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黒魔術師に抗うよファミリーの結成

神父「許可が降りました。登録の為にマイクロチップのスキャンを行いますので手を出してください」


イチゴ「まずは、わしからいかせてもらう」


神父「今日イチゴさん、ヒューメイリアン。五才。父親がパチプロで、母親がジョッキー」


イチゴ「親父はパチプロじゃけど、スロットもやるぞ」


神父「では、次の方どうぞ」


ミルク「先にするね」


ココア「ええ。どうぞお構い無く」


神父「明日ミルクさん、ヒューマン。五才。父親が、あー、えー、春画職人。母親が看護師」


イチゴ「春画職人て何じゃ?」


ミルク「女の人の裸を描いて売る人」


イチゴ「へえ、ファンキーじゃのう」


ココア「最後は私ですね」


神父「明後日ココアさん、ヒューメイリアン。五才。父親は彼の有名大学の教授で、母親は軍のお偉いさん。ほう、あなたは生粋のお嬢様ですね」


ココア「黙れ」


神父「え?」


ココア「これで登録されましたか?」


神父「はい。では次にファミリーのリーダーを決めてください」


イチゴ「わし」


神父「イチゴさんでよろしいですか?」


ミルク「いいよ」


ココア「お待ちになって。私も立候補します」


イチゴ「何でじゃ」


ココア「何でって、貴女のような野蛮人には心配でとても任せられません」


イチゴ「野蛮人て何じゃ?」


神父「乱暴な人、でしょうか」


イチゴ「何じゃと!おまん言うてくれるやないけ!」


神父「私じゃないです。ココアさんです」


イチゴ「こりゃココア!さっき一口くれたからってリーダーだけはやらんぞ!」


ココア「これから先のことを考えれば、とても任せられません」


イチゴ「何でじゃ!納得いく説明せえ!」


ココア「チームは私みたいなしっかりした人がまとめないと、すぐにダメになってしまいます。貴女がしっかりした人には残念ながらとても見えません。ギャンブルなんてするような馬鹿なんだから黙ってて」


イチゴ「ギャンブルして何が馬鹿じゃ!わしもギャンブルばっかする大人は嫌いじゃけども、とにかく馬鹿言うやつが馬鹿じゃ!」


ココア「そういう返事がスーパーバカ」


イチゴ「スーパーバカじゃと!いまスーパー言うたか!」


ミルク「うるさい。私を挟んで喧嘩しないで」


イチゴ「ミルクはどっちの味方じゃ!さっき、わしでええ言うたね!はい、多数決でわしがリーダーじゃ!」


ココア「はあ!?この卑怯バカ!ミルクは本当はどう思ってるの?私の方がいいよね?」


ミルク「どっちでもいいから早く決めて」


ココア「どっちでもじゃなくて、ちゃんと、決めて」


イチゴ「そうじゃ。ミルクに決めてもらおう」


ミルク「えええいいああ!!」


神父「泣かない泣かない。ほら、二人が喧嘩するからですよ」


イチゴ「すまん。もう喧嘩しないけ、泣き止んでくれ」


ココア「そうですわ。私たち仲直りしますから」


ミルク「リーダーがどっちかで……くすん……また喧嘩するんでしょ……」


イチゴ「どうする?」


ココア「では、ミルクがリーダーで」


ミルク「待って。それはそれでちょっと」


イチゴ「しゃーない。わしもミルクがリーダーでええ」


神父「分かりました。では、そのように登録します」


ミルク「あ、う、や、やめてよ」

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