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第二十九章14 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)3】14/序列7席7

 【祈清】の説明によると、【廃飾様】とは【悪党】達が侵略して奪い取った、【廃墟】を使って勝負をする。

 1つの【廃墟】の規模は地球に例えれば、イタリアのポンペイの遺跡の12倍から227倍くらいの敷地となっている。

 そこをエリア事に区分けして、その区分けした部分をジオラマの様に【廃墟】と言う部分を生かして飾り付ける。

 そう言う意味では、【箱庭】や【盆栽】的要素もあると言えるだろう。

 【盆栽】で使われる、【真柏(シンパク)】などの死んだ部分をそのまま生かすと言う事も含まれているからだ。

 真柏(シンパク)とは 植物学上、ミヤマビャクシンと言う。

 盆栽界では松に負けず劣らずファンが多い樹種で、真柏の魅力は白く白骨化する幹の芯とねじれていく幹となる。

 枝などの木質部分がはがれ白骨化したものを盆栽界では【シャリ】と呼んでいる。

 横道にそれたが、【廃墟】を補習し綺麗にする事を競うのではなく、【廃墟】の特徴を活かし、それを美に変えた表現をするという採点競技である。

 朽ちることの侘び寂びを表現すると言う事で言えば、日本の文化にも精通するところがある。

 前述した様に廃墟をいじると言う事は歴史を冒涜する事であり、【覇者/オーバーロード】側や【NNJ/ネームレス・ナンバー・ジャスティス】側からは決して許されない行為ではあるのだが、悪党である【贄喰威】や【弱強威】側からすれば、悪党ならではの芸術性の高い文化の1つとして考えられている。

 悪党の中では格式の高いものとして認められている。

 そのため、【蝶鳥】は【贄喰威】の序列7席という高い地位にいるのである。

 共感する事は出来ないが、確かにこれはこれで何となく美学があると言うのだけは解る。 それは、【芳一】達と悪党側で考えられているモラルの違いであり、理解する事は出来ない。

 だが、理解する事が出来ないからと言ってそれをこっちの都合だけで否定する事も出来ない。

 こっちの理屈からすると歴史的価値のある【廃墟】を破壊する様な行為の1つであり、認められる様なものでは無いが、不思議な魅力があると言うのも事実である。

 【芳一】達がやる場合、本物の廃墟では無く、作られた偽物の廃墟でそれを元に【廃飾様】を行えば競技として正式に認められるだろう。

 だが、悪党側からすれば、それは【紛い物】と否定されるだろうが。

 結局は【芳一】達と悪党側では理解しあえない。

 そう言う事である。

 【芳一】達にとっては悔しいが、確かに、【廃飾様】は不思議な魅力の詰まった見応えのある競技である事は確かだった。

 歴史が崩されると言う罪の意識は確かに存在するのだが、それを飾ると言う事に対する表向き認めたくない美がそこには存在していた。

 ここから始まり、【贄喰威】の序列7位、【果愚傭秘巫女(かぐやとひみこ)】と呼ばれる【女帝/蝶鳥(ちょうちょう)】の調査は続くのだが、中継は以上となる。

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