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虚無戦線  作者: MIROKU
混沌極まる時
16/99

守護者編 レディ・ハロウィンの憂鬱!の巻!


     **


 守護者の戦いは続く。


 「かわちい」は未来を守るために戦う。


 「天楽パンダ」は新たな物語を紡ぐ。

 

 「はじっこ」達もまた子ども達の笑顔と喜びにならんとする。


 人間だけである。自己の欲望で生きて、天地宇宙の理を知らずに千年先の富裕を願うのは。


 命ないところに実りはないのだ。






 ハロウィンの守護者「レディ・ハロウィン」も混沌カオス空間で戦いを続ける。


 それは数百年続く使命だが、現レディ・ハロウィンのローレンには迷いがある。


「地球が許さないんだわ……」


 魔女のコスプレをしたローレンは混沌空間で暗く濁った空を見上げた。


 この地球が一つの生命体なのだとしたら、人類を愛するだろうか。


 大地と海を汚した人類を許すだろうか。


 大地の恵みも、海の幸も少なくなった。温暖化によって水位も上がり、地震が起きればたやすく洪水が起きるようになった。


 それは人類の浄化が近いという事ではないのか。


 終末、浄化、大洪水。


 終末の始まりが今なのだ。


「お嬢様あ〜!」


 悩めるローレンの元へ大型スクーターで駆けつけたのは、メイドのゾフィー……


 レディ・ハロウィンの忠実な侍女にして人造人間であるフランケン・ナースだ。


 彼女は背に負った巨大注射器型のロケットランチャーを混沌空間に向けて発射した。


「さあ、お嬢様! 負けてられませんよ!」


「……あなたは何が楽しいの?」


「次の休みには剴さんとお出かけするんです、そのためには生き延びないと!」


「彼氏ね、はいはい……」


 ローレンは苦笑した。明日への希望は様々だが、生きる活力を創り出す者ほど強いのだ。


 それが天地宇宙の理だ。

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