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いつかの春に  作者: 村井なお
第四章 冬の向こう
21/21

21. いつかの春に

 居ても立ってもいられず、私は駅の外に出ました。


 駅のすぐ前には鶴舞公園の入り口があります。右を向けば高速道路の高架が見えます。


 と、その高架の方から走ってくる人影が見えました。


 遠目にも分かります。それは見慣れた学生服です。


 私は足を踏み出しました。




 駅の方から女性が走ってきた。


 その背格好には見覚えがある。この一ヶ月というもの、ずっと目で追っていた。


 走るのをやめ、歩みを緩め、立ち止まる。


 青息吐息で言葉が出ない。


 などとは言っていられない。


 顔を上げる。彼女を見据える。


 そして口を開く。


 二人の声が重なった。


 一陣の風が俺たちの間を吹き抜けていく。


 もうすぐ木の葉枯れ落つる冬が来る。


 その後は。


 きっといつか春が来る。



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