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虚無戦線  作者: MIROKU
虚無戦線
23/99

はるかなる場所へ!の巻!



   **



 知多星ゴヨウはヘッドガンを駆り、いくつもの時空で「混沌」と戦い続けた。


 果てしなき闘争の果てにたどり着いたのは、深く広大な闇であった。


 ゴヨウは、その闇の中に横たわる巨大な裸身を見た。


 全長十メートルを越すヘッドガンと比較しても、まるで蟻と象ほどにサイズが違う。


「これは……」


 ゴヨウの全身を戦慄が駆け抜けた。


 丸みを帯びた肢体は女性のようだが、あまりにも巨大すぎる。


 その女性が横たわったまま突然、目を見開いた。ゴヨウの全身を体験した事のない恐怖が駆け抜けた。


 ゴヨウは混沌の空間を抜けて、遂に遭遇したのだ。


 この惑星に住む全ての命の源――


 地球意思というものに。



   **



 新年早々、翔とギテルベウスは喧嘩していた。


「あんたってやつは!」


「ぐは!」


 振袖姿のギテルベウス渾身のドロップキックが翔をふっ飛ばした。


 初詣にと、ギテルベウスはせっかく振袖を用意したのに、翔は無視したからだ。


「だってよお、照れくせえじゃねえか、キレイだぜ!なんて……」


「むきゃー!」


 ギテルベウスは翔の背後に回り込んで組みつき、伝説の必殺技「パロ・スペシャル」をしかけた。


「キレイだなんて何を言ってんのー!」


「いででででー!」


 顔を真っ赤にしたギテルベウスのパロ・スペシャルが完全に決まった。翔はもはや逃げる事はできない。


「全く、正月早々から……」


「うふふふ」


 そんな二人のやり取りを剴とゾフィーは苦笑しながら眺めていた。


 人類の未来は、男と女が創ってきたのだ。


 今までも、これからも。


 そうであってほしい。

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