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敵の視線
「戦闘機」
コクピットでグレゴリ・クリストフうめいた。
カミカゼアタックの記憶が生々しい時、
日本の飛行機を見ただけで戦列が乱れる。
裏の顔は革命を主導するCIAのエージェント。
表の顔は特殊部隊隊員、パイロット。
怪しく揺れる起動を描きながら向かってくる。
「可変戦闘機」
後部の駆逐艦にとりつくと、日本軍が誇る霊式に変化した。
背中に背負った日本刀で胴を真っ二つ。
轟沈した。
「ヤツはマッチだ(防御力が低い)機関銃をだせ、超電磁砲では狙いがつかない」
巨神兵からグレゴリが艦橋に叫んだ。
霊式がさらに可変して、前を進む駆逐艦に襲いかかる、
さすがに刃こぼれしている。
何度も何度も叩きつけて、折れたら艦橋を貫く。
機関銃を構えた時、駆逐艦は沈黙した。
意識を拡張したレンズが敵のコクピットをとらえた。
「女、いやマールズなのか、
ハッハッハッハッハッ。
コイツはいい」




