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第二十九章2 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)3】2/序列8席2

 【贄喰威】の序列8位、【御怨隠遠(おんおんおんおん)】とは如何なる悪党か?

 それは悪意に満ちた赤子型の悪党である。

 赤子と言うことは多かれ少なかれ母性のある者からの恩恵を受ける。

 そのため、主に女性はこの赤子につい優しくなってしまう。

 それにつけ込んで様々な悪意ある行動を取る。

 そう言うタイプの悪党である。

 そう言う意味では【笙虚】に対して危険性のあるタイプと言える。

 【御怨隠遠】は待ち合わせの場所を指定してきた。

 その場所は町のど真ん中である。

 そこに通りかかった若い女性が居た。

 彼女の名前は、【ハリエット(HARRIET)ライス(RICE)】。

 ただの一般人である。

『おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ・・・』

 突然、赤子の泣き声がした。

 【ハリエット】は、

「あらっ?

 どうしたの僕ぅ?

 ママはどうしたの?」

 と心配そうに見た。

 乳母車に乗った赤ん坊が見えたからだ。

 赤ん坊は、

『おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ・・・』

 と泣き続けた。

 すると、【ハリエット】は、その赤ん坊を抱きかかえ、歩き出した。

 そして、待っていた【芳一】達の前に現れ、

「待っていた。

 私が【贄喰威】の序列8位、【御怨隠遠(おんおんおんおん)】だ」

 と言った。

 もちろん、違う。

 彼女は先ほども言った様に、ただの一般人、【ハリエット・ライス】だ。

 【御怨隠遠】は彼女が大事そうに抱えている【赤ん坊】の様に見える存在だ。

 【御怨隠遠】は【ハリエット】の母性を利用して、彼女を操っている。

 そうやって行動しているのだ。

 【芳一】もそれは解っている。

 【芳一】は、

「母性による愛情につけ込む腐った存在。

 それがお前か」

 と険しい顔になった。

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