被害が相対的に小さく見える現象を指す。
大規模なプロジェクト企画の中で小さな問題が発生したとしても、それは全体の中で目立たなくなると言うことである。
それと同じ現象が【芳一】で起きていた。
それでは駄目なのだが、前回が酷すぎて、怒りが薄まっているのは事実だった。




