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6話 夢で見た白髪の女の子
僕は夢を見た。
忘れてはならない夢を見た。
僕は夢を見た。
誰にも言えない夢を見た。
あの少女は、美しかった。
けっして、僕はロリコンでは無い。
あの少女には、この世ならざる雰囲気をその身に纏い
少女を光が包み込んだ。
そして、僕は目を覚ました。
僕は、今日も仕事に取り掛かる。
いつもと同じだ。
こないだは人生初の野宿。
怖かったけれど。
無事にいつも通りの日常生活に戻れて良かった。
謎の少女という違和感はあるのだけれど
時間が経てば、今自分が感じている違和感も薄れるはずだ。
そう思いながら、僕は頼まれていた仕事を終わらせる。
色んな違和感を感じているが、一番はあのコピー用紙
夢の中の世界と現実世界がお互いに干渉していること。
僕の夢と現実世界がリンクしている。
これがずっと続いたら、僕は夢と現実の区別がつかなくなったり
するのではないか?
今は現実。
間違いなく現実だ。
それは分かる。
「夢で見た白髪の女の子」
夢は夢では終わらない。
あの子は……
何者なのだろう。