無罪か有罪か!?の巻!
人智を超えた力を有し、世の経済を司る超人たち……
人は彼らを商人と呼んだ……!
始まりの商人にして、世界の調和を守る守護者、完璧商人始祖。
彼らは今日も集まり、人類の未来について意見を交わし、実際にどのような行動に出たかを報告しあう。
会議の席で正義マンの口は重い。彼の持つ「裁きの天秤」は、人類の有罪を示している。
「ニャガニャガ……」
「シャバババー……」
精神マンと眼マンは、またしても白銀マンへ視線を向けた。
クリスマスの守護者である「サンタクロース」の正体、白銀マン。
彼は主生誕の際に現れた三賢人の一人であり(他の二人は黄金マンと正義マン)、平和の神としての務めも果たしてきた。
その白銀マンは人類未曾有の危機を前に、何を考え何をしようとしているのか。
「気分転換にプリピュアでも観ませんか?」
白銀マンは真顔で言った。精神マンと眼マンは硬直した。
「もっと私のように柔らかくならんとな!」
痛覚マンは笑いながら言った。目は笑っていないが。
「私はいいと思う」
ザ・漢が賛成したので、会議の場はプリピュアの鑑賞会になった。
『プリピュア・ホワイト・バックブリーカー!』
ピュアホワイトの一撃でペンチ男は撃沈、続くレオパルドオンは瞬殺。
結果を見ればホワイト一人で四人抜きだ。
「カララララアー、ホワイトという娘はかわいいじゃないか」
「モガモガ、眉が太いのも愛嬌だな」
「グロロー、初代にして史上最強か…… まるで我々のようだ」
居並ぶ完璧商人始祖はピュアホワイトの魅力にメロメロだ。
押し黙る黄金マンと正義マン、更に硬直したままの眼マンと精神マンを無視して鑑賞会は続く。
三年目のスプラッシュ、これは光と闇の共闘であった。
未来を守るために、光と闇が力を合わせる……
それこそが今の時代に求められているのではないか。
『ミツル・スペシャル!』
ミツルの最大奥義、ミツルスペシャルによって超人バーベキューは血と鼻血を吹いてkoされた。
プリピュア最高の美少女と名高いミツルによる、魅惑の脚での首四の字に超人バーベキューは悩殺されたのだ。多分。
(裁きの天秤が傾いている!?)
正義マンは自身の持つ裁きの天秤が無罪の側へ、少しずつ傾いていくのを察した。
まだまだ人類は有罪だが、その罪は軽くなっているという事か。
これはいかなる事態であるのか。