守護者編 レディ・ハロウィンの憂鬱!の巻!
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守護者の戦いは続く。
「かわちい」は未来を守るために戦う。
「天楽パンダ」は新たな物語を紡ぐ。
「はじっこ」達もまた子ども達の笑顔と喜びにならんとする。
人間だけである。自己の欲望で生きて、天地宇宙の理を知らずに千年先の富裕を願うのは。
命ないところに実りはないのだ。
ハロウィンの守護者「レディ・ハロウィン」も混沌空間で戦いを続ける。
それは数百年続く使命だが、現レディ・ハロウィンのローレンには迷いがある。
「地球が許さないんだわ……」
魔女のコスプレをしたローレンは混沌空間で暗く濁った空を見上げた。
この地球が一つの生命体なのだとしたら、人類を愛するだろうか。
大地と海を汚した人類を許すだろうか。
大地の恵みも、海の幸も少なくなった。温暖化によって水位も上がり、地震が起きればたやすく洪水が起きるようになった。
それは人類の浄化が近いという事ではないのか。
終末、浄化、大洪水。
終末の始まりが今なのだ。
「お嬢様あ〜!」
悩めるローレンの元へ大型スクーターで駆けつけたのは、メイドのゾフィー……
レディ・ハロウィンの忠実な侍女にして人造人間であるフランケン・ナースだ。
彼女は背に負った巨大注射器型のロケットランチャーを混沌空間に向けて発射した。
「さあ、お嬢様! 負けてられませんよ!」
「……あなたは何が楽しいの?」
「次の休みには剴さんとお出かけするんです、そのためには生き延びないと!」
「彼氏ね、はいはい……」
ローレンは苦笑した。明日への希望は様々だが、生きる活力を創り出す者ほど強いのだ。
それが天地宇宙の理だ。




