浄化
ゴーストシップがホーリーシップにラムを突き刺した。
「船長。浄化の光です」
「コリャ、全員やられますな」
「降りたいヤツは降りていいぞ」
「あっしらのつきあいは200年」
「淋しいこと言うなょ」
スケルトン達が話をしている。
ブラハム船長が剣を抜いた。
「我ら今日まで生きているというか、意識をつなげたのは、永遠に生きるためではない。
全ては今日、姫様の為に使う。
もう多くは語るまい。
諸君、共に行こう」
浄化の光がゴーストシップを覆う。
スケルトンが、マミーが、悪霊が青白い光に包まれて次々と塵になり、魂は輪廻転生の環へと帰っていく。
「サ・ヨ・ナ・ラ・ヒ・メ・サ・マ」
青白い光に包まれたブラハム船長。
ボタンを押すと飛行石の魔力が逆流し爆発した。
コトン。
カエデが聖剣を拾って駆け出した。
龍変化カウマが船体を貫いて右手にエルネストを左手にカトリーヌをつかんで舞い上がる。
空中に反重力プレートが浮いていた。
カエデが飛び乗るとプレートは爆発の光から滑って逃げる。
距離をとるとカウマは2人をプレートに置き変身を解いた。
エルネストの視線に隠れて、慌ててサリーを着る。
エルネストがモアを見た。
「アンタのせいで、みんな逝ったょ」
モアが静かに口にした。
「モアさん、助けてくれたんですか?」
「さあ、聖騎士。
500年前の因縁にケリをつけよう」




