第二十九章38 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)3】38/序列3席3
【スヴェル・ムォノ】は、
『待たせたな、【唯野 芳一】とやら・・・
お前の肉は堅くて食えたものではないが、連れている雌は旨そうだな。
雌は良い。
柔らかくて食欲を増進させる。
良い食材になりそうだ。
いくらなら朕にそれを献上する?
褒美ならいくらでも出すぞ。
国が欲しいか?
それとも星か?
望むままの褒美をやろう』
と言った。
【芳一】は、
「彼女は食い物じゃない。
女性だ。
僕の大切な女性だ。
いい加減にしろ。
人間を食べるなど・・・
お前は、許せない。
何なんだ、お前は?」
と怒りを滲ませた。
これまで【贄喰威】達の態度には怒りを何度も感じた。
だが、今回のは間違いなくトップレベルだ。
人間を食べる。
【芳一】には、ショックがでかかった。
こっちを食材として見ている。
そこには対等な関係など存在しない。
【スヴェル・ムォノ】は、【真の強者】に脅されて仕方なく、食材としか思っていない【芳一】達と会話している。
そんな印象だった。
相手を対等な存在として見ていない。
尊厳も何もない。
そんな相手とまともな会話は出来ない。
出来る訳がない。
【芳一】達は戦慄する。
相手は人間を食べる存在。
自分達は食べられる存在。
その事実がひたすら怖かった。




