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虚無戦線  作者: MIROKU
ラグナロク
102/104

超越者の女子会2!の巻!


   **


 リリースとイブ。


 かつて悪の組織の首領と幹部だった母娘は、今では帝都の某高校寮の管理を任されていた。


「ねえ、ママ。あいつのベッドの下からこんなの出てきたんだけど」


「んまあ〜……」


 イブが手にしたDVDを横目で眺めて、リリースはニヤニヤしていた。


「男ってこういうの好きなんだ〜」


 イブが手にしていたのは秘密のDVDだ。


 一つは寮母さんがテーマ?で、もう一つは妹の友人がテーマ?なDVDだ。


「か、彼の趣味なんじゃないかしら」


 ツンツンしながら髪をかき上げるリリース。鬼◯の刃の炭◯郎の母によく似たリリースは、寮生にとっては第二の母だ。


 外見は二十代半ばだろうか。二十歳前後のイブとは、少し年の離れた姉妹のようでもある。


「ねえ、観ちゃおうよ!」


「あ、あなた何を言って……」


「ママも最近キレイになってきたしさ、やっぱりお色気が必要なのよ!」


「……最近? 最近って何?」


「よーし、お茶とポテチを用意して〜」


「ちょっとイブ。最近って何よ?」


 こうしてイブとリリースはお茶会を兼ねたDVD鑑賞会を始めた。


 実は本当の母娘ではない。また、人間ですらない。


 寮に寄生しているアローンは、旧約聖書に二人の正体が隠されていると推測していた。


 だが正体はわからない。リリースとイブは平和を象徴しているが、かつては悪だったのだ。


 彼女たちが人類の未来にどのように関与していくのか、今後の展開は要観察だ。






 虚無戦線では魔神たちが――


 女の姿の魔神たちが、やはり女子会を開催していた。


「見ろ、この金剛槍!」


「スゲー!」


 と、武装した女の魔神たちは己の武具を自慢しあっていた。


 物騒な話題だが平和だ。

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